暑い夏に美しい青紫色の花が咲くセイヨウニンジンボク。6月ぐらいからホームセンターや園芸店で、苗木が販売されています。
花はよい香りがして、咲いている期間がとても長い特徴がありますので、おすすめの樹木です。
セイヨウニンジンボクを小さな鉢植えで育てます。
樹木は、寿命が長いですので、長期間、栽培ができ、毎年、花を楽しむことができるメリットがあります。
デメリットは、大きく成長しますので、剪定や植え替えなどの手入れが必要になることです。
セイヨウニンジンボクの苗木の植え付け、開花、落葉する冬越し、剪定、植え替えなどを多くの写真で記録して、作業の様子を説明します。
セイヨウニンジンボクの苗木
購入した
セイヨウニンジンボクの
苗木は、直径10.5センチ(3.5号)のビニールポットの植えられています。
枯れ葉や雑草を取り除き、根元をキレイに掃除しました。苗木は植え付けてから1~2年ぐらい栽培していますので、汚れていることがよくあります。
鉢植えの状態の商品は、キレイにしてプラスチック製の鉢に植え替え、立派なラベルをつけたものになります。
元は同じ苗木ですが、価格が高くなりますので、汚れていますがビニールポットの苗木がお買い得です。
小さな鉢植えは、樹高が30~40センチぐらいまでが最適です。強風で倒れることが少なく、移動させることも簡単ですので、管理が楽になります。
樹高が30センチ以下になりますと、樹種によっては花が咲かなくなることもありますので、注意が必要です。
樹木を小さな
鉢植えで育てるための
苗木の選び方は、
最初の枝分かれが幹に低い位置にあること、
枝の数が多いことの2つです。
樹木は枝が多くあると樹形がよくなります。枝が少ないと、幹が長く伸びようと成長しますので、樹高が大きくなりやすいです。
枝が多くあると、各枝の先端を伸ばそうとしますので、養分が分散され、成長が抑制されます。
購入したセイヨウニンジンボクの苗木は、幹が3本あり、一番太い幹は、右向きに太い枝、すぐ上に左向きに太い枝がありますので、樹高が小さいですが、枝が多く樹形がよいです。
根元の枝の位置は、変更することは難しいですので、小さな鉢植えにする場合は、根元をよく確認しましょう。
セイヨウニンジンボクの植え付け・植え替え
セイヨウニンジンボクの
苗木を鉢に
植え付けをします。
必要な道具は、ハサミと竹串です。ゴミを取り除くためのピンセットがあると便利です。
大きな鉢受け皿の中で作業すると、土がこぼれて、周りを汚すことがありませんので、後片付けが簡単になります。
直径30センチ(10号)の大きな鉢受け皿は、100均で販売されていますので、ホームセンターなどで購入するより安く買うことができます。
苗木をビニールポットから取り出す
ビニールポットから
苗木を取り出す前に、
底から根が出ていないか?確認します。
写真のように根が出ていますと、苗木をビニールポットから取り出そうとしても、根が引っかかっります。
無理に引っ張ると
根が途中で切れますので、出ている
根をハサミで切ります。
ハサミをビニールポットの底に沿って切ると、キレイに
根を切ることができます。
ビニールポットを取り外して、
セイヨウニンジンボクの
苗木が
根鉢の状態になりました。
根鉢は、植物を鉢から抜いて、根と土がひと塊になった部分です。
苗木の根を剪定する
根の状態はよくないです。
底で根が巻き、サークリング現象が起きています。
根は伸びようとする性質がありますので、鉢の底で
根が巻き、かたまります。
根詰りの一歩前ぐらいの状態になります。まだ根の色がキレイですが、根が黒色になり、腐敗すると根詰りになります。
6月12日にセイヨウニンジンボクの苗木の植え付けをしました。花が咲く時期が近く、樹に大きな負担を与えたくないので、根を軽く剪定して植え付けをしようと考えていましたが、たくさん剪定する必要がありそうです。
最初に、
根鉢の
表面の土を竹串を使って崩します。汚れていることが多く、
水遣りで土が固まり、水通りが悪くなっています。
根の剪定で、底で根が巻き、かたまりになった部分を初めて切るときは、たくさんの根を切って、枯れるのではないか?と心配になりますが、勇気を出して、切りましょう。
大きなハサミで、
根鉢の底を横方向に切ると、簡単に取り除くことができます。
根鉢の切った断面を見ると、ほとんど
根がないです。数本の
根が底まで伸びて、巻き、かたまりになっていますので、切ったことによる樹へのダメージは小さいです。
