メダカの飼育を成功させるために、一番大切なエサの与え方を確認しましょう。
エサの与え方によって、メダカの成長や体調の変化、飼育水の水質など多くのものに影響がありますので、基本をマスターすることが大切です。
メダカの寿命は、自然の環境では1~2年ぐらいです。人間が飼育しているメダカは、3~4年が平均的な寿命になります。
この記事のメダカのエサの与え方は、卵から孵化して3ヵ月ぐらいの体長が2センチ以上のメダカを対象にしています。
メダカのエサの与え方
メダカのエサの与え方の基本は、簡単です。
- メダカのエサは、水に浮くタイプ(浮上性)を選ぶ。
- 1回に与えるエサの量は、2~3分で食べきる量。
- 1日に2~3回、3時間以上間隔をあける。
メダカのエサの選び方
メダカは雑食性ですので、自然の環境では、動物プランクトン・植物プランクトン・赤虫・糸ミミズ、小さな昆虫等を食べています。
飼育しているメダカに、活きエサである赤虫、糸ミミズ、ミジンコ、ゾウリムシ(インフゾリア)などを与えれば、栄養が豊富ですので、成長が早く、丈夫なメダカになります。
グリーンウォーターで飼育することで、植物プランクトンを食べることができますので、エサを与えれないことが、よくある場合は有効な飼育方法です。
メダカのエサの基本は、ホームセンターやアクアショップなどで販売されている粉末のエサです。
粉末のエサは、種類が豊富になり、活きエサと栄養価が変わらないものも販売されています。
多くのメダカのエサは、水に浮くタイプ(浮上性)です。メダカは、口が上向きについている魚ですので、水面に浮いているエサを食べる特徴があります。
メーカーによって表現に違いがありますので、注意してください。
GEX メダカ元気シリーズ
ゆっくり沈む顆粒タイプ・浮上性・高浮上性
キョーリン
拡散高浮上・浮遊性・はじめに浮いて、ゆっくり沈む・浮上性・超浮上性・ゆっくり沈む
スドー
しばらく浮かんでゆっくり沈む・ゆらゆらとゆっくり沈む・浮上性
基本的に、メダカのエサは水面に浮くタイプになりますので、間違って購入することはありません。
1回に与えるエサの量
メダカに与えるエサの量は、2~3分で食べきるぐらいが適切です。
1分や5分と記載されていることがあり、どれが適切な量なのか?疑問に感じます。
飼育容器の大きさや環境、メダカの飼育数によって異なります。エサの量が多い場合は、メダカに影響がありません。
エサの量が少ないと、メダカの成長が悪くなったり、痩せてしまったり、問題があります。
エサを多く与えると、飼育水の水質が悪化します。飼育水の水質の悪化を防ぐために、短時間で食べきる量をおすすめしています。
水槽飼育で浄化装置を設置している場合は、エサの食べ残しによって、急に水質が悪化することがないですので、神経質になる必要はありません。
ビオトープでも、水草をレイアウトしていれば、食べ残しのエサは分解されて、水草の栄養になりますので、大丈夫です。
浄化装置なしの水槽の場合だけは、飼育水の水質の悪化を防ぐために、できるだけ食べ残しが内容にエサを与えることをおすすめします。
メダカの飼育数によって、与えるエサの量が異なりますので、エサはスプーンで与えて、基本の量を確認しましょう。
1日に2~3回、エサを与える
メダカは小さな魚ですので、多くの量のエサを一度に食べることができません。2センチ以上のメダカは、1日に2回ぐらいエサを与えれば、大丈夫です。
エサを与える人間のライフスタイルから、朝と晩の1日2回、メダカにエサを与えることが基本になります。
朝が早い方や夜が遅くなる方は、水草を多くレイアウトするとよいです。水草に付着したミジンコの卵は孵化して、発生しますので、メダカのエサになります。
エサが不足することが心配な場合は、ビオトープでメダカを飼育することをおすすめします。
屋外で水草をレイアウトすることで、植物プランクトンや動物プランクトンが自然に発生して、ミジンコやゾウリムシなどが存在する飼育水になります。
季節別のメダカのエサの与え方
