樹高は15センチ以下と小さく、初夏に花が咲いたときは、玄関に飾り、甘い香りを楽しみます。
枝が伸びて、幅が20センチ以上と広くなっていますので、伸びた枝を
剪定します。
テイカカズラの
剪定に適した時期は、花が終わった後の6~7月です。
夏に翌年の花芽ができますので、夏以降に剪定すると、翌年に花が咲きません。
外に長く伸びた枝を、枝の付け根や枝分かれしたところでハサミで切ります。
幅が小さくなり、コンパクトな樹形になりました。
テイカカズラの挿し木のポイント
- 2時間くらい水につけて水揚げ
- 花後の6~7月が適した時期
- 切り口を斜めして、水の中で切る水切り
- 挿し床は赤玉土や鹿沼土の小粒
- 明るい日陰で、乾かないように水遣り
テイカカズラの挿し木を成功させるポイントになります。
テイカカズラは発根しやすい樹ですので、挿し木の成功率が高いです。適した時期が花後になりますので、花後の剪定した枝を使って挿し木をします。
テイカカズラの挿し木
テイカカズラを剪定した枝を使って挿し木をします。
手順を写真を使って、詳しく説明していますので、確認して、テイカカズラの挿し木を成功させましょう。
水につけて水揚げ
剪定した枝を水につけて、2時間くらい
水揚げします。
根がなく、水を吸収できなくなり、葉が萎れやすい状態ですので、水につけてたっぷり水分を含ませます。
水切りして挿し穂を作る
剪定した枝で挿し穂を作ります。挿し穂の一番大切な部分は、水を吸収する切り口です。
必要な道具は、よく切れる刃物。カッターやカミソリがおすすめです。
よく切れる刃物は、高価で、刃を研ぐなどメンテナンスが必要になります。
カッターやカミソリは、価格が安く、新品の刃を使用すれば、清潔で切れ味がよいメリットがあります。
切るときは、水の中で切る水切りをします。
茎には、水が通る管である道管があります。道管に空気が入ると水の通りが悪くなります。
空気は入ることを防ぐために、水の中で切る水切りをします。
水切りは、花屋さんなどで、花もちをよくするために使いますので、実績のある方法になります。
切り口は、水を効率よく吸収できるように、断面積を増やすために、斜めやクサビ形にします。
挿し床に挿し穂を挿す
挿し穂を挿す
用土を入れた容器を
挿し床と呼びます。
挿し床は、用土を入れることができれば、どのような容器でも大丈夫です。発根した後に、鉢上げするまで育てますので、鉢がおすすめです。
鉢上げは、挿し木したり、種をまいたりして育てた苗を、鉢に植え替える作業。
100均の小さな素焼きの鉢をテイカカズラの挿し床に使います。
挿し木は、挿し穂を用土に挿すイメージがあります。
テイカカズラはツル性ですので、枝が硬くなく、用土の挿すことが難しいです。
用土に割りばしなどの棒で穴を作り、挿し穂を挿す方法が適しています。挿し穂の数が多いと、たくさん穴を作ることになりますので、作業が大変です。
挿し穂を鉢に並べて、用土を入れるほうが簡単にできます。
素焼きの鉢に、排水性(水はけ)がよくなるように、鉢底石を敷き、挿し穂を並べて入れます。
テイカカズラの挿し木の用土は、焼赤土の細粒を使いました。
保水性があり、清潔な用土がよく、赤玉土や鹿沼土の小粒が適しています。
挿し穂を並べた鉢に、用土を入れます。
テイカカズラの
挿し木が完成しました。
挿し穂が5本ありますが、簡単に完成しました。
テイカカズラの挿し木の管理
挿し木をした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
テイカカズラの挿し木は、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
発根するまでは、用土が乾かないように、毎日、水遣りをします。
挿し木の時期である6~7月は、梅雨時期になりますので、雨が降っていますと水遣りの必要がありません。
梅雨の晴れ間で、夏のように暑くなる日がありますので、注意しましょう。
夏の暑い時期は、鉢受け皿に水を入れ越水で管理すると、用土が乾くことを防げます。
5月22日に、テイカカズラの挿し木をしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、時期が少し早くなります。
発根して、暑い夏を越し、涼しくなった秋に鉢上げををする予定です。
テイカカズラの挿し木の鉢上げ
