ハゼノキ(櫨の木)の寄せ植え。
秋になると、ホームセンターや園芸店でハゼノキ(櫨の木)が販売されていますので、購入することができます。
購入したままの状態ですと、プラスチック製の鉢になりますので、雰囲気がよくありません。美しい陶器の鉢に植え替えて、ハゼノキ(櫨の木)のミニ盆栽を作ります。
ハゼノキ(櫨の木)の特徴
ハゼノキ(櫨の木)の学名は、Rhus succedaneaになります。リュウキュウハゼ、ハゼ、ロウノキ、トウハゼなどの別名があり、黄櫨(こうろ)と書いてハゼと読むことがあります。
中国、台湾、ヒマラヤ、タイ、インドネシアなどが原産地。日本には室町期以前に琉球から伝わったとされています。関東地方より西の暖かい地域では野生化していることがあります。
ハゼノキ(櫨の木)の実から採れるロウが和ろうそくの材料になるため、多くの地域で栽培され、日本全土に拡がったとされています。
ハゼノキ(櫨の木)は、ウルシ科ウルシ属に分類され、落葉小高木です。樹液に触れるとかぶれますので、有毒植物になります。
はぜ
ウルシ科
用途:ロックガーデン 鉢植え(盆栽仕立)
観賞期:周年
日当たりのよい、水はけのよい腐植に富む肥沃土を好みます。水やりは土の表面が乾いたらタップリと与えて下さい。
肥料:春に1~2回、市販の緩効性肥料を与えて下さい。
※樹液にふれると、かぶれる場合がありますのでご注意下さい。
ハゼノキ(櫨の木)のミニ盆栽の鉢
ホームセンターで購入した
ハゼノキ(櫨の木)は、プラスチック製の
鉢に
寄せ植えの状態で植えられています。
鉢の大きさは、横幅が13センチぐらい。
縦の長さは9センチあり、4号(直径12センチ)の
鉢を楕円形にした
鉢です。
ハゼノキ(櫨の木)の樹高は8センチと小さく、
鉢の大きさとのバランスがよくありません。
ハゼノキ(櫨の木)を
ミニ盆栽にするために
鉢を用意しました。小さな陶器の
鉢になります。
ミニ盆栽の鉢は、ホームセンターや園芸店で販売されていることがほとんどなく、盆栽園などで販売されています。
近くに盆栽園がなく、あっても専門店ですので、入りずらいと感じる方は、インターネット通販で購入することになります。
インターネット通販は、品揃えがよいことが大きなメリットになりますが、現物を確認することができません。
100均の陶器の食器に穴を開けて、ミニ盆栽の鉢にしています。陶器に穴を開ける方法を詳しく書いた記事がありますので、参考にして下さい。
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一番右の白い陶器は、直径7センチ、2.5号(直径7.5センチ)の
鉢より少し小さい大きさになります。
真ん中の陶器は、直径6センチ、2号の
鉢の大きさです。
左の黒い陶器も直径6センチ。小さくなりますので、暑い夏は
水切れしないように注意して管理する必要があります。
ミニ盆栽の鉢は、直径が樹高より小さいくらいがバランスがよくなります。ハゼノキ(櫨の木)の樹高は8センチですので、鉢の直径は8センチ以下にします。
ハゼノキ(櫨の木)の寄せ植えの作り方
ホームセンターで購入したハゼノキ(櫨の木)をミニ盆栽の鉢に植え付けて、寄せ植えを作ります。
寄せ植えを作るために必要な道具
ハゼノキ(櫨の木)の寄せ植えを作るために必要な
道具は、
ハサミ、
竹串、
ピンセット、
食器のナイフです。
食器のナイフは、鉢から取り出すための園芸道具である「植え替えヘラ」の代用品です。ステンレス製ですので、サビにくく、強度が高いので、おすすめです。
ハゼノキ(櫨の木)は、樹液に触れると
皮膚がかぶれますので、
グローブをして作業することをおすすめします。
鉢受け皿などの容器の中で作業すると土が周りにこぼれることがなく、後片付けが簡単になります。
ハゼノキ(櫨の木)を鉢から取り出す
ハゼノキ(櫨の木)を
鉢から取り出します。最初に
鉢の底から根が出ていないか?確認します。
鉢の底の穴から根が出ていると、引っかかって、取り出すことができません。無理に取り出すと根が切れますので、出ている根をハサミで切ります。
