ホームセンターで購入したヒイラギ(柊)の苗。年末に花が終わって値引き販売されていたヒイラギ(柊)の苗ですので、枝が徒長しています。
寒い冬に購入しましたので、植え替えをすることができませんでした。暖かくなりましたので、植え替えをしてヒイラギ(柊)のミニ盆栽を作ります。
ヒイラギ(柊)の特徴
購入した
ヒイラギ(柊)は、小葉性品種の
香姫です。
姫ヒイラギよりも小さな葉を密生させますので、
ミニ盆栽に適した品種になります。。
ヒイラギ(柊)「香姫」の学名は、Osmanthus heterophyllusになります。「ホーリーオリーブ」「鬼の目突き」と呼ばれることがあります。
モクセイ科モクセイ属の常緑小高木ですので、樹高は1メートルぐらいまでしか成長しません。
Osmanthus heterophyllus cv.
香姫柊
カオリヒメヒイラギ
〈モクセイ科オスマンサス属〉
~ feature ~
優しく尖った葉が白く甘く香る花を守っているような矮性品種の頼もしいヒイラギです。
園芸品種 雌雄異株
花期 11~12月
用途 寄せ植え、盆栽
成木になると花芽が付き始め、芳香のある花が咲きます。
「姫」という名前のように葉も幹も小さいですが、病害虫に強く、耐陰性もあり育てやすい樹です。
ヒイラギ(柊)は丈夫な樹ですので、
育て方に難しいことはありません。
ヒイラギ(柊)の育てる環境
日当たりよい場所で育てます。耐陰性がありますので、日陰でも育てることができますが、葉が大きくなることがありますので、注意が必要です。
香姫は小葉性品種ですので、葉が密生しています。風通しのよい場所なら病害虫の心配がないです。
ヒイラギ(柊)の水遣り
ヒイラギ(柊)は基本の水遣りです。春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は2~3日に1回ぐらいです。
乾燥に少し弱い性質がありますので、夏の水切れに注意します。
水切れを心配し過ぎて、いつも湿った状態にしていますと、根腐れすることがあります。表面の土が乾いてから水遣りをすると最適です。
ヒイラギ(柊)の用土
ヒイラギ(柊)は、排水性(水はけ)がよい用土が適しています。
ホームセンターや園芸店で販売されている培養土で育てることができます。用土を作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を7:3の割合で混ぜます。
盆栽にする場合は、鉢の大きさや深さ、環境によって適した用土が異なります。
ヒイラギ(柊)の肥料
ヒイラギ(柊)は、肥料を多く与える必要がありません。大きく成長させたい場合は、成長する時期の4~5月に油かすや骨粉などを与えるとよいです。使いやすい緩効性の化成肥料でも大丈夫です。
花後に寒肥として12月ごろに肥料を与えてもよいです。
ヒイラギ(柊)の病害虫
ヒイラギ(柊)は、新芽を食べるイモムシやテントウノミハムシに注意します。発見したら、すぐに駆除します。
ピンセットなどで取り除くほうが、殺虫剤よりも確実になります。
すす病の原因になるカイガラムシは、枝や葉に付きますので、歯ブラシなどで取り除きます。
葉に褐色の斑点ができる炭そ病などが発生することがありますので、葉を取り除き、被害が広がらないように注意します。
ヒイラギ(柊)は、病害虫の被害は少ないほうですので、水遣りのときに注意して観察することで防ぐことができます。
ヒイラギ(柊)の植え付け・植え替え
購入した
ヒイラギ(柊)は、直径9センチ(3号)のビニールポットに植えられています。このままの状態では、環境が悪いですので、
植え付け・
植え替えをします。
ヒイラギ(柊)は、常緑樹ですので、植え付け・植え替えに適した時期は、暖かくなった4月中旬から5月ぐらいになります。
ヒイラギ(柊)の苗
ヒイラギ(柊)の苗は、枝が徒長していますので、樹高が30センチくらいあります。
植え付け・
植え替えをする前に
剪定する必要があります。
ハサミで長く伸びた枝を
剪定します。
脇芽が芽吹いている上で切りましたので、新芽が芽吹いている小さな苗になりました。
樹高は8センチくらいですので、鉢に植え付ければ、
ミニ盆栽ができます。
前年の枝になり、4月下旬ですので、休眠挿しには時期が遅いですが、剪定した枝は水揚げして、
挿し木にチャレンジします。
株元を確認すると、幹が4つあります。
株分けできれば、小さな株を使って、簡単に
ミニ盆栽を作れます。
ヒイラギ(柊)を
植え付け・
植え替えするために、新しい鉢が必要になります。
株分けできる可能性がありますので、栽培に適した
プレステラ105型を2鉢と
ミニ盆栽用の小さな陶器の鉢を用意しました。
苗を植え付け・植え替えするための準備
ヒイラギ(柊)の苗を新しい鉢に
植え付け・
植え替えするために、ビニールポットから取り出します。
必要な道具は、ハサミと竹串です。
ビニールポットの苗を横向きに置きます。鉢受け皿の中で作業すると土で周りを汚すことがなく、後片付けが簡単です。
根の状態はよくありません。鉢の底で
根が長く伸びて、
根詰りの状態になっています。根鉢を崩して、長く伸びた
根を切る必要があります。
表面の土が固まると
水通りが悪くなります。汚れていますので、
表面の土を竹串を使って、取り除きます。
表面の土を崩すと、
根が上向きに伸びていました。鉢の底で伸びることができなくなった
根が上向きに伸びています。
上向きに伸びている根はすべて切ります。
根が絡まっていますので、時間が掛かって大変ですが、根気よく崩します。
根を水で洗う
根洗いをしました。
根がキレイに見えるようになりますので、
根を剪定しやすくなります。