水槽で加温なし、屋外でメダカを飼育している場合は、季節によってエサの与え方が異なります。
春
春は、日によって気温の変化が大きく、メダカのエサを与え方が難しい時期です。
立春が過ぎた2~3月は、寒い冬のエサを与えない時期から、暖かくなり2~3日に1回、少量のエサを与える時期に変わります。
晴れた暖かい日の午後は、水温が上昇していますので、メダカが水面を泳いでいれば、エサを与えるとよいです。
4月になると、暖かい日が増えますので、1日に1回、エサを与えます。朝はまだ寒いですので、夕方に与えると最適です。
5月になると暑いと感じる日もありますので、1日2回、エサを与えても大丈夫になります。メダカの産卵が始まりますので、繁殖する場合は、エサをたくさん与える必要があります。
梅雨
6月から7月の梅雨時期は、天気によって水温の変化が大きくなりますので、メダカに与えるエサの量を調節します。
夏
梅雨明けから9月は、1日に3~4回、少量のエサを回数を多く与えると、メダカが大きく成長します。
日差しの強い昼間は、日陰でゆっくりしていますので、朝と夕方に必ずエサを与えましょう。
秋
まだ寒くない10月頃は、1日2回、エサを与えて、越冬できる体力をつけるために、しっかり太るようにします。
寒くなり始めたら、エサを1日1回に減らします。
冬
12月頃になり、水温が下がると1日1回、エサを与えます。日によって気温は変化しますので、メダカの様子を確認してエサを与えましょう。
水温が10度以下になると、メダカは変温動物ですので、活動しなくなります。エサを与える必要がなくなります。
冬でも気温が高い日は、夕方に水温が上昇すると、メダカが泳ぎ、活動していますので、少量のエサを与えるとよいです。
暖かい日にエサを与えることで、メダカが越冬でき、栄養状態がよいですので、春の活動が早くなり、産卵が始まる時期も早くなります。
初心者におすすめのメダカのエサ
メダカを始めて飼育する初心者の方は、エサを選び、購入しなければなりません。
以前は、ホームセンターやアクアショップで販売されているメダカ用のエサは、1つのメーカーで2~3種類ぐらいでしたが、メダカの人気が上昇したことで、エサの種類が豊富になりました。
メダカのエサ選びに悩むことになります。メダカの飼育の初心者の方におすすめのエサを紹介します。
GEX メダカ元気 パウダーフード20gは、稚魚から成魚まで対応していますので、どのようなメダカでも与えることができるエサです。
拡散高浮上性ですので、水面に長時間、エサが浮きます。スプーン付きですので、与えるエサの量を確認しやすい特徴があります。
20gと量が少ないですので、最初のエサに最適です。量が多いと気に入らなかった場合に、次のエサの購入ができません。
スドーの上撰メダカの餌 40gは、ゆらゆらとゆっくり沈むタイプのエサです。エサやりスプーン付きですので、初心者の方もエサを与えやすくなります。
若魚から成魚に対応した栄養バランスに優れたエサになります。
メダカの飼育が初心者の方は、スプーン付きがおすすめです。
飼育容器の大きさやメダカの飼育数が違うと、エサを与える量が変わりますので、スプーンで測ってエサを与えることで、エサの量を確認することができます。
メダカのエサを与えるために、専用の小さなスプーンが販売されていますが、最初はエサに付属したスプーンがよいです。
スプーンが一つあれば、次からはスプーンが付属していないエサを選ぶことができます。
メダカのエサの与え方のまとめ
- メダカのエサは、水に浮くタイプ(浮上性)を選ぶ。
- 1回に与えるエサの量は、2~3分で食べきる量。
- 1日に2~3回、3時間以上間隔をあける。
- 季節によって、エサの量を変える。
2センチ以上あるメダカは、1日ぐらいエサを与えないでも餓死することはありません。あまり神経質になることなく、エサを与えて、メダカの飼育を楽しみましょう。
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