パンダスミレの育て方:白地に紫色が鮮やかな美しい花を楽しむ


 
パンダスミレ
パンダスミレは、スミレ科スミレ属の多年草です。学名は「Viola hederacea」、ツタスミレやツルスミレ、タスマニアビオラやビオラ・バンクシーなどと呼ばれることがあります。

が咲く時期は、春ですが、四季咲きの性質がありますので、気温や日当たりなどの条件が適していれば、春以外でもが咲きます。

11月3日に、パンダスミレの苗を購入しました。

ホームセンターや在庫処分で値引き販売されていた苗ですので、葉が伸び放題です。多年草ですので、鉢に植え付けて、キレイに復活させることにチャレンジします。



パンダスミレの苗

パンダスミレ 花
パンダスミレの苗をホームセンターで購入しました。が咲いていませんでしたので、ラベルの写真で確認します。

花びらは白色で、の中央が紫色です。

花びらが白色と紫色の2色、が上下につぶれたような形がパンダが座っている姿に似ていることが、名前のパンダの由来です。


パンダスミレ ラベル
ラベルの裏に説明が記載されています。

スミレ科
パンダスミレ

多年草
開花期:春、秋
草丈:10cm~20cm

お手入れ方法
とても丈夫で、日当たりでも半日陰でも良く育ちます。冬の間は生長を止めますが、春になると青々と葉を茂らせます。グランドカバーとして広がりますが、刈りこんだりしてお好みの形にすることが可能です。





草丈
パンダスミレの苗の草丈は、10センチぐらい。


ビニールポット
直径9センチ、3号のビニールポットに植えられています。


萎れている葉
萎れているが咲き終わった花茎(かけい)をハサミで切り、取り除きました。


ランナー
パンダスミレは、「ランナー」と呼ばれる茎をのばし、新芽を根付かせて、株を増やします。

が出ている根元に土があれば、根が伸びます。鉢植えでは株が増えることがないですが、庭植え(地植え)にすると、たくさん増えます。


コスミレ
左の鉢は一般的な日本のスミレの1種であるコスミレ(小菫)です。葉の形状が異なり、パンダスミレが丸いことが分かります。

コスミレの育て方を詳しく書いた記事があります。参考にして下さい。
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ニオイスミレ
ニオイスミレと比べると、の形は似ていますが、大きさが小さいです。

ニオイスミレは、寒い冬にが咲きますので、おすすめのスミレになります。
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宿根スミレ
宿根スミレは、の色が濃くなります。パンダスミレとは、あまり似ていません。

宿根スミレは、寒さに強く、濃い緑色のに美しい紫色のが咲きます。
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パンダスミレは、他のスミレと比べると、が小さく、茎が細いですので、雰囲気が少し異なります。の形状はスミレです。



パンダスミレの植え付け・植え替え

パンダスミレ 植え付け 植え替え
パンダスミレの苗は、ビニールポットですので、鉢に植え付け植え替えをします。

必要な道具は、ハサミピンセット竹串です。

鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。



苗をビニールポットから取り出す

底 確認
最初に、ビニールポットの底を確認します。

がたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから取り出すことができません。

がビニールポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。


横向き
パンダスミレの苗を鉢受け皿の中で横向きに置きます。

手で持った状態で、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。

鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け植え替え用に購入するとよいです。


底の角
ビニールポットの底の角を指で押すようにつまむと、苗が簡単に取り出せます。


ビニールポット 苗
パンダスミレの苗をビニールポットから取り出すことができました。



根鉢を崩す

根鉢
パンダスミレの苗が根鉢の状態になりました。

根鉢は、苗を鉢やビニールポットから取り出して、と土が固まって見えている状態のことです。


根の状態
の状態は、普通です。

底まで伸びているが少なく、土も固まっていません。


根元
パンダスミレの苗の根元を確認します。


ランナー 株
ランナーからが伸びて、株を増やそうとしています。


中心
中心にも新しい株があります。


株 取り除く
ランナーを伸ばして作った新しい株を取り除きました。

一緒に植え付け植え替えをしても、を伸ばすスペースがありません。


株 スッキリ
よく観察すると、新しい株はたくさんありました。すべてを取り除くと、パンダスミレの苗がスッキリしました。


根鉢 底
根鉢の底から三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け植え替えをすることが基本です。

