秋に美しい赤紫色の小さな
花がたくさん咲く
千日小坊。
冬越しできた株は、暖かくなった春に芽吹き、茎(枝)が長く伸びます。大きくしたい場合は、そのまま成長させますが、小さな鉢植えでは、摘心や切り戻しをするとよいです。
摘心や切り戻しをすることで、新たに芽吹き、茎(枝)が増えます。茎(枝)の先端に花が咲きますので、花数が増え、小さな鉢植えでも豪華な雰囲気になります。
摘心や切り戻しをした茎(枝)を使って、千日小坊の挿し芽(挿し木)にチャレンジします。
廃棄する茎(枝)を有効に利用して、千日小坊を増やすことができます。今シーズンは屋外で冬越しが成功しましたが、寒さが厳しい年は失敗するかもしれません。
千日小坊の株も年々、弱りますので、挿し芽(挿し木)で株を増やすことができれば、再度、購入する必要がなく、経済的で、ありがたいです。
千日小坊の挿し芽(挿し木)の様子を記録した記事になります。発根して鉢上げするまでを詳しく説明します。
千日小坊の育て方について詳しく書いた記事です。参考にして下さい
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千日小坊の摘心・切り戻し
5月19日撮影。
無事に冬越しができ、暖かくなった春に芽吹き始め、大きく成長した千日小坊の小さな鉢植え。
3号(直径9センチ)の小さな鉢ですので、
草丈が20センチぐらいまで長く伸びると、大きくなり過ぎです。
長く伸びた茎(枝)を根元の近くで、ハサミを使って短く切ります。
切り戻しの作業になります。
摘心と切り戻しの違いについて
摘心(てきしん)は、茎(枝)の先端を切ることです。芯を止めて、大きくなることを防ぎます。切ったところから新しく芽吹き、花が咲きます。切り戻しは、ある程度成長した株をコンパクトにするために作業になります。茎(枝)を切ることは同じです。
節と節の間隔が長くなり過ぎです。
切り戻しをした茎(枝)を
千日小坊の
挿し芽(挿し木)に使います。
暖かくなっていますので、千日小坊の挿し芽(挿し木)をする時期に適しています。
千日小坊の
切り戻しの作業が終わりました。とてもコンパクトになりました。
1本の茎(枝)の対生している葉の根元から新しく芽吹くと、枝数が2倍になります。株の大きさは同じですので、数の多くなることで茎(枝)の成長が悪くなりますので、節と節の間隔が詰まった短い枝ができます。
切り戻しをした茎(枝)を挿し穂にする
千日小坊の鉢植えを
切り戻しをした茎(枝)は、
乾燥させないように水につけます。
挿し芽(挿し木)では、挿し穂を2時間以上、水につけて、たっぷり水を吸収させる作業を水揚げと呼びます。
切り戻しをした茎(枝)の長さは15センチぐらい、
葉が6枚あります。
下の方の
葉を取り除き、
挿し穂を作ります。用土に埋まりますので、
葉が邪魔になります。
茎(枝)の一番下の部分は、水を吸収しますので、よく切れる刃物で、キレイな切り口を作ります。
千日小坊の茎(枝)は細いですので、刃物は、カミソリやカッターがよいです。新品の刃を使えば、切れ味がよく、清潔ですので、キレイな切り口を作ることができます。
切り口は水が吸収しやすいように、斜めに切って、断面積を広くします。茎(枝)の道管に空気が入らないように、水の中で切る水切りをします。
発根促進剤ルートンを塗る
挿し芽(挿し木)に
発根促進剤ルートンを使います。
ホームセンターや園芸店で販売されていますので、手に入りやすいです、価格も安いですので挿し芽(挿し木)や取り木をする場合は、使うことをおすすめします。
発根促進剤ルートンは粉末ですので、鉢受け皿などの容器に出して使います。
千日小坊の
挿し穂の
切り口付近に、
発根促進剤ルートンを塗ります。
挿し穂は、
水揚げして
水に濡れていますので、粉末の
発根促進剤ルートンが簡単に付着します。
すべての挿し穂に、発根促進剤ルートンを塗り、準備ができました。
挿し穂を挿し床に挿す
挿し芽(挿し木)をするときに、
挿し穂を挿す用土を入れた容器のことを
挿し床と呼びます。どのような容器でも大丈夫ですが、鉢を使うことが多いです。
1辺9センチの正方形のプラスチック製の鉢を使いました。
千日小坊の挿し芽(挿し木)に使う用土は、赤玉土の小粒です。挿し芽(挿し木)の用土は、赤玉土や鹿沼土の小粒が適しています。
清潔で、粒が小さいことで保水性がよい特徴があります。挿し芽(挿し木)専用の用土でも大丈夫です。
千日小坊の茎(枝)は、硬くないですので、
用土に挿すことは難しく、割りばしなどの棒で穴を作ることも大変です。
挿し芽(挿し木)の簡単な方法は、底に鉢の高さの2分目くらいまで用土を入れた鉢に、挿し穂を置きます。
用土を少しずつ足して、
挿し穂の位置が均等になるように広げます。
挿し穂が重ならないぐらいに、バラバラになればよいです。
挿し穂を1本ずつ、穴を作って挿す方法がありますが、数が多くあると大変ですので、用土を足して1度に挿し芽(挿し木)できますので、とても簡単です。
千日小坊の挿し芽(挿し木)に水遣りと管理
千日小坊の
挿し芽(挿し木)した後は、すぐに
水遣りをします。鉢の底から透明な水が流れるまで、
たっぷり水を与えます。
千日小坊の
挿し芽(挿し木)は、直射日光が当たらない
明るい日陰で管理します。
発根するまで、挿し床を乾かさないように管理する必要があります。
最初は、様子をみて、朝と夕方の1日2回、水遣りをします。水遣りができないときや暑い日は、鉢受け皿に水を入れて、腰水で管理します。
乾くと枯れますので、挿し芽(挿し木)が失敗します。
千日小坊の挿し芽(挿し木)で、発根するまでの管理が一番難しいです。
千日小坊の挿し芽(挿し木)を成功させるポイント
- 2時間以上、水揚げして、挿し穂にたっぷり水を与える
- 挿し穂の切り口は、よく切れる刃物を使って、水切りする
- 発根促進剤ルートンを塗る
- 乾かさないように、明るい日陰で管理する
千日小坊の挿し芽(挿し木)の今後の様子は、この記事を更新します。
5月19日に挿し芽(挿し木)しましたので、梅雨入りして環境がよくなれば、梅雨明け前に鉢上げできる予定です。
九州地方の福岡県の平野部で栽培しています。温暖な気候ですので、関東地方より少し暖かいです。
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