クサヨシ(アシ)の育て方:十和田アシではない?斑入りの園芸品種で草もの盆栽を作る


クサヨシ アシ
ホームセンターの山野草コーナーで見つけた「斑入り姫ヨシ」。

ヨシ(アシ)は、日本全土で自生する植物で、和風の雰囲気がありますので、メダカのビオトープにレイアウトしたいと思い、以前、探したことがあります。

関西より西の地域ではヨシと呼ばれていますが、関東や東日本ではアシが一般的です。

姫ヨシ
「斑入り姫ヨシ」は、ですから、大きくならない矮性品種だろうか?

インターネットで「斑入り姫ヨシ」の情報を探してみましたが、全くありません。「姫アシ」は、紅葦(ベニアシ)のことになり、種が異なります。

十和田アシは、草丈が20~40センチぐらいですので、一般的なクサヨシの草丈150~180センチから考えると「姫アシ」と呼ぶことができます。

十和田アシは、ざらつきのある線形の葉に白とピンクの縦縞斑がはいった園芸品種ですので、色が異なります。

葉が似ているものは、斑入りクサヨシです。葉が、とても似ていますが、草丈は100~180センチになっています。購入した苗は「斑入り姫ヨシ」でがありますので、斑入りクサヨシの矮性品種になるのだろうか?

クサヨシ(アシ)の特徴

クサヨシ アシ 特徴
クサヨシ(アシ)の学名は、Phalaris arundinaceaになります。イネ科クサヨシ属の多年草。草丈が180センチぐらいまで大きくなります。地下茎を伸ばして、株を増やし、湿地に群生します。

クサヨシ(アシ)は初夏に穂を出し、穂が真っすぐ伸びる特徴があります。茎の節ごとに葉がつきます。葉は細長く、明るい緑色、柔らかいですが周囲はざらつきます。


クサヨシ(アシ)を植え替えて、株を増やす

ビニールポット
購入したクサヨシ(アシ)の苗は、直径9センチ(3号)のビニールポットに植えられています。

草丈
苗には4つの株があり、草丈は、一番大きな株が20センチ。他の3つの株は10センチ以下です。

草もの盆栽
クサヨシ(アシ)で草もの盆栽を作りますので、草丈は小さいほうがよいです。株が少ないですので、今シーズンは株を増やすことを目標にします

クサヨシ(アシ)の植え替え・植え付け

植え替え 植え付け
クサヨシ(アシ)の苗をビニールポットから植え替え植え付けをします。

ビニールポットは通気性がなく、柔らかいですので、土が動いてが切れることがあります

新しい鉢に植え替えて、クサヨシ(アシ)を育て、株を増やします。


クサヨシ(アシ)の鉢

クサヨシ アシ 鉢
クサヨシ(アシ)の新しいは、アップルウェアーのプレステラにします。

1辺9センチ
プレステラ105型は、1辺9センチの正方形のです。

鉢の高さ
鉢の高さは8センチ。

スリット
多くのスリットがあり、サークリング現象を防ぎます

仕切り
小さな仕切りも、が鉢の底で巻くことを防いでいるようです。

段差
用土を入れる位置に段差があり、ウォータースペースを簡単に作ることができます。

プレステラは、苗の生産者向けの商品ですので、植物が元気によく育ちますクサヨシ(アシ)の苗を育て、株を増やすために適したになります。


クサヨシ(アシ)の苗の準備

道具
クサヨシ(アシ)の苗をビニールポットから取り出して、植え替え植え付けのための準備をします。

必要な道具は、ハサミ竹串。ゴミなどを取り除くためにピンセット。土で周りを汚さないために鉢受け皿などの容器の中で作業します。

鉢の底
ビニールポットから苗を取り出す前に、鉢の底からが出ていないか?確認します。

たくさんのが出ていると、引っかかり苗を取り出すことができません。無理に引っ張るとが切れます。

鉢の底の穴からが出ている場合は、ハサミで切ります。

横
クサヨシ(アシ)の苗を横向きに置きます。

底の角
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、根鉢の状態で取り出すことができます。

根鉢
根鉢が崩れました。失敗?

ビニールポットに植え付けて、期間が短く、が回っていない根鉢が崩れます。

土の状態
クサヨシ(アシ)の苗をビニールポットから取り出しました。

土の状態は、粒がしっかりしていますので、最近ビニールポットに植え付けた可能性が高いです。

根
鉢底ネットがありましたので、ピンセットを使って取り除きました。

は多くありません。株が増えるまで時間が掛かりそうです。

根鉢
を切らないように注意して、土を取り除き、小さな根鉢になりました。

クサヨシ(アシ)の苗を新しい鉢に植え替え植え付けの準備ができました。


クサヨシ(アシ)を植え付ける

2分目
新しい鉢のプレステラ105型に用土を入れます。プレステラは、多くのスリットがあり、排水性(水はけ)がよい鉢ですので、鉢底石の必要がありません

用土は苗のものを再利用します。鉢の高さの2分目くらいまで用土を入れました。

根鉢 置く
根鉢の状態のクサヨシ(アシ)を鉢の中央に置きます。

赤玉土
用土が足りなくなりましたので、赤玉土の小粒を根鉢の周りに入れます。

クサヨシ(アシ)は、湿地に生息する植物ですので、水もちがよい用土が適しています赤玉土だけの場合は、腰水などをすると、水切れを防ぐことができます。

赤玉土
赤玉土を入れました。

竹串 隙間
用土に隙間ができないように、竹串で突きます。

株元
株元の枯れた茎をハサミで切りました。

ゴミ
ゴミなどをピンセットで取り除きます。

表面の土
表面の土は、軽石鹿沼土にすると雰囲気がよくなります。赤玉土より硬いですので、崩れることがなく、見栄えがよくなります。

軽石 鹿沼土
軽石鹿沼土の小粒を敷くことで、水遣りや雨で土が跳ねて、に付着することがありません

に土が付着すると、病害虫の原因になりますので、注意が必要です。

植え替え 植え付け
クサヨシ(アシ)の新しい鉢に植え替え植え付けが完成しました。


クサヨシ(アシ)の管理

水遣り
クサヨシ(アシ)の植え替え植え付け後は、すぐに水遣りをします。鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます

クサヨシ(アシ)は湿地性植物ですので、用土常に湿った状態が適しています

鉢植えの場合、春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は2~3日に1回ぐらい水遣りです。

水切れに注意して育てます。鉢受け皿に水を入れて、腰水で管理すると簡単です。

明るい日陰
植え替え植え付け後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

が萎れるなどの異常がなければ、日の当たる場所に、少しずつ移動させます。

葉が芽吹く春から秋の成長期は、日当たりよい場所で育てます。茎の節の間隔が間延びすることなく、コンパクトに育ちます。


クサヨシ(アシ)の今後

6月5日
クサヨシ(アシ)の苗を6月5日に、新しい鉢に植え替え植え付けをしました。

梅雨入りして、湿地性植物であるクサヨシ(アシ)に、よい季節になります。今後の成長の記録は、この記事を更新します

株が増えて、秋に株分けできるぐらいまで成長させることが目標です株分けして草もの盆栽を作ります。

メダカのビオトープにレイアウトすることもできますので、たくさん増えても困ることはありません。

クサヨシ(アシ)の美しい葉を楽しみましょう。

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