宿根すみれ「紫式部」は、寒さに強いスミレですので、温暖な地域では葉が枯れることなく冬越しできます。
寒い時期に花が咲きますので、冬の寂しいガーデンスペースを小さな花で飾ってくれます。濃い緑色や銅色になる葉も美しく、グランドカバーにも最適。
宿根すみれ「紫式部」の小さな鉢植えで育てます。
宿根すみれ「紫式部」の特徴
宿根すみれ「紫式部」の学名は、Viola labradorica spp.になります。スミレ科の耐寒性宿根草ですので、
冬越しが可能です。
「紫式部」はビオラ ラブラドリカの品種で、葉の色、花つきが優れていますので、ホームセンターや園芸店でよく販売されています。
ラベルの裏に特徴が記載されています。
宿根すみれ 紫式部
花期 11月~5月(地域差有)
スミレ科スミレ属 耐寒性宿根草
気温の高いときは緑葉ですが、低温になると大変綺麗な銅葉になります。
秋から咲きますが、春咲きが特に綺麗で銅葉色の株に沢山の青紫色の花を咲かせます。
タネをつけないように花柄は適期剪定して下さい。
水はけの良いところで育てて下さい。
肥料は化成肥料を与えて下さい。
こまめに枝を早めに摘んで株を整えると、より沢山の花が咲きます。
宿根すみれ「紫式部」の育て方のポイント
日当たり、風通しのよい場所で育てる。
真夏の直射日光で葉焼けすることがありますので注意が必要です。
夏は、半日陰で育てることをおすすめします。
排水性(水はけ)のよい用土が適しています。
市販の培養土で育てることができます。用土を作る場合は、赤玉土、鹿沼土、軽石を1:1:1の割合で混ぜます。
乾いたら水遣りをする。
基本の水遣りで大丈夫ですが、少し乾かし気味に育てると、葉の色がよくなります。
肥料は春と秋に与える。
化成肥料や液肥などを生育期である春と秋に与えます。
花用の肥料で、窒素(N)が少なければ、花が鮮やかな青紫色になります。
宿根すみれ「紫式部」の育て方は、簡単です。日当たりに気を付けて水遣りをするだけで大丈夫です。
宿根すみれ「紫式部」の苗
ホームセンターや園芸店で、普段は
苗を購入しますが、
宿根すみれ「紫式部」は、ビニールポットの
苗ではなく、
鉢植えになっているタイプを購入しました。
苗と異なり、鉢植えは2~3株を植え付けて見栄えがよく仕上がっていますので、価格が高くなります。
暖かくなり、花が終わった宿根すみれ「紫式部」の鉢植えが特価販売されていましたので、購入しました。
初夏から秋は、花が咲くことはなく葉だけになりますが、濃い緑色や銅色の葉が美しいですので、楽しむことができます。
購入した
宿根すみれ「紫式部」の鉢植えは、直径12センチ、4号のプラスチック製の鉢です。
鉢の高さは10センチ。用土の量が多く、育てやすい大きさの鉢です。
ホームセンターで特価販売でしたので、
葉の状態はよくありません。変色している
葉や枯れた
葉があります。
宿根すみれ「紫式部」は、葉が芽吹きやすいですので、大きな問題になりません。
株元には枯れた
葉があります。鉢植えの
土の状態もよくないですので、
植え替えをします。
宿根すみれ「紫式部」の植え替え
鉢植えの
宿根すみれ「紫式部」を購入しましたが、
葉が長く伸びて、雰囲気がよくありません。
小さな鉢に植え替えをして、コンパクトな鉢植えにします。
左の小さな鉢はニオイスミレです。
葉の大きさは同じくらいですが、
葉柄(ようへい)の長さが大きく違います。
葉柄(ようへい)は、葉の基部の茎につく柄の部分のことです。葉を支え、茎と葉との間で水や養分の通路となっています。
直径12センチ(4号)の鉢植えですので、たくさんの
株が植えられています。
葉が日当たりがよくなるように葉柄(ようへい)を伸ばします。
1つの鉢に多くの株を植えると、葉が長く伸びますので、3つの鉢に株分けして植え替えます。
宿根すみれ「紫式部」の用土と鉢の準備
宿根すみれ「紫式部」の
用土を準備します。ホームセンターや園芸店で販売されている培養土などで育てることができます。
用土を作る場合は、小粒の赤玉土、鹿沼土、軽石を1:1:1の割合で混ぜます。排水性(水はけ)がよい用土になりますので、根腐れの心配はありませんが、乾きが早いデメリットもあります。
