チリメンカズラ(縮緬葛)の苗を盆栽園で購入しました。12月でしたので、小さな葉が美しく紅葉しています。
これから寒くなる12月、植え替えは樹に負担が大きいですので、暖かくなった春に植え替えをします。
チリメンカズラ(縮緬葛)は暖地性ですので、寒い冬は保護が必要です。
寒さに弱い性質がありますので、冬の乾いた冷たい風が当たらないようにして、霜や積雪から保護するために、軒下や屋根のある場所で管理します。
寒さに当たると樹が枯れなくても、枝が枯れることがありますので、注意します。
チリメンカズラ(縮緬葛)の苗
暖かくなりましたので、チリメンカズラ(縮緬葛)の苗の植え替えをします。
紅葉していた小さな葉が、緑色に変わってきています。
チリメンカズラ(縮緬葛)の苗は、直径6センチ(2号)のビニールポットに植えてあります。
幹が5~6本ありますので、株分けできそうであれば、別々の鉢で育てたほうが成長が早くなります。
チリメンカズラ(縮緬葛)は、キョウチクトウ科テイカカズラ属の常緑つる性の低木。矮性品種ですので、普通の品種に比べると成長が遅い特徴があります。
樹高は7センチくらいと小さいですが、横に広がっていますので、コンパクトにする必要があります。
チリメンカズラ(縮緬葛)の植え替え
大きな鉢に植え替えをして、チリメンカズラ(縮緬葛)を成長させます。
ミニ盆栽にするために必要なことは、幹を太くすること、枝を増やすことの2つです。枝は、間延びすることなく、節の間隔が詰まった状態がよいです。
植え替えのための新しい鉢は、プラスチック製の鉢です。アップルウェアーのプレステラ105型にしました。
植え替えの適した時期は、朝晩の冷え込みがなくなった5月上旬から中旬ぐらいです。小さな若木は毎年、成木は2年に1回、植え替えをします。
チリメンカズラ(縮緬葛)の用土
チリメンカズラ(縮緬葛)の用土は、小粒の赤玉土と桐生砂を8:2の割合で混ぜて作ります。
桐生砂は価格が高いですので、軽石を使っています。軽石は価格の安いボラ土(日向土)を使いました。
排水性(水はけ)がよい用土ができます。用土の配合は、地域の気候や育てる環境によって異なりますので、いろいろな用土を試してみることも楽しみの一つです。
桐生砂の代わりに軽石を使って、いろいろな樹を育てていますので、安心して使うことができます。
均一になるように混ぜます。
チリメンカズラ(縮緬葛)を植え替える鉢に用土を入れます。
プレステラ105型は、底にスリットが多く設置され、根のサークリング現象を防ぎ、排水性(水はけ)がよいですので、鉢底石が必要ありません。
鉢の高さの3分目ぐらいまで用土を入れて準備しました。
プレステラ105型は、段差まで用土を入れるとウォータースペースができますので、分かりやすいです。
チリメンカズラ(縮緬葛)の苗の準備
チリメンカズラ(縮緬葛)の苗をビニールポットから取り出して、植え替える準備をします。
必要な道具は、ハサミと竹串です。ゴミなどを取り除くためにピンセットがあると便利です。
鉢受け皿などの容器の中で作業をすることで、土で周りを汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
苗をビニールポットから取り出す前に、底を見て、根が出ていないか?確認します。
根がたくさん出ていますと、引っかかって苗をビニールポットから取り出すことができません。無理に引っ張ると、根が途中で切れますので、底から出た根があれば、ハサミで切ります。
チリメンカズラ(縮緬葛)の苗を横向きに置きます。
ビニールポットを取り除きました。
根がたくさんあり、詰まっています。根詰りの状態です。
底の根が行き場を失って、上向きに伸びています。このような根詰りの状態では、樹が成長することができません。
竹串を使って根鉢を崩します。
根詰りしていますので、根鉢を崩すことが大変です。竹串は素材が竹で、適度な硬さですので、根を傷つけにくい便利な道具になります。
どのくらい根が伸びているか?確認するために、根を切らないように根鉢を崩しました。
普通は、根鉢の底から三分の一ぐらいでハサミで切り落とします。
