チゴユリ(稚児百合)の育て方:植え替えて株を増やして、小さなミニ盆栽を作る


チゴユリ 稚児百合
ホームセンターで購入したチゴユリ(稚児百合)の苗。

ガーデニングの人気が高くなり、ホームセンターで山野草の苗が販売されていることが多くなりました。 

小さな苗ですので、冬に落葉して消滅する可能性があります。斑入りの園芸品種ですので、消滅しないように株を増やすことにします。

増やした株で、小さなミニ盆栽を作り、美しい葉や花を楽しみます


チゴユリ(稚児百合)の特徴

チゴユリ(稚児百合)の学名は、Disporum smilacinumになります。イヌサフラン科チゴユリ属で落葉性の多年草です。

原産地は、千島列島南部、サハリン南部、日本列島、朝鮮半島、中国東部で、日本全土の平地や山地の広葉樹林などに自生しています

チゴユリの特徴は、弓のように弧を描くですに柄がとても短い互生します。

互生(ごせい)とは、が交互につくつき方。2枚が対になってつくつき方は対生(たいせい)になります。

の大きさは、楕円形から長楕円形で先は尖り、長さは4~7センチぐらい、幅は2~3センチぐらいになります。

美しい小さなは、チゴユリ(稚児百合)の魅力の1つです。




チゴユリ 花 つぼみ
の長さは10~30センチぐらいで、5枚から10枚のがつき、先端にが咲きます。は直径1センチぐらいで、とても小さい白色で斜め下向きに、4~6月にの先端に1~2輪咲きます

購入したチゴユリ(稚児百合)の苗は3株あり、1つの株のの先端につぼみがありますので、を見ることができそうです。

チゴユリ(稚児百合)は、土の中で細い地下茎を伸ばして、新しい株を増やします。斑入り園芸品種などは増えにくいです

落葉性多年草ですので、寒い冬になるとは枯れてなくなります。地下茎の先端にある芽と根を残して、が枯れて休眠します。

暖かくなる4月頃に、残った芽から芽吹き、新しい株が成長します。

耐寒性は強いですが、冬の乾いた北風で、乾燥すると冬越しできないことがありますので、注意が必要です。


チゴユリ(稚児百合)の植え替え

ビニールポット
ホームセンターで購入したチゴユリ(稚児百合)の苗は、直径9センチ(3号)のビニールポットです。

ビニールポットは通気性がなく、柔らかいですので、育てる環境がよくありません。株を増やすためには、よい環境で育てる必要があります。

ビニールポットから鉢に、チゴユリ(稚児百合)の植え替えをします。


チゴユリ(稚児百合)の鉢

草丈 3つの株
チゴユリ(稚児百合)の苗は、草丈が5センチぐらいで、3つの株があります。小さな株ですので、大きなは必要ありません。

プレステラ105型
チゴユリ(稚児百合)の苗を植え替えるは、アップルウェアーのプレステラ105型にします。

ホームセンターや園芸店で10ヶ組で販売され、価格が安いですが、日本製で耐久性が高いです

1辺9センチ
プレステラ105型は1辺9センチの正方形ので、直径9センチの円形の3号のより少し大きいサイズになります。

鉢の高さ
鉢の高さは8センチ。用土が十分に入る高さです。

スリット
プレステラの大きな特徴は、底にスリットがたくさんあり、の底でが巻くサークリング現象を防ぐことができます

仕切り
小さな仕切りも設置され、サークリング現象を防ぎますので、の状態がよく、植物が元気に成長します。

ウォータースペース
用土を入れる量の目安になる段差があり、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単です。

