ウツギの育て方:小さな鉢植えで、初夏に咲く美しい白い花を楽しむ


 
ウツギ 育て方
ウツギ(空木)は、日本の北は北海道、南は九州まで、広い範囲に自生する樹です。

ユキノシタ科ウツギ属の落葉低木で、卯の花(ウノハナ)、ウノハナウツギなどの別名があります。

が咲く時期は、5月中旬から6月上旬で、白色やピンクのをたくさん咲かせます




ウツギの苗

ウツギ 苗
ウツギの苗は、インターネット通販で購入しました。

普通のウツギは、花びらが5枚の一重の白い花ですが、八重咲きで、花びらの外側が淡い紅紫色になるサラサウツギの苗です。

とても雰囲気のよいでしたので、購入しました。

「0.2m  10.5cmP」と記載された樹高が0.2メートル(20センチ)、10.5センチポットの小さな苗です。

小さな苗は、価格が安いメリットがあります。


樹高
インターネット通販は、現物を見て購入することができないデメリットがあります。

届いたウツギの苗の樹高は、60センチ以上あります。

0.2m(20センチ)の小さな苗より、とても大きな苗です

剪定して短くすることができますが、先端付近だけにがありますので、剪定するとがなくなります。

細い枝が徒長して、樹高が高くなっている状態です。


ビニールポット
ウツギの苗は、直径9センチぐらいのビニールポットに植えられています。

ビニールポットのサイズは10.5センチですが、形が歪んでいますので、9センチしかありません。




幹
ウツギの苗は、幹が2本あります。

株分けして、2つの鉢ができる可能性があります。

2つ鉢があれば、1つの鉢は小さく剪定して、盆栽風に仕上げることができます。


ウツギの苗の根の状態

道具
ウツギの苗をビニールポットから取り出して、の状態を確認します

必要な道具は、ハサミピンセット竹串です。

大きな鉢受け皿の中で、作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。


底 根
ビニールポットの底を確認して、が出ていれば、ハサミで切ります。

たくさんが出ていますと、引っかかってビニールポットから取り出すことができません

無理に取り出すと、が切れますので、注意が必要です。


横向き
ウツギの苗を鉢受け皿の中で、横向きに置きます。


ビニールポット
ビニールポットから取り出しました。


根鉢
ウツギの苗が、根鉢になりました。たくさんがあり、根詰りに近い状態です。

白く、新しいですので、大丈夫ですが、が腐敗して黒くなると根腐れします


ウツギ 根
ウツギは、が細く、成長が活発ですので、1~2年で、植え替えが必要です。

ビニールポットですので、苗としては、の状態は普通になります


ウツギの根鉢を崩して株分け

根鉢 崩す
根鉢の底から三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け植え替えすることが基本です。