鉢は、アップルウェアーのプレステラ105型を使います。価格が安く、植物の成長がよくなる鉢です。
ホームセンターや園芸店では、グリーン(緑色)がよく販売されています。ブラック(黒色)は、あまり販売されていませんが、鉢が目立たないですので、このままの状態で飾ることができます。
鉢の高さの3分目くらいまで、作った用土を入れて、植え替えの準備をします。
宿根すみれ「紫式部」の株分け
宿根すみれ「紫式部」の
植え替えをするために、鉢から取り出して
株分けをします。
必要な道具は、はさみ、竹串です。ゴミを取り除くためにピンセットがあると便利です。大きな鉢受け皿の中で作業すると土がこぼれて、周りを汚すことがなく、後片付けが簡単です。
鉢から取り出す前に、鉢の底から
根が出ていないか?確認します。
鉢の底の穴から根がたくさん出ていると、取り出すことができませんので、根をハサミで切ります。
鉢から取り出すために使う道具は、
ナイフです。専用の園芸用の道具がありますが、食器の
ナイフで代用できます。
100均で販売されているナイフでもステンレス製でさびにくく、強度があります。
株分けするために、あまり
根を切らないように
竹串で土を崩します。
表面の土は固まって、汚れていますので、崩して取り除きます。
底と表面の土を崩したら、手で弱い力で引っ張って
株分けします。無理に引っ張ると、
根がたくさん切れますので注意します。
手が汚れますので、手袋や園芸用のグローブをすることをおすすめします。
宿根すみれ「紫式部」の鉢植えを3つの株に
株分けすることができました。
宿根すみれ「紫式部」の植え付け
株分けした
宿根すみれ「紫式部」を準備した鉢に植え付けます。
用土を入れて準備した鉢に、
宿根すみれ「紫式部」の
株を入れます。
プレステラは
用土を入れる位置に段差がありますので、便利です。ウォータースペースができますので
水遣りも簡単になります。
宿根すみれ「紫式部」の管理
植え替え後は、すぐに
水遣りをします。鉢の底から透明な水が流れるまで、
たっぷり水を与えます。
宿根すみれ「紫式部」の水遣りは、春と秋は1日1回、夏は朝と夕方の1日2回、冬は2~3日に1回が基本です。
少し乾かし気味にすると、花の色が鮮やかになります。
1日中、在宅していれば、いつでも水遣りができ、少し乾かし気味にすることが可能ですが、難しいですので、用土を排水性(水はけ)がよい配合にするとよいです。
植え替え後は1週間ぐらい、直射日光が当たらない
明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
宿根すみれ「紫式部」を
株分けして植え替えることで、小さな鉢植えが3つできました。
葉が長く伸びて、不格好ですので、新しい葉が芽吹き、よい雰囲気のスミレになるように育てます。
宿根すみれ「紫式部」の花
宿根すみれ「紫式部」は
4月14日に植え替えをしました。植え替えをしてから約2週間後の
4月27日に
花が咲きました。
九州地方の福岡県の平野部で栽培しています。温暖な気候です。4月下旬のゴールデンウィーク頃は、初夏のような暑さですが、花が咲きました。
花が終わった鉢植えと思っていましたが、花を見ることができ嬉しいです。暑さを感じるようになりましたので、最後の花になると思います。
宿根すみれ「紫式部」の花は、小さいですが美しい花です。
下弁にキレイな模様があり、受粉できるように昆虫を誘導しています。
宿根すみれ「紫式部」の今後
5月になり、暖かくなると花が咲くことはなく、葉が芽吹くだけになります。
宿根すみれ「紫式部」の夏越し、寒くなって花が咲き始める様子は、この記事を更新します。
宿根すみれ「紫式部」の小さな鉢植えは、いろいろな場所に飾ることができますので、ガーデニングスペースを彩ることができます。
花と葉が美しい
宿根すみれ「紫式部」を楽しみましょう。
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