黄金カズラ(黄金錦カズラ)の苗をホームセンターで購入して、素焼きの鉢に植え付けて、放置していました。
水遣りはしていますが、剪定などの手入れは何もしていない状態で1年間が経過しましたが、幹が太くなることもなく、葉が少なくなり元気がありません。
黄金カズラ(黄金錦カズラ)のミニ盆栽を作るために、植え替えをして育てます。
黄金カズラ(黄金錦カズラ)の特徴
黄金カズラ(黄金錦カズラ)は、
テイカカズラの斑入り品種になります。新芽が黄色で、白色の斑入りの
葉が美しいカズラです。
学名は、Trachelospermum asiaticum。キョウチクトウ科テイカカズラ属、日本や朝鮮半島が原産。
春から秋は、黄色、オレンジ色、斑入りの緑色と、いろいろな色に変化する葉を楽しむことができ、寒くなり始めると紅葉します。
庭植えや鉢植えで、寄せ植えやハンギング、地面を覆うグランドカバーなどとして楽しまれています。
春に花径1~1.5センチの花が咲くことがあります。草丈は10~30センチぐらいで剪定すれば、好みの大きさにできます。
常緑ツル性低木で、耐寒性が強く、-5度ぐらいまで枯れることがありません。耐暑性も強いですが、真夏の直射日光で葉が焼けますので、注意が必要です。
耐陰性がありますが、半日程度の陽射しが必要。キレイに紅葉するためには、春や秋は日当たりのよい場所で管理します。
黄金錦カズラ
キョウチクトウ科
〇半日陰な所で管理して下さい。
〇土の表面が乾いたらタップリ水を与えて下さい。
※一年中、色を楽しめます。
黄金カズラ(黄金錦カズラ)の育て方は、難しいことがなく簡単です。初心者の方でも育てることできます。
黄金カズラ(黄金錦カズラ)の育て方のポイント
- 日当たりのよい場所で育てる。真夏は、直射日光で葉焼けしますので半日陰。
- 表面の土が乾いたら、水遣りをする。春と秋は1日1回、夏は朝と夕方の1日2回、冬は2~3日に1回ぐらい。
上記の2つだけで、枯れすことなく育てることができます。
黄金カズラの植え替え
黄金カズラは1つの鉢に植えていますが、3株あります。
黄金カズラ(黄金錦カズラ)のミニ盆栽を作るために、一株ずつに植え替えて、幹を太くして樹形を作ります。
植え替えるために新しい鉢が必要になります。盆栽は美しい盆栽鉢に植えてありますが、栽培している間は、駄温鉢などの栽培に適した鉢を使います。
黄金カズラの鉢
黄金カズラを植え替えるための新しい鉢は、アップルウェアーの
プレステラ90型を使います。
日本製で、10ヶ組で販売され、価格が安いことが大きなメリットです。
植え替える
黄金カズラは、3株ありますので、3個の
プレステラ90型を用意します。
プレステラ90型は、1辺が78ミリの正方形の
鉢です。
側面から底にスリットが多く設置され、鉢の底で根が巻くサークリング現象を防ぎます。
栽培に適した鉢で、苗の生産者さんが使用するための鉢になります。
鉢の高さは73ミリぐらい。
段差のところまで用土を入れることで、ウォータースペースが作りやすいです。
黄金カズラの用土
黄金カズラ(黄金錦カズラ)の
用土は、ホームセンターや園芸店で販売されてる普通の培養土で大丈夫です。
ミニ盆栽を作りますので、小粒の赤玉土と鹿沼土、軽石を1:1:1の割合で混ぜた用土を作りました。
排水性(水はけ)がよい用土ですので、水切れに注意が必要ですが、根の成長がよくなります。
均一になるように混ぜて、
黄金カズラの
用土が完成です。
鉢の準備
プレステラは、底にスリットが多く設置されていますので、排水性(水はけ)がよく、
鉢底石が必要ありません。
スリットが見えなくなるくらいまで
用土を入れて、植え替えの準備をします。
植え替えは、
根が乾燥しますので、
樹の負担になります。
鉢の準備を最初にすることで、スムーズに植え替えができます。
黄金カズラ(黄金錦カズラ)の株の準備
黄金カズラを鉢から取り出して、
3つの株を植え替える準備をします。
必要な道具は、ハサミと竹串です。ゴミの取り除くためのピンセット、鉢から取り出すためにナイフがあると便利です。
鉢の底の穴から根がたくさん出ていると、株を取り出すことができません。根が出ている場合は、ハサミで切ります。
土が硬くなっていると、
鉢から取り出すことが難しいですので、ナイフで
鉢と土に隙間を作ります。
100均の食器のナイフですが、サビにくいステンレス製で、強度がありますので便利です。
ナイフを
鉢の内側の1周させると、鉢から簡単に取り出すことができます。
鉢の底まで
根がたくさんあります。
根は長く伸びる性質がありますので、底は
根だけになっています。
根詰りまではいきませんが、この状態では、樹は大きく成長することができません。
3つの株を一つずつの鉢に植え替えます。左の大きな株をA、右の2番目に大きな株をB、真ん中の株をCの株として植え替えて、ミニ盆栽を作ります。
Aの株の植え替え
一番大きい株の
A。
根の量が多いですが、
幹が太くありません。枝が多いですので、
ミニ盆栽にできそうです。
長く伸びた根を剪定します。
黄金カズラ(黄金錦カズラ)は、つる性の植物ですので、
幹を曲げて樹形を作るために時間が多く必要です。
針金を使って根元の幹を曲げます。
盆栽の
針金掛けは難しい作業ですが、見栄えを気にしないなら簡単です。
枝を避けながら幹に針金を巻きます。巻く間隔が狭いほうが曲げやすくなります。
鉢に植える前に針金掛けをして、曲げると簡単にできます。
Aの株を準備した
鉢に植え替えます。
根が少し長いですので、ハサミでもう少し切りました。
Bの株の植え替え
Bの株は、幹が左右に分かれています。どちらも同じくらいの太さです。
Cの株の植え替え
一番小さな
Cの株。
ミニ盆栽になるまで多くの時間が必要です。
根が四方八方に伸びて、量が増えると幹が太くなりやすいです。
黄金カズラ(黄金錦カズラ)の3つの株、A、B、Cを一つずつの鉢に植え替えました。
黄金カズラ(黄金錦カズラ)の管理
植え替え後は、すぐに
水遣りをします。鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
黄金カズラの育て方で、一番大切なことは、水遣りです。水切れすると枯れます。水遣りができない場合は、鉢受け皿に水を入れて水切れを防ぎます。
いつも鉢受け皿に水を入れると、根腐れしますので、注意してください。
植え替え後は、1週間ぐらい、
直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
黄金カズラ(黄金錦カズラ)は、真夏の直射日光に注意が必要です。葉焼けの原因になります。
用土も乾きやすく、水切れしますので、真夏だけは半日陰で管理します。
黄金カズラ(黄金錦カズラ)の今後
3つの鉢に植え替えた黄金カズラ。ミニ盆栽になるまