ミヤマキリシマ(深山霧島)の挿し木を成功させるポイント:剪定した枝を挿し穂に使う


ミヤマキリシマ 深山霧島 挿し木
九州地方に自生するツツジであるミヤマキリシマ(深山霧島)。小さな樹でも、たくさんが咲きますので、ミニ盆栽に最適です。

芽吹きがよく、枝が増えますので、6月ぐらいに剪定をするとよいです。

枝の数が多すぎることがよくありますので、剪定枝を間引きます

剪定した枝を使って、挿し穂を作り、ミヤマキリシマ(深山霧島)の挿し木をします。

不要な剪定した枝を使いますので、気軽にチャレンジできます。


ミヤマキリシマ(深山霧島)の剪定

ミヤマキリシマ ミニ盆栽
ミヤマキリシマ(深山霧島)のミニ盆栽。2.5号(直径7.5センチ)の駄温鉢で、幹を太らせています。

長く伸びた枝
長く伸びた枝など、不要な枝を根元で剪定します。




剪定後
剪定後は、枝が少なくなり、スッキリしました。

ミヤマキリシマ(深山霧島)の挿し木をするためには、挿し穂が必要になります。

剪定をした枝を挿し穂に使い、挿し木をします。


挿し穂を作る

水揚げ
剪定した枝は、2時間ぐらい水につけて水揚げをします

たっぷり水を含ませることで、挿し木後に乾燥して枯れることを防ぎます。

葉 ハサミ
剪定した枝を挿し穂にするために、用土に埋まる部分のをハサミで切り、取り除きます

先端
先端の4枚ぐらいのを残しました。

8本
8本の挿し穂を作りました。

挿し木は失敗することがありますので、たくさんの挿し穂を用意することをおすすめします。

大きな挿し穂
ミヤマキリシマ(深山霧島)のミニ盆栽剪定した枝から挿し穂を作りましたので、大きな挿し穂でも5センチぐらいの長さです。

小さい挿し穂
小さい挿し穂は3センチと、発根できるか?心配になる大きさです。

よく切れる刃物
挿し穂の下をよく切れる刃物で切り、切り口を作ります。切り口は、挿し穂水を吸収する大切な部分になります

よく切れる刃物は、カッターやカミソリがおすすめです。新品の刃を使うことで、切れ味がよく、清潔な刃で切ることができます

水切り
切るときは、水の中で切る水切りをします。

水が通る管である道管は、とても細い管ですので、空気が入ると水がうまく通ることができなくなります

道管に空気が入ることを防ぐために、水の中で切り水切り切り口を作ります。

切り口を斜めに切ることで、断面積を大きくして、水を吸収しやすくします。

挿し穂 完成
8本、すべての挿し穂切り口を切り、ミヤマキリシマ(深山霧島)の挿し穂が完成しました。


発根促進剤ルートンを塗る

発根促進剤ルートン
植物の発根を助ける発根促進剤ルートン

ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、挿し木に使うことをおすすめします。

粉末
発根促進剤ルートンは、粉末状ですので、鉢受け皿などの容器に出して使います。

使い方は、水に溶いて挿し穂を漬けたり、ペースト状にして切り口に塗ったりします。

簡単な方法は、粉末のまま、切り口付近に付着させる方法です。
 
挿し穂 濡れている
挿し穂水揚げして、水に濡れていますので、粉末状の発根促進剤ルートン接するだけで付着します

挿し穂 付着
挿し穂切り口付近に付着できました。

挿し木する準備
8本、すべての挿し穂発根促進剤ルートンを付着させ、挿し木する準備ができました。


挿し床を準備する

挿し床
挿し木で、挿し穂を挿す用土を入れた容器のことを挿し床と呼びます。

発根した後は、翌シーズンの春に鉢上げするまで、そのままの状態で管理しますので、植木鉢を使うとよいです。

挿し木 用土
挿し木に適した用土は、赤玉土や鹿沼土の小粒です

ミヤマキリシマ(深山霧島)は、ツツジですので、酸性の用土である鹿沼土が栽培にも適し、挿し木用土に最適になります。

3分目
植木鉢の3分目くらいまで用土を入れて、挿し床の準備ができました。


挿し穂を挿す

挿し穂 挿す
挿し木は、挿し床挿し穂を挿しますが、小さな挿し穂は、挿すことが難しいです

3分目まで用土を入れた植木鉢に、挿し穂を並べます。

用土 足す
上から用土を足すだけで挿し木が完成する、とても簡単な方法です。

長い挿し穂
長い挿し穂を並べて、半分くらいまで用土を足します。

短い挿し穂
次に、残りの3本の短い挿し穂を並べます。

用土 足す
用土を足します。

ミヤマキリシマ 挿し木 完成
ミヤマキリシマ(深山霧島)の挿し木が完成しました。


ミヤマキリシマ(深山霧島)の挿し木の管理

水遣り
挿し木後は、すぐに水遣りをします。

鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます

ミヤマキリシマ(深山霧島)の挿し木は、発根するまで用土を乾かさないように管理します。

鉢受け皿などの容器に水を入れて、腰水で管理するとよいです。

腰水でいつも水に漬かっていますと、根腐れの原因になりますので、涼しい日や夜間は、水から出します。

明るい日陰
ミヤマキリシマ(深山霧島)の挿し木は、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

直射日光が当たると、葉が萎れて枯れますので、注意します。

九州地方の福岡県の平野部で、梅雨入りした6月21日挿し木をしました。

梅雨明けは、例年並みなら7月下旬になりますので、1ヶ月間ぐらいは梅雨時期で、雨の日が多く、管理が楽になります。

ミヤマキリシマ(深山霧島)の挿し木今後の様子は、この記事を更新します

発根して、暑い夏の管理、涼しい秋に成長をして、寒い冬の保護、翌シーズンの春に鉢上げするまでを記録します。


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