ハクチョウゲ(白丁花)の挿し木を成功させるポイント:花後に剪定した枝を挿し穂に使う


ハクチョウゲ 挿し木
ハクチョウゲ(白丁花)を増やす方法は、挿し木が簡単です。

挿し木に必要になる挿し穂は、花後に剪定することで手に入れることができます。 

剪定することで、ハクチョウゲ(白丁花)の樹形がよくなり、挿し木で増やすことができますので、とても効率的な作業です。

ミニ盆栽ハクチョウゲ(白丁花)を剪定して、挿し木をする作業の様子をまとめました。

ハクチョウゲ(白丁花)のミニ盆栽の育て方を詳しく書いた記事があります。
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ハクチョウゲ(白丁花)を花後に剪定

ハクチョウゲ 花
5月6日撮影。ハクチョウゲ(白丁花)のミニ盆栽が小さな美しい白色のを咲かせています。

花 つぼみ
小さく樹ですが、たくさんを咲かせますので、ミニ盆栽で楽しめます。まだ開花していないつぼみがありますので、もう少しを楽しめそうです。




ハクチョウゲ 白丁花 花後
5月14日撮影。ほとんどのが落ちて、寂しくなったハクチョウゲ(白丁花)のミニ盆栽

九州地方の福岡県の平野部で栽培しています。温暖な気候ですので、関東地方より少し時期が早いです。

花後の時期は、ハクチョウゲ(白丁花)の挿し木に適しています。挿し木は秋もできますが、発根したばかりの苗は、寒い冬に保護する必要がありますので、春の挿し木がおすすめです。

ハクチョウゲ 白丁花 剪定
長く伸びた徒長枝を花後に剪定します。

枝分かれ
枝分かれのところでハサミで切って剪定します。

樹高
樹高が10センチより小さくなり、ミニ盆栽ハクチョウゲ(白丁花)を来シーズンも楽しめるようになりました。


剪定した枝を挿し穂にする

剪定した枝を水揚げする

水揚げ
ハクチョウゲ(白丁花)の剪定したを2時間くらいにつけます

剪定したは、根からのの供給がなくなりましたので、乾燥すると枯れます。につけることで、枯れることを防ぎ、剪定したに、たっぷりを含ませます

水揚げと呼ばれる作業になります。

たっぷり水を含むことで、挿し木後に乾燥する時間を遅くすることができます。

水揚げは、長い時間がよいとされますが、剪定したが含むことができる水の量に限界がありますので、2時間ぐらいで十分です。


剪定した枝の葉を取り除く

根元 葉
剪定した挿し穂にするために、土に埋まる根元付近のを取り除きます

手でむしり取ると、樹皮が剥がれることがありますので、ハサミで切るとよいです。

挿し穂 5本
小さなミニ盆栽ハクチョウゲ(白丁花)から剪定をして、5本の挿し穂を作ることができました。

挿し穂 長さ
挿し穂の長さは10センチぐらいになります。長さは十分ですが、細いですので発根できるか?少し心配です。


よく切れる刃物で切り口を作る

水切り
挿し穂の一番下の部分は、水を吸収して、発根するところですので、挿し木を成功させるために、とても大切になります。

よく切れる刃物で、キレイな切り口を作ります。

ハクチョウゲ(白丁花)の挿し穂は、細いですので、カミソリで切りました。太い挿し穂の場合は、カッターや小刀を使うとよいです。

新品のカミソリを使うことで、切れ味がよく、清潔な刃で挿し穂切り口を作ることができました。

挿し穂切り口は、水を吸収しやすくなるように、斜めに切ります。断面積が広くなりますので、効果が高いです。


挿し床を準備する

挿し床 素焼き鉢
挿し木で、挿し穂を挿す用土を入れた容器のことを挿し床と呼びます。

ハクチョウゲ(白丁花)の挿し木挿し床は、素焼き鉢にしました。少し乾きやすいですが、通気性がありますので、の成長によい特徴があります

挿し木 用土
ハクチョウゲ(白丁花)の挿し木用土は、赤玉土の小粒を使います

挿し木用土は、赤玉土や鹿沼土の小粒などを使います。清潔で粒が小さいと保水性がよいですので、挿し木に適しています。

8分目
鉢の高さの8分目くらいまで用土を入れます。

水
挿し木する前に、挿し床を与えて用土を湿らせます


発根促進剤ルートンを塗る

発根促進剤ルートン
ハクチョウゲ(白丁花)の挿し木に、発根促進剤ルートンを使いました。

ホームセンターや園芸店で販売されていますので、手に入りやすく、価格も安いですので、挿し木取り木に使っています。

粉末
発根促進剤ルートンは粉末ですので、鉢受け皿などの容器に出して使います。

挿し穂 切り口
斜めに切った挿し穂切り口付近に、発根促進剤ルートンを塗ります。

水 付着
挿し穂は、水揚げして濡れていますので、粉末の発根促進剤ルートン簡単に付着します


挿し床に挿し穂を挿す

挿し床 穴
準備した挿し床に、竹串や割りばしなどの棒でを作ります。キレイに切った切り口を傷つけないように挿すためです。

挿し穂の太さより少し大きなを作ります。

挿し床を与えて湿らせた理由は、挿し穂を乾かさないためと、を作りやすくするためです。

用土が乾燥していますとが作りにくくなります。

挿し穂 穴
挿し穂を作ったに挿します。

挿し穂 半分
挿し穂の長さの半分くらいが用土に埋まると、乾燥しにくくなります。

穴 隙間
穴の隙間に用土を入れて、挿し穂が動かないようにします。


ハクチョウゲ(白丁花)の挿し木の管理と今後

挿し木 管理
挿し木後は、すぐに水遣りをします。鉢の中を水が流れることで、用土の隙間がなくなり、挿し穂が固定され動かなくなります。

挿し木は、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

用土が乾くと、挿し穂が乾燥して枯れますので、毎日の水遣りが大切です。とても暑い日や水遣りができないときは、鉢受け皿に水を入れて腰水で管理するとよいです。

ハクチョウゲ(白丁花)のが終わった5月14日に、挿し木をしました。発根するまで、毎日の管理をしっかりします。

発根して、植え替えをしてミニ盆栽の素材になるまでの記録は、この記事を更新します


ハクチョウゲ(白丁花)の挿し木を成功させるポイントのまとめ

  1. 2時間以上、水揚げをする。
  2. 挿し穂の切り口はよく切れる刃物で斜めに切る。
  3. 発根促進剤ルートンを塗る。
  4. 挿し床の用土は赤玉土鹿沼土の小粒。
  5. 挿し床にを作って挿し穂を挿す。
  6. 乾燥させないように管理する。
ハクチョウゲ(白丁花)の挿し木を成功させるポイントは、難しいことはありません。

落ち着いてゆっくり作業すれば、簡単にできますので、チャレンジしましょう。

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