花が咲かない藤である小藤の育て方について記録した記事です。
小藤は、名前の通り、小さな藤です。葉が小さく、ミニ盆栽に最適な藤ですが、花が咲かないと言われています。
大きくすれば、花が咲くと記述したものを見ることがありますが、画像はなく、信憑性がありません。
激安園芸店で、少し大きな小藤の苗木を見つけました。大きく育てれば、花が本当に咲かないのか?確認することができ、挿し木で増やして、ミニ盆栽の素材を作ることもできますので、購入しました。
小藤の育て方
小藤は、
藤の矮性品種になりますので、
育て方の基本は藤と同じです。
藤はツル植物で、日本原産です。耐寒性や耐暑性は普通ですが、水を好みますので、暑い夏の水切れに注意が必要になります。
育てる環境
日当たりのよい場所が適しています。葉が多く茂りますので、風通しがよいと病害虫の発生を防ぐことができます。
水切れに弱い性質がありますので、暑い夏は夕方の西日に注意して、半日陰で育てるとよいです。
用土
少し湿り気があるくらいの用土が適しています。赤玉土に堆肥や有機質を混ぜて、肥沃な用土にします。
通気性、水もちをよくするために、川砂や鹿沼土を配合します。
水遣り
藤は水を好む樹ですので、水遣りに注意が必要です。
春と秋は、1日1~2回、暑い夏は1日2~3回、寒い冬は落葉していますので、3~4日に1回ぐらいが基本になります。水切れに注意して管理します。
水遣りができないときや暑い日は、鉢受け皿に水を入れて腰水で管理するとよいです。水につけた状態が長くなると、根腐れしますので、夜の涼しい時間は水から出します。
植え付け・植え替え
藤は、暖かくなって芽吹く前の2~4月が植え付け・植え替えに適した時期になります。
根先を切らずに、長く伸びた根は巻いて植えます。鉢植えは、2~3年に1回ぐらいの頻度で植え替えるとよいです。
育て方のまとめ
藤の育て方と同じで大きな問題はありません。藤を鉢植えで育てている記事に詳しい育て方がありますので、参考にして下さい。
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小藤は、普通の藤よりも葉が小さいですので、鉢植えの場合は、水切れに注意することが大切です。
鉢を置く場所を変えるだけで乾き具合が変わりますので、いろいろな場所に置いて試してみるとよいです。
小藤の植え付け・植え替え
購入した
小藤の苗木は、直径10.5センチ(3.5号)の柔らかいプラスチック製の鉢に植えてあります。
この状態で育てることができますが、見た目がよくなく、根の状態が心配ですので、新しい鉢に植え替えをします。
苗木を新しい鉢に植え付けて、小藤を小さな鉢植えで育てます。
小藤の苗木
小藤の苗木は、樹高15センチ以下と小さいです。
ミニ盆栽はもっと小さいですので、
育てることは難しくありません。
幹は、少しだけ
曲げがあります。芽吹きがよいですので、緑色の新しい枝が根元近くにありますので、立て替えて小さくすることができます。
小藤の鉢の準備
小藤の新しい鉢は、長方形の泥鉢にします。
駄温鉢では見栄えがよくありませんが、ちょうどよいサイズの陶器の鉢が少なく、泥鉢にすることにしました。
縦の内寸は8.5センチになります。長方鉢の4.5号か5号になります。
小藤の苗木をプラスチック製の鉢のまま、新しい鉢に入れると、
植え付けたときの雰囲気がイメージできます。
樹と鉢のサイズのバランスはよさそうです。
鉢は大きな
穴が2つありますので、
鉢底ネットをセットします。大きく切り、
穴をは2つですが、
鉢底ネットは1枚だけにします。
鉢底ネットを固定した針金の先端を曲げて、ずれないようにします。
長方形の泥鉢は浅いですので、
小藤の苗木を針金で固定します。
30センチくらいの針金を鉢の底から2つの穴に通します。
針金の2つの先端を
小藤の苗木の
根に巻き、固定します。
鉢の大きな2つの