株元を確認すると、4つある幹は1つになり、
根が伸びていましたので、
株分けすることができません。
太い
根を剪定します。
根は樹形と大きく関係していますので、太い
根や長く伸びた
根があると
枝が徒長しやすく、樹形が乱れます。
たくさんの
根を剪定すると、残る
根の量が少なくなりますので、心配になりますが、
植え付け・
植え替えに適した時期なら大丈夫です。
適した時期は、これから根が伸びることができる気候ですので、新しい根が増えてくれます。
ヒイラギ(柊)の苗を
植え付け・
植え替えするための準備ができました。
株分けすることができませんでしたので、栽培を重視した
植え付け・
植え替えにします。
ヒイラギ(柊)の苗を鉢に植え付ける
ヒイラギ(柊)の苗を植え付ける鉢は、アップルウェアーの
プレステラ90型にします。
ホームセンターや園芸店で10ヶ組で販売され、価格が安く、日本製ですので、耐久性がよい特徴があります。
プレステラ90型は、1辺が7.5センチぐらいの正方形の
鉢です。円形の2.5号の鉢より少し大きいサイズになります。
プレステラは、鉢の底に
スリットと
仕切りがあり、
根が鉢の底で巻くサークリング現象を防ぎます。
ヒイラギ(柊)の苗の根の状態を見ると、根の成長が旺盛ですので、根詰り対策としてプレステラで育てます。
段差まで用土を入れると、ウォータースペースができますので、
水遣りが簡単になります。
プレステラは、底にスリットがあり、排水性(水はけ)がよいですので、
鉢底石が必要ありません。ゴロ土として、
赤玉土の小粒を入れます。
鉢の高さの3分目ぐらいまで、赤玉土の小粒を入れました。
根を剪定した
ヒイラギ(柊)の苗を新しい鉢に植え付けます。
根の長さは、鉢の側面に当たらないくらいがよいです。
ヒイラギ(柊)は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜた
用土が適していますが、
小さな鉢ですので、赤玉土の小粒だけにします。
ヒイラギ(柊)の苗を赤玉土の小粒だけで植え付けました。
表面の土を軽石にすると、
水遣りで赤玉土が崩れることがなく、
土が跳ねて、葉が汚れることがありません。
ミニ盆栽を作る前に、栽培に適したプレステラ90型の小さな鉢植えで1年間、育てます。目標は、冬に花を咲かせることです。
ヒイラギ(柊)の管理
樹高は8センチくらいの小さな鉢植えの
ヒイラギ(柊)「
香姫」
植え付け・
植え替え後は、すぐに
水遣りをします。鉢の底から透明な水が流れるまで、
たっぷり水を与えます。
根をたくさん剪定しましたので、水を吸収する力が小さくなっています。1週間ぐらいは、直射日光が当たらない
明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
ヒイラギ(柊)の育て方のポイント
- 日当たり、風通しがよい場所で育てる。
- 用土は市販の培養土。作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3で配合。
- 水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は2月~3月に寒肥として、緩効性肥料を置き肥。
- 植え付け・植え替えは4月~5月が適しています。
ヒイラギは特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
鉢植えは根詰りしないように、2~3年に1回、春の4月~5月に、植え替えをします。
剪定は、新芽が伸びた初夏の6月~7月が適しています。冬に咲く花は、夏に花芽ができますので、7月までに剪定を終わらる必要があります。
ヒイラギ(柊)の小さな鉢植えの今後
ヒイラギ(柊)「
香姫」の苗を
4月24日に植え付けて、小さな鉢植えにしました。寒くなって
花が咲く11~12月までの育てる様子は、
この記事を更新します。
今後は、新芽が芽吹き、暑い夏は水切れに注意して育てます。ヒイラギ(柊)の香りがよい美しい白い花を楽しめるように、頑張って育てます。
更新しました。
ヒイラギ(柊)のつぼみ
11月6日、撮影。
11月になり、九州地方の福岡県も朝晩の冷え込むようになりました。
暑さが厳しい夏は、
ヒイラギの
小さな鉢植えが
水切れしないように、朝と夕方の1日2回の
水遣りをして、
枯らすことなく、夏越しできました。
ヒイラギの
花芽が膨らみ、少し白色になり、
つぼみができています。
小さな樹ですが、たくさんの
つぼみがありますので、
花が咲くことが楽しみです。
枯れ葉が腐敗すると、病害虫の原因になりますので、取り除き、キレイな状態にします。
ピンセットを使って、鉢の中の
枯れ葉を取り除きました。
小さな鉢植えの手入れは、短時間で終わり、簡単ですので、楽しみながらできます。
地植えしている大きな樹ですと、落ち葉の掃除は大変です。
ヒイラギに、
黄色に変色した葉があります。前年の
葉が枯れる前の状態になります。
肥料が不足して、葉が黄色の変色するときは、樹全体の葉の色が変色しますので、違いが分かりやすいです。
しばらくすると枯れますので、ピンセットで取り除きました。
鉢の中の
枯れ葉と黄色に変色した
葉を取り除き、
ヒイラギの
小さな鉢植えは、キレイになりました。
つぼみができましたので、
ヒイラギの美しい白色の
花が咲くことが期待できます。
次の更新は、花が咲いている様子を予定しています。
葉にトゲがあり、名前にヒイラギがつく植物ですが、モチノキ科ですので、ヒイラギのモクセイ科とは科が異なります。
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