根鉢の底を崩して、鉢に植え付け植え替えをする準備ができました。



パンダスミレの鉢

プレステラ
パンダスミレの鉢は、アップルウェアーのプレステラ105型にしました。

ホームセンターや園芸店で10ヶ組で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。

パンダスミレは、小さな鉢植えで育てます。寄せ植えやグランドカバーによく利用されますが、単独で育てることで、育て方を確認します


スリット
プレステラの大きな特徴は、側面から底にスリットが多く設置されていることです。

スリットによりの先端が光を浴びて、伸びることができなくなります。

鉢の底でが巻くサークリング現象を防ぎ根詰りすることなく、用土を有効に利用でき、植物が元気に成長できる鉢です。


1辺
プレステラ105型は、1辺が9センチぐらいの正方形の鉢です。

普通の円形の3号(直径9センチ)より、少し大きな鉢になります。


鉢の高さ
鉢の高さは8センチ。


仕切り
1辺に2ヶ所、合計8ヵ所に仕切りがあり、が鉢の底に沿って伸びることを防ぎます。


段差
段差まで用土を入れると、ウォータースペースができ、水遣りが簡単になります。

生産者向けの商品で、実績がありますので、パンダスミレを健康で丈夫に育てることができます。

デメリットは、デザイン性がよくないことです。

プラスチック製の鉢ですが、日本製ですので耐久性が高く、よい鉢です



パンダスミレの用土

鉢底石
プレステラは、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありません。

スリットの幅が広く、用土が流れ出ないように、鉢底石として軽石を敷きました。


パンダスミレ 用土
パンダスミレ用土は、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土でよいです

用土を作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土7:3の割合で混ぜます。

鉢の高さの底から3分目くらいまで用土を入れて、鉢の準備ができました。



苗を鉢に植え付け・植え替え

苗 セット
根鉢を崩したパンダスミレの苗を、用土を入れて準備した鉢にセットします。


隙間 用土
根鉢と鉢の間の隙間に用土を入れます。


段差 用土
プレステラの段差の位置まで用土を入れます。


軽石
仕上げに、表面に軽石を少し敷きます。


土 葉
軽石を敷くことで見た目がよくなり、水遣りや雨で土が跳ねて、茎や葉の裏につくことを防ぎます

パンダスミレの鉢植えが完成しました。


新しい株を植え付ける

新しい株
取り除いたランナーが伸びてできた新しい株。

が伸びている株もありますので、鉢に植え付けます。


プレステラ 鉢底石
プレステラに鉢底石を敷きます。


用土
用土は、パンダスミレ根鉢を崩したときの土を使います。

保水性があり、がない新しい株には適しています。


鉢の高さ
鉢の高さの半分くらいまで用土を入れました。

が少なかったり、なかったりする新しい株は、根元を固定できませんので、用土を少なくして、鉢からあまり出ないように植え付けます


ピンセット
ピンセットで新しい株を植え付けます。田植えのような感じで、土に埋めて固定します。


たくさん
新しい株は、たくさんありますので、鉢が一杯になるまで植え付けました。


用土 足す
土に埋めましたが、安定していませんので、用土を使いして、根元を少し埋めます。


新しい株 完成
新しい株の植え付けが完成しました。

用土を少なくすることで。葉が鉢からあまり出ることがなく、風などで動く心配がありません

が伸びる株は、少ないかもしれませんが、捨てることはできないので、植え付けました。



パンダスミレの管理

水遣り
パンダスミレの苗を鉢に植え付け植え替えした後は、すぐに水遣りをします。

鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます

パンダスミレ水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。

春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は土が完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。

毎日、1日中、在宅していることはなく、水遣りの回数を増やすことは難しいです。

置く場所を変えたり、日よけを設置したりして日当たりを調節することで、水切れを防ぐことができます

暑い夏は、水を入れた鉢受け皿で腰水をすることで水切れを防ぎます。

腰水したまま状態が長く続きますと、根腐れの原因になりますので、夜間は、鉢受け皿から出すことが基本です。


明るい日陰
植え付け植え替えした後の1週間から10日間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。

パンダスミレは、日当たりのよい場所で管理しますが、水切れしないように、水遣りの時刻や回数によって、日当たりを調節します。

半日陰でも育てることができますので、土の乾きを確認して、置く場所を決めるとよいです。


日陰
新しい株を植え付けた鉢は、が少なかったり、なかったりしますので、日陰で管理します。



パンダスミレの育て方のポイント

  • 日当たりのよい場所、または、半日陰で育てる。
  • 日差しが強い夏は半日陰、寒い冬は霜や積雪から保護します。
  • 用土は普通の培養土。
  • 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
  • 植え付け植え替えは春と秋。
  • 肥料は液体肥料を春と秋に2週間に1度ぐらい与えます。

パンダスミレ育て方は簡単ですので、初心者の方でも育てることができます。

寒さに弱い性質がありますので、冬の保護に注意してください。



パンダスミレの今後

パンダスミレ 今後
11月5日に、パンダスミレの苗を鉢に植え付け植え替えをしました。

九州地方の福岡県の平野部で育てていますので、温暖な気候です。

パンダスミレ今後の様子は、この記事を更新します

秋のはいつぐらいまで咲くのか?寒い冬の保護などを記録します。

パンダスミレは多年草で、ランナーで新しい株を増やしますので、大切に管理すれば、毎年美しいを楽しめます。



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