穴を通していますので、ねじって鉢に固定するとよいです。
排水性(水はけ)がよくなるように、鉢の底に
鉢底石を敷きます。
底が見えなくなるくらい(1センチぐらい)、
鉢底石を敷きました。
使った鉢底石は、ボラ土(日向土)の小粒になります。軽石のような用土です。
小藤の苗木の準備
小藤の苗木を新しい鉢に植え付けるために、プラスチック製の鉢から取り出して、
根の状態を確認します。
根の剪定をして、新しい鉢に植え付ける準備をします。
必要な道具は、ハサミと竹串です。ゴミなどを取り除くためのピンセットがあると便利です。
大きな鉢受け皿の中で作業すると、土がこぼれることがなく、、周りを汚す心配がありません。
小藤の
苗木を横向きに置いて、プラスチック製の鉢を取ります。
根の状態を確認すると、
太くて長く伸びている根がありました。
根の
剪定をする必要があります。
長く伸びた根があると、徒長枝が発生しやすく、樹形を乱す原因になります。
藤は太い根を切られることを嫌いますので、一度に短く剪定することは危険です。
藤の植え付け・植え替えに適した時期は、芽吹く前の2~4月です。苗木を購入して。植え付けているのは、6月14日になります。
時期が適していませんので、根の剪定をあまりしないで、樹に負担が小さい簡単な植え替えをしようと考えていました。
水遣りや雨で、表面の土は汚れて、固まっています。固まると水通りが悪くなります。表面の土を取り除くことで水通りを改善することができ、幹の根元を少し見えるようにすると、雰囲気がよくなります。
幹の根元が太くなっている部分が少し見えるように植え付けます。
表面の土を取り除きましたので、
根鉢の高さが小さくなり、新しい鉢に植え付けることができます。
問題の太い根が長く伸びている部分は、先端だけを切り、これ以上長く伸びないようにします。
太い
根の先端をハサミで少しだけ切り、
剪定しました。
剪定した太い
根の先端。細い
根が長く伸びていますので、
剪定しないと太い部分が増えていきます。
根鉢が小さくなり、小藤の苗木を新しい鉢に植え付ける準備ができました。
準備した鉢に植え付け
苗木を準備した新しい
鉢に入れます。
根鉢を崩して
根を
剪定しましたので、キレイに配置できました。
小藤の苗木の
用土は、
状態は悪くないですので再利用します。ピンセットでゴミや切れた
根を取り除きました。
植え付け・植え替えの時期でないですので、用土を変えないことで樹の負担を小さくします。
根と
根の間に
用土が入るように竹串で突きながら入れます。
用土に隙間ができないようにします。
小藤の
植え付けが終わり、
鉢植えが完成しました。長方形の泥鉢で、よい雰囲気になりました。
小藤の鉢植えの管理
小藤の
植え付け後は、すぐに
水遣りをします。鉢の底から透明な水が流れるまで、
たっぷり水を与えます。
鉢の中を水が流れることで、用土の隙間がなくなり、安定します。
植え付け後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない
明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
小藤の小さな鉢植えの今後
梅雨入りした
6月14日に、
小藤の
植え付けをしました。
小藤の小さな鉢植えの今後の様子は、この記事を更新します。
雨が多く、湿度の高い梅雨時期は、水を好む藤が成長する時期になります。梅雨明け後の暑い夏の管理の様子。
涼しくなった秋に、不要な枝で挿し木にチャレンジしてミニ盆栽の素材を作ります。
寒くなった冬は、落葉しますので、剪定をして、冬越しの様子を記録します。
小藤は花が咲くか?確認することも大切です。
小さな葉で涼しい雰囲気を楽しむ小藤を小さな鉢植えで育てます。
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