10月10日撮影。
テイカカズラの挿し木をして4ヵ月以上が過ぎました。葉が枯れていませんので、発根しています。
挿し木した後は、発根できたか?心配になり、確認したくなりますが、挿し穂を抜くと失敗する原因になりますので、我慢しましょう。
福岡県も10月になり、涼しくなってきましたので、
テイカカズラの
挿し木の
鉢上げをします。
暑い時期は、鉢上げ後に調子が悪くなることがあります。
必要な道具は、ピンセットと竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢上げをする理由は、小さな挿し床ですので、根の成長が制限されることです。
大きな挿し床であれば、鉢上げすることなく、そのまま育てることができます。
挿し穂を取り出す
鉢受け皿の中で、
挿し床の鉢を横向きに置き、
用土と鉢の間を
竹串で挿します。
用土を
根を切らないように慎重に崩して、
挿し穂を取り出します。
挿し床が小さいことが影響しているのか?根の量は多くないです。
発根してテイカカズラの苗
5本の
挿し穂、すべてが
発根しています。
テイカカズラの
挿し木の
成功率は、100%です。
発根して、テイカカズラの苗が5つになり、株を増やすことができます。
細いですが、節と節の間隔が小さく、ミニ盆栽の素材に適しています。
長く伸びたツルは、節と節の間隔が大きく、間延びしていますので、ミニ盆栽を作ることが難しいです。
苗を鉢に植え付け・植え替え
テイカカズラの苗の鉢は、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を使います。
スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。
スリット鉢は、形状が八角形で、スリットが設置してあることが大きな特徴です。
側面の下の方から底にスリットが多く設置されています。
スリットを設置することで、根が光を浴び、伸びなくなりますので、鉢の底で根が巻くサークリング現象を防ぎます。
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、
鉢底石が必要ありません。
用土を鉢の高さの3分目くらいまで入れます。
テイカカズラの苗の用土は、赤玉土の小粒と軽石(ボラ土)を7:3の割合で混ぜました。
普通は、軽石(ボラ土)でなく、盆栽では桐生砂を使います。桐生砂は価格が高いですので、価格の安いボラ土を使っています。
用土は、環境や管理によって異なりますので、正解がありません。ボラ土で育てることができていますので、大丈夫です。
用土を入れて、
テイカカズラの
苗の
植え付け・
植え替えが完成です。
テイカカズラの苗の管理
植え付け・
植え替えした後は、すぐに
水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
テイカカズラの水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は2~3日に1回ぐらいが目安になります。
1日中、在宅していることはなく、水遣りの回数を増やすことは難しいです。日当たりを調節したり、水を入れた鉢受け皿で腰水をしたりして、水切れを防ぎます。
植え付け・植え替えした後の1週間から10日間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
テイカカズラは、日当たりのよい場所で管理しますが、水切れしないように、水遣りの時刻や回数によって、日当たりを調節します。
暑い夏は、葉焼けを防ぐために、西日に当たらないように注意します。寒い冬は、霜や積雪から保護します。
テイカカズラの今後
5つの
テイカカズラの
苗を、大きな2つは
スリット鉢に、小さな3つは
プレステラに
鉢上げしました。
5月22日に挿し木をして、10月10日に鉢上げして、テイカカズラの挿し木は成功しました。
テイカカズラの株を増やすことができましたので、今後は、成長させてミニ盆栽を作ります。
幹が太くなるまで、どのくらいの年数が必要か?分かりませんが、ミニ盆栽を作ることにチャレンジします。
ミニ盆栽ができましたら、記事に書く予定です。
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