苗木を植え付ける準備
苗木の
根を竹串でほぐして、植え付ける準備をします。
幹から根が四方八方に伸びる状態がベストですので、向きの悪い根や太い根をハサミで切ります。
セイヨウニンジンボクの
苗木は、幹が3本ありましたが、別々の
苗木でした。
一番小さな
苗木は、二又に枝分かれしていますので、ミニ盆栽を作ります。
もう1つの苗木は、根元が少し折れたので、ビニタイを巻いて手当てしました。枯れないことを願います。
大きな苗木は、根元から
根が出ていますので、ハサミで切りました。
根が四方八方に広がるようにして、
植え付ける準備ができました。
セイヨウニンジンボクの鉢
セイヨウニンジンボクの小さな
鉢植えの
鉢は、アップルウェアーの
プレステラ105型にします。
スリットが多く設置され、根が鉢の底で巻く、サークリング現象を防ぎ、植物の栽培に適した鉢になります。
プレステラ105型は、1辺9センチの正方形ですので、直径9センチ(3号)の円形の鉢より少し大きなサイズです。。
スリットは
根が光を感じて伸びることを防ぎ、
仕切りで伸びる向きを変えます。
段差があり、
用土を入れる量の目安になります。ウォータースペースができますので、
水遣りが簡単になります。
植物の苗木の生産者向けの商品になりますので、実績がある鉢です。デザイン性はないですが、小さな鉢でも樹木を育てることができます。
セイヨウニンジンボクの用土
セイヨウニンジンボクの
用土は、普通の市販されている培養土で大丈夫です。
用土を作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜた基本の用土になります。
小さな鉢植えで育てますので、盆栽に近い用土の配合にしてみました。盆栽では腐葉土は、あまり使いませんので、赤玉土と軽石を7:3の割合で混ぜた用土を使います。
用土の配合は、気候などの環境や水遣りの時間や回数、鉢の形状や大きさなどによって異なります。
鉢の高さの
2分目くらいまで用土を入れて、
セイヨウニンジンボクを植え付ける
鉢の準備ができました。
苗木を準備した鉢に植え付ける
根を剪定した
苗木を準備した
鉢に入れます。
根元の位置を確認します。用土を段差まで入れますので、苗木の根元が段差の位置になるようにします。
根元に位置が高い場合は、2分目まで入れた用土を減らし、低い場合は、用土を増やします。
根と根の隙間に用土が入るように、竹串で突くとよいです。
用土の量の目安である段差より少し少なく
用土を入れました。
表面を軽石だけにすると、
水遣りや雨で
赤玉土が崩れることがなく、表面の土が固まることを防いでくれます。
セイヨウニンジンボクの
植え付けができました。小さな
鉢植えの完成です。
セイヨウニンジンボクの管理
セイヨウニンジンボクを
植え付け後は、すぐに
水遣りをします。鉢の底から透明な水が流れるまで、
たっぷり水を与えます。
セイヨウニンジンボクの管理で大切な水遣りは、春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、落葉した寒い冬は3~4日に1回ぐらいが基本になります。
水遣りは、育てる環境や鉢の大きさ、水遣りをする時刻などによって回数が異なりますので、慣れるまでの樹の状態を確認します。
植え付け後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない
明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
夕方に西日が当たると乾燥しやすいですので、水遣りする時刻によって鉢を置く位置を調節します。
セイヨウニンジンボクの今後
セイヨウニンジンボクの小さな
鉢植えの今後の様子は、
この記事を更新します。
6月12日に植え付けましたので、最初の目標は花を咲かせることです。
セイヨウニンジンボクの花が咲く時期は7~9月ですので、咲き始めの時期が梅雨明けになり、雨の降り方によって大きく左右される可能性があります。
最近の梅雨は、大雨や豪雨、晴れが続き暑くなったりと不安定な天候ですので、花が咲くか?心配になります。
花後の管理や落葉して冬越しする様子、剪定や肥料など年間の管理を記録します。
セイヨウニンジンボクの小さな
鉢植えで、夏に美しい青紫色の
花を楽しみましょう。
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