プレステラは、植物の生産者用の鉢になりますので、デザイン性はないですが、チゴユリ(稚児百合)を育て、株を増やす目的に適したです


苗の植え替えの準備

道具
チゴユリ(稚児百合)の苗を植え替えるために、ビニールポットから取り出します。必要な道具は、ハサミ竹串です。

ゴミなどを取り除くためのピンセット。土がこぼれて周りを汚さないように、鉢受け皿などの容器を用意するとよいです。

鉢の底 根
苗をビニールポットから取り出す前に、の底からが出ていないか?確認します。

たくさんが出ていますと、引っかかって苗を取り出すことができません。出ているをハサミで切る必要があります。

横
ビニールポットから苗を取り出すために、苗を横向きに置きます。

根鉢
ビニールポットを取り除こうとすると、根鉢が崩れました。ビニールポットに植え付けてからの期間が短いと、が回ってなく、根鉢が崩れます。

ビニールポット ハサミ
根鉢が崩れるときは、ビニールポットをハサミで切るとよいです。

小さい根鉢
小さい根鉢があります。無理にビニールポットから取り出すことでを切ると、今後の成長に影響します

根鉢 土
チゴユリ(稚児百合)の小さな根鉢とビニールポットの土。

ビニールポットの土は、植え付けてから期間が短く、状態が悪くないですので、再利用します


植え替えの鉢の準備

土 再利用
ビニールポットの土を再利用しますので、切れたやゴミなどがないか?確認します。

鉢 土
チゴユリ(稚児百合)を植え替えのに土を入れます。

土 プレステラ
ビニールポットの土を植え替えのであるプレステラ105型に入れます。

鉢底石
プレステラは、底にスリットがたくさんあり、排水性(水はけ)がよいですので、鉢底石が必要ありません

の高さの2分目ぐらいまで、土を入れて、植え替えのの準備ができました。


チゴユリ(稚児百合)を植え替える

根鉢
根鉢の状態のチゴユリ(稚児百合)を準備したに入れます。

間隔
チゴユリ(稚児百合)の苗は、3つの株がありますので、株の間隔を広げてが成長できるスペースを作りました。

株が増えるためには、地下茎をのばす必要がありますので、株が固まっているより、スペースに少し余裕があるほうがよいです。

土 足す
根鉢が動かないように、土を足します。

少しずつ
一度に土を足すのではなく、少しずつ足します。

隙間 竹串
土に隙間ができないように、竹串で突きます。

稚児百合 用土
表面の土は、チゴユリ(稚児百合)の用土を作って敷きます。見た目がキレイになり、水遣りや雨で崩れにくい用土になりますので、水の通りがよい状態を維持できます。

チゴユリ(稚児百合)の用土は、小粒の赤玉土鹿沼土軽石1:1:1の割合で混ぜたものが適しています。

均一
均一になるように混ぜます。

難しい
用土の重さ(密度)が異なりますので、均一に混ぜることが難しいですが、ナイフで切るように混ぜるとよいです。

用土 敷く
植え替えの仕上げに表面に作った用土を敷きます。

チゴユリ 植え替え
チゴユリ(稚児百合)の植え替えが完成しました。

3つの株の間隔が離れて、鉢植えとしては見栄えが悪くなりましたが、成長して株を増やすことが目的ですので、よい状態になりました。

表面の土を新しい用土にしましたので、水遣りや雨で土が跳ねて葉に付くことがなく、病害虫の発生を防ぎます


チゴユリ(稚児百合)の管理

水
植え替え後は、すぐに水遣りをします。の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます

明るい日陰
植え替え後は1週間ぐらい、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。葉が萎れるなどの異常がないか?毎日の水遣りで確認しましょう。


チゴユリ(稚児百合)の今後

6月5日チゴユリ(稚児百合)の植え替えをしました。の時期は4~6月ですので、1つだけあるつぼみが開花して、が咲く可能性があります。

目標はチゴユリ(稚児百合)の株を増やして、小さなミニ盆栽を作ることです。

花後の管理、暑い季節の夏越し、葉が枯れる寒い季節の冬越しなどの記録は、この記事を更新します

美しいと小さな可愛らしいを楽しめるチゴユリ(稚児百合)を楽しみましょう。

スポンサーリンク
スポンサーリンク


0 件のコメント :