紅紫檀(ベニシタン)のミニ盆栽。
春に花が咲き、結実して涼しくなった秋ぐらいから実が赤く色づき始め、秋から冬の間、たくさんの赤い実を楽しむことができる樹です。
ガーデニングの人気が高く、豊富な種類をホームセンターや園芸店で販売されることが多くなりました。
ミニ盆栽は、小さなスペースでも飾ることができ、四季を感じることができますので、おすすめです。
ホームセンターで購入した紅紫檀(ベニシタン)のミニ盆栽を育てる様子を使って、育て方を詳しく説明します。
ホームセンターや園芸店の店頭で、ミニ盆栽を見かけても、育て方が難しいのではないか?と心配で、購入しようか?悩む必要はありません。
紅紫檀(ベニシタン)は、育てやすい樹になりますので、初心者の方でも育てることができます。
紅紫檀(ベニシタン)の特徴
紅紫檀(ベニシタン)は、バラ科コトネアスター(シャリントウ)属の常緑低木。品種名はコトネアスター・ホリゾンタリスになります。車輪燈(シャリントウ)と呼ばれることがあります。
常緑ですので、1年中、緑色の葉を楽しむことができます。朝晩も寒くなくなり、暖かくなった5月頃に淡紅色に花が咲きます。
自家結実性が高く、ほとんどの花が結実して実ができます。実付きのよい樹です。実は涼しくなる秋ぐらいに色づき始め、10月ぐらいから赤色の丸みのある卵形の実を楽しむことができます。
実は寒い冬でも枝についていますので、寂しい冬のガーデニングスペースを彩ってくれます。
紅紫檀(ベニシタン)の園芸品種である白紫檀(シロシタン)は、名前の通り、
白い花が咲きます。
写真の左の鉢が白紫檀(シロシタン)です。葉が紅紫檀(ベニシタン)より小さく、広卵形で照りがあります。実は紅紫檀(ベニシタン)より大きくなることが特徴です。
紅紫檀(ベニシタン)の育て方のポイント
紅紫檀(ベニシタン)は中国原産の樹ですが、日本で庭木としても植えられることがあり、耐暑性、耐寒性が強く、日本の気候で屋外で育てることができます。
紅紫檀(ベニシタン)を育てる環境
日当たりのよい場所で育てます。半日陰でも育てることができますので、ベランダなどの日当たりが限定され場所でも大丈夫です。
花が咲き、実ができるようになるために、春から初夏は、できるだけ長い時間、日が当たる場所が最適です。
風通しのよい場所であれば、病害虫の心配が少ないです。
耐寒性は強いですが、小さいミニ盆栽は鉢の用土が凍らないように保護する必要があります。
紅紫檀(ベニシタン)の水遣り
紅紫檀(ベニシタン)は根腐れしやすい性質がありますので、鉢の表面の土が乾いてから、たっぷり水遣りをすることが最適です。
盆栽では、「表面の土が乾いてから水遣りをする」ことが基本ですが、1日中、在宅していることは難しく、現実的ではありません。
根腐れを防ぐために、排水性(水はけ)がよい用土にすると、普通の水遣りで問題なく育てることができます。
春と秋は1日1回、花が咲き始めてから暑い夏の間は、朝と夕方の1日2回、寒い冬は、2~3日に1回ぐらいが基本です。
紅紫檀(ベニシタン)の肥料
花が咲く前の少し暖かくなり始めた3月頃、花が咲き、実ができる5月~6月、涼しくなった秋の10月~11月、1年間に3回、肥料を与える時期があります。
使用する肥料の説明書を確認して、肥料の量は少なめにするほうがよいです。しばらく様子をみて、問題がなければ、説明書に記載されている肥料の量を与えます。
肥料の種類は、有機性の固形肥料が適していますが、緩効性化成肥料でも大丈夫です。置き肥するタイプがおすすめです。
紅紫檀(ベニシタン)の育て方のポイントのまとめ
紅紫檀(ベニシタン)の育て方は、難しいことはなく、基本の育て方で大丈夫です。日の当たる場所で、毎日、忘れることなく水遣りをするだけで育てることができます。
育てやすい樹になりますので、心配するより、育ててみることが上達するコツです。誰でも最初は初心者ですので、失敗することもあります。
