秋になると、赤色に紅葉して葉が美しいコマユミ(小真弓)。冬には実を楽しむことができます。
コマユミを取り木をしてミニ盆栽を作ることにチャレンジします。
コマユミ(小真弓)の盆栽
コマユミ(小真弓)の盆栽。
3号(直径9センチ)の浅型の駄温鉢に植え付けています。
樹高が20センチを超えて、小品盆栽と貴風盆栽の中間ぐらいのサイズになります。
秋の紅葉と冬の実の両方を確実に楽しみたい場合は、このくらいのサイズが適しています。
コマユミ(小真弓)の取り木
幹の中間に枝がない部分がありますので、
取り木をして
ミニ盆栽を作ることにチャレンジします。
枝があれば、剪定すればよいだけですが、枝がないので、樹形もよくなく、取り木することに迷いがなくなりました。
環状剝皮で取り木
取り木をする幹の太さは5ミリぐらいです。
取り木の方法は、環状剝皮です。幹の太さの1.5~2倍くらいの長さの樹皮を剥ぎます。
刃を交換すれば、切れ味がよく、清潔な新品の刃で取り木ができます。
切れ込みの幅を幹の太さの1.5~2倍ぐらいですので、1センチぐらいにしました。
木質部が現れるまで、甘皮(維管束)を残さないようにキレイに剥ぎます。
甘皮が残っていた場合、強く針金を巻くことで切断することができます。
発生したカルスが下の部分とつながると発根しませんので、カルスがつながることも防ぎますので、おすすめです。
発根促進剤ルートンを塗る
発根して
取り木が成功できるように、
発根促進剤ルートンを塗ります。
発根促進剤ルートンは、
少量の水でペースト状にして塗る方法がありますが、大変ですので、粉のまま上の切り口に付着させます。
綿棒を使うと付着させやすいです。
ビニールポットをセットする
環状剝皮した部分は、
発根できるように
水を与える必要があります。
ビニールポットをセットして用土で環状剝皮した部分を埋めます。
ビニールポットを縦に切り、幹にセットできるようにします。
切った部分を重ねることで、底の穴が幹の太さと同じくらいになるようにできます。
ホッチキスでビニールポットの重ねた部分を固定します。
コマユミ(小真弓)の幹を
環状剝皮した部分に、ビニールポットをセットすることができました。
用土は赤玉土の小粒
セットしたビニールポットに、赤玉土の小粒を入れます。
コマユミ(小真弓)の取り木ができました。
コマユミ(小真弓)の取り木のポイント
- 環状剝皮で幹に樹皮を剥ぐ
- 幹の太さの1.5~2倍ぐらいの幅で樹皮を剥ぐ
- 切れ味によい、清潔な刃物を使う
- 発根促進剤ルートンを塗る
- ビニールポットをセットして、赤玉土の小粒を使う。
- 発根するまで、乾かさないように管理する
コマユミ(小真弓)の取り木は、難しいことはなく、6つのポイントだけで成功できます。
必要な道具
- デザインナイフ
- 発根促進剤ルートン
- ビニールポット
- ホッチキス
- ハサミ
- 赤玉土の小粒
コマユミ(小真弓)の取り木の今後
5月14日に、コマユミ(小真弓)の取り木をしました。
6月になり梅雨入りすれば、発根しやすい環境になります。
毎日の水遣りが大変ですが、乾燥すると、発根したばかりの根が枯れてしまいますので、注意が必要です。
コマユミ(小真弓)の取り木の今後の様子は、この記事を更新します。
コマユミは落葉樹ですので、親木から取り外す時期は、翌シーズンの春の芽吹き前が最適です。
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