食器のナイフは、「植え替えヘラ」の使い方のように、鉢と土の間に挿して隙間を作ります。
鉢と土に隙間ができましたので、
ハゼノキ(櫨の木)を取り出すことができるようになりました。
ハゼノキ(櫨の木)を
根鉢の状態にすることができました。
ハゼノキ(櫨の木)を株分けする
ハゼノキ(櫨の木)の
根の状態は普通です。
鉢に種を蒔いて作ってありますので、
根は伸びていますが細い
根が多く、
根詰りはしていません。
ハゼノキ(櫨の木)を
株分けします。
根鉢を崩して、準備した
ミニ盆栽の鉢に植え付けることができるサイズに
株分けします。
ポイントは、ミニ盆栽の鉢の大きさは考えないで、無理をしないで手で小さな力で分けることです。
このくらいのサイズに株分けしたいと思って分けるより、左右にゆっくり引っ張ると、分けることができます。
ハゼノキ(櫨の木)の
根鉢を4つに
株分けすることができました。
根はあまり切れませんでしたので枯れる心配はありません。
ハゼノキ(櫨の木)のミニ盆栽の鉢に植え付ける
直径7センチの白い陶器の
ミニ盆栽の
鉢に、
株分けした
ハゼノキ(櫨の木)を植え付けます。
4つに株分けすることができましたので、樹がバランスよく配置している株を選びました。
ミニ盆栽の
鉢に入るように株の周りの土を押しつぶして円形にします。大きすぎる場合は樹を減らすとよいです。
厚さがあり、ミニ盆栽の鉢に入りません。プラスチック製の鉢より高さが低くなっていますので、調整する必要があります。
株の底は、たくさんの
根があります。
根を剪定して
株の厚さを減らします。
植え付けや植え替えを多く経験していると、たくさん根を剪定しても枯れることがないことが分かりますが、剪定する根の量が多くなると心配になります。
底の固まった根は、あまり水を吸収できていませんので、剪定しても大丈夫です。
底の
根を
剪定して、株の厚さを調整しましたので、ちょうどよいサイズになりました。
盆栽では株を針金で鉢に固定することが多いですが、ハゼノキ(櫨の木)が樹高が小さく、細く、軽いですので、針金で固定しませんでした。
用土が少ないですので、
表面に鹿沼土の小粒を敷きました。見栄えがよくなります。
鹿沼土は、赤玉土に比べて硬質で崩れにくいですので、水遣りや雨で崩れることがなく、跳ねて樹に付着することがありません。
ハゼノキ(櫨の木)の
ミニ盆栽が完成しました。樹の大きさとバランスがよく、陶器の鉢になり、雰囲気がよいです。
直径6センチの白い陶器の
鉢にも、
ハゼノキ(櫨の木)を植え付けます。
鉢が小さいですので、ちょっと苦戦しましたが、植え付けることができました。
小さい
ミニ盆栽です。
水切れしないように注意が必要になります。
ハゼノキ(櫨の木)のミニ盆栽の管理
植え付け後はすぐに
水遣りをします。
ミニ盆栽は
鉢が小さく、用土が少ないですので、
やさしい水流で水を与えます。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。水が通る様子をよく観察して、排水性(水はけ)がよいか?確認します。
ハゼノキ(櫨の木)の水遣りは、春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は2~3日に1回ぐらいです。
植え付け後は1週間ぐらいは、直射日光が当たらない
明るい日陰で管理します。葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
ハゼノキ(櫨の木)は日当たりがよい場所で管理しますが、暑い夏は葉焼けする心配がありますので、西日に注意して、午前中だけ日の当たる半日陰がおすすめです。
ハゼノキ(櫨の木)のミニ盆栽の今後
5月28日に
ハゼノキ(櫨の木)の
ミニ盆栽を作りました。
これから成長する時期になりますので、樹の大きさを維持するための芽摘み、暑い季節の夏越し、ハゼノキ(櫨の木)のメインイベントである秋の美しい紅葉などの記録は、この記事を更新します。
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