紅紫檀(ベニシタン)の花
ホームセンターで購入した紅紫檀(ベニシタン)のミニ盆栽は、樹高9センチぐらいと小さい樹です。プラスチック製の鉢に植えられています。
紅紫檀(ベニシタン)の花が咲いています。
紅紫檀(ベニシタン)の花は、花びら(花弁)が大きく開くことがありません。初めて見たときは、開花が途中で止まってしまっているかと思いました。
つぼみの先端が少し開くだけの開花が、通常になります。風や虫によって受粉することが難しいのではないか?と心配になります。
花びら(花弁)が開かない閉鎖花ではありませんが、特徴的な花が咲きます。
紅紫檀(ベニシタン)は花を楽しむことができませんが、実のように見えますので、赤色と新緑の葉の緑色とのコントラストがよい雰囲気です。
4月23日撮影。九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、一般的な時期より少し早い開花になります。
ホームセンターで購入して、すぐに花が咲きました。花が咲く時期が、よく売れるますので、店頭に並んでいます。購入するときは、つぼみの状態のものがベストです。
花が咲く前くらいの時期に、1回目の肥料を与えます。花が咲いていますが、実が付くように肥料を与えます。
盆栽用の有機性の固形肥料よりも一般的で、ホームセンターで購入しやすい緩効性化成肥料を使ってみます。
いろいろな植物に使うことができる肥料ですので、無駄になることがありません。
肥料のパッケージの裏に記載されている説明をよく確認してから与えます。肥料の使用量は、3号(9センチ)の鉢で4粒以下と記載されています。
購入した紅紫檀(ベニシタン)の鉢は、直径7.5センチくらいですので、小さい粒を3つ与えました。
株元から離して、鉢の外側に均等になるように肥料を置きました。緩効性化成肥料は、匂いがなく、虫が付きにくいメリットがあります。
紅紫檀(ベニシタン)の結実
5月22日撮影。写真撮影のために
肥料は取り除いています。開花から1か月後、
紅紫檀(ベニシタン)が結実して、
実ができました。
花が咲いてから実ができるまで、水切れしないように水遣りに注意して育てました。水切れすると植物は乾燥して枯れないために、実を落とします。
紅紫檀(ベニシタン)は、秋から冬の実を楽しむ樹ですので、実が落ちないように育てることが大切です。
紅紫檀(ベニシタン)の剪定
紅紫檀(ベニシタン)の
ミニ盆栽は、樹高は変わっていませんが、
枝が伸びました。
紅紫檀(ベニシタン)の
枝は上方向より
横方向に伸びる性質があります。
樹高9センチの小さな
ミニ盆栽ですが、幅が14センチぐらいあります。樹を上から見ると、
枝が伸びていることがよくわかります。
紅紫檀(ベニシタン)は成長が早い樹ですので、剪定をしないと枝が混み、樹形が乱れ、病害虫が発生しやすい状態になります。
紅紫檀(ベニシタン)の剪定する時期は1年に3回あります。花が咲いて結実する時期、秋、暖かくなる前の3月になります。
春から伸びた枝は、結実後に剪定することをおすすめします。徒長枝や横方向に長く伸びた枝を2~3節残してハサミで切ります。
枝を減らす間引きなど不要な枝を剪定する場合は、秋か3月にします。
春から伸びた枝を2節残して、ハサミで切って、
剪定しました。
コンパクトな
樹形になりました。
紅紫檀(ベニシタン)の今後
紅紫檀(ベニシタン)のミニ盆栽の育てる様子を記録していきます。今後の様子は、この記事を更新します。
梅雨時期の管理、暑い季節の夏越し、秋の実が色づく様子、などを記録します。株を増やすために挿し木にチャレンジもしたいです。
紅紫檀(ベニシタン)のミニ盆栽で、美しい赤い実を楽しみましょう。
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