小さな鉢植えで育てますので、根鉢を完全に崩して、剪定しなければ、小さな鉢に入るサイズになりません

2つの幹があり、2つの株のが絡み合っていますので、根鉢を完全に崩すことで、をあまり切ることなく、株分けできます。


根鉢を崩す

表面
2つの幹が株分けできるか?確認するために、竹串を使って、表面の土を崩します

竹串は、素材が竹ですので、適度な硬さでを傷つけにくい特徴があります。


硬い
ウツギの苗の表面の土は、硬く固まっているので、ピンセットで崩しました。

園芸用品で、専用の道具である「根さばき」や「根かき」がありますが、ステンレス製のピンセットは強度があり、代用品として使えます。


2つの幹 株分け
2つの幹は、別々ですので、株分けできそうです。


根鉢の底
根鉢の底は、が長く伸びて巻いていますので、必要がありません。

ハサミで切り落とします。

剪定するハサミは、土や小さな石によって刃が傷みますので、100均などの園芸ハサミを使うとよいです。

葉や枝を切るハサミと分けて使いましょう。


大きいハサミ
根鉢の底を切り落としますので、少し大きなハサミが使いやすいです。


底 切り落とす
根鉢の底を切り落とすことができました。


断面
切った断面を見ると、外側にがたくさんあり、用土の部分に、ほとんどがないことが分かります。

用土が有効に利用できていません。鉢植えのデメリットになります。


根鉢 側面
根鉢の側面を竹串で崩します。

根が横方向に伸びていますので、キレイに崩します。


根 剪定
長く伸びたを短く剪定して、根鉢を完全に崩すことができました

最初の状態からの量が大きく減り、枯れることが心配になります。

長く伸びたは、水の吸収に大きく影響しませんので、剪定しても枯れることはありません。


ウツギの株分け

ウツギ 株分け
ウツギの苗の2つある幹を株分けします。

が絡み合っていますので、竹串で慎重に崩して、をほどきます。


手 株分け
ある程度、絡み合っているをほどくことができたら、最後は、手で株分けします。

無理に引っ張ることなく、少しずつ崩しながら、株分けします。


株分け
ウツギの苗を株分けすることができました。

2つに株分けできましたので、小さな鉢植えで育てることができます。

鉢が2つありますので、1つが樹高が小さくなるように剪定して、盆栽風に仕上げることにチャレンジします。


ウツギの植え付け・植え替え

植え付け 植え替え
ウツギの苗の根鉢を崩して、株分けすることができましたので、鉢に植え付け植え替えして、小さな鉢植えを作ります。


ウツギの小さな鉢

プレステラ
ウツギの鉢は、1辺が9センチの正方形のアップルウェアーのプレステラ105型です。

10ヶ組で販売され、価格が安いメリットがあります。


鉢の高さ
鉢の高さは、8センチぐらい。


スリット
スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよく、が鉢の底で巻くサークリング現象を防ぐ特徴があります


仕切り
スリットだけでなく、1辺に2ヶ所、8個の仕切りで、は鉢の底で巻くことを防ぎます。


段差
段差まで用土を入れると、ウォータースペースが簡単にできます。

アップルウェアーのプレステラは、植物の栽培に適しています。生産者向けの商品ですので、デザイン性がよくありませんが、価格が安いメリットがあります。


ウツギの用土

ウツギ 用土
ウツギは、肥沃で、水はけ(排水性)がよい用土が適していますので、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます

用土を作る場合は、赤玉土、鹿沼土、腐葉土、川砂を5:2:2:1の割合で混ぜた用土が適しています。


赤玉土 軽石
赤玉土の小粒と軽石7:3の割合で混ぜた用土を作りました。

用土の配合は、栽培環境や管理によって異なりますので、正解がありません。

ウツギ小さな鉢植えは、毎年、植え替えをすることになりますので、簡単な用土にしました。


均一
均一になるように混ぜます。



ウツギを鉢に植え付け・植え替え

プレステラ 根
ウツギの苗をプレステラ105型に入れてます。

の長さは、ちょうどよいです。


針金
苗を固定するために、針金を用意しました。針金は使いやすいアルミ製で、太さは1.5ミリ。

アルミ製ですので、柔らかく100均のペンチで大丈夫です。


20センチ
針金を20センチぐらいの長さに切ります。


幹 巻く
ウツギの苗の幹の根元に、針金を巻きます。


固定
ウツギの苗は、樹高が大きいですので、鉢に固定します。


スリット 針金
プレステラは、スリットに針金を通して、苗を固定することができます。


用土 鉢
ウツギの苗を固定した鉢に、用土を入れます。


隙間
半分くらいまで用土を入れ、根と根の間に隙間なく、用土が入るように竹串で突きます。


段差 植え付け 植え替え
段差まで用土を入れて、ウツギ植え付け植え替えが完成しました。


ウツギの管理

水遣り
ウツギ植え付け植え替え後は、すぐに水遣りをします。

鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます


明るい日陰
植え付け植え替え後の1週間から10日間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。


ウツギの今後

ウツギ 今後
9月21日に、ウツギ植え付け植え替えをしました。

九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、12月下旬くらいから寒くなります。

ウツギ小さな鉢植え今後の様子は、この記事を更新します

落葉している冬越し、春の芽吹き、が咲く様子を記録します。


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