チリメンカズラ(縮緬葛)の苗は、株分けできそうでしたので、根を切らないために水でキレイに洗う根洗いをしました。
土が完全になくなりますので、根の状態を確認しやすくなります。
必要のない長く伸びた根をハサミで切ります。
根をほどいて株分けをします。株によって根の量が分かりませんので、根を切らないように慎重に作業しました。
チリメンカズラ(縮緬葛)の苗を3つの株に、株分けすることができました。
植え替えのために鉢を3つ準備して、3つの株を別々の鉢に植え付けました。根が絡むことがありませんので、成長がよくなることが期待できます。
チリメンカズラ(縮緬葛)の植え替え後の管理
植え替え後は、すぐに水遣りをします。鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えましょう。
直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。1週間ぐらい、様子をみて、葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
チリメンカズラ(縮緬葛)は、日の当たる場所で育てます。半日陰でも育てることは可能ですが、苗からミニ盆栽を作りますので、早く成長させたいです。
夏の直射日光で葉焼けすることがありますので、真夏の西日に注意が必要です。
チリメンカズラ(縮緬葛)の今後
3月31日にチリメンカズラ(縮緬葛)の植え替えをしました。苗を成長させて、ミニ盆栽ができるまでの様子をこの記事を更新して記録します。
幹を太らせて、枝を増やすことが目標です。春から秋は肥料を与えて、剪定をする作業があります。
どのくらい年数が必要か?分かりませんが美しいミニ盆栽ができるように育てていきます。
更新しました。
チリメンカズラ(縮緬葛)の肥料
6月1日、撮影。
チリメンカズラ(縮緬葛)の植え替えをしてから、2ヵ月が経過しました。
枝の先端から新芽が芽吹いて、葉が少し増えています。
チリメンカズラ(縮緬葛)は、春と秋に肥料を与えます。
肥料は、ホームセンターや園芸店で販売されている一般的なものでよいです。
チッソ10、リン酸10、カリ10、クド1の肥料、いろいろな植物に使える万能タイプの肥料を使います。
肥料の袋の裏側に記載されている説明を読み、適切な量を与えます。
肥料の使用量は、3号(直径9センチ)で4粒以下になっています。
チリメンカズラ(縮緬葛)の鉢は、1辺が9センチの正方形ですので、3号より少し大きいサイズです。
肥料は、最初は少なく与えて、様子をみることをおすすめします。
問題がなければ、
肥料の使用量を増やしても大丈夫です。
6月16日、撮影。
チリメンカズラ(縮緬葛)に、肥料を与えてから2週間が経過しました。
葉が、ツヤのある濃い緑色になり、成長は順調です。
幹が太くなり、たくさん芽吹いて、枝が増えるように育てます。
チリメンカズラ(縮緬葛)の剪定
9月21日、撮影。
チリメンカズラ(縮緬葛)は、ツル植物ですので、ツルを長く伸ばす性質があります。
ミニ盆栽を作る方法は、幹を太らせ、小枝を増やすことです。長く伸びたツルは不要ですので、剪定をします。
ツルが伸びることに、エネルギーを多く使うと幹が太くなりません。
長く伸びたツルを根元でハサミで切るだけです。
ツルを
剪定したことで、脇芽が芽吹き、枝が増える効果があります。
チリメンカズラ(縮緬葛)の苗木からミニ盆栽を作ると、時間が掛かりますが、難しいことはありません。
秋も成長しますので、
肥料を与えます。
剪定したツルを使って、チリメンカズラ(縮緬葛)の挿し木にチャレンジしました。挿し木の様子は、別の記事で詳しく書きましたので、参考にして下さい。
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チリメンカズラ(縮緬葛)のミニ盆栽が完成するまで、更新を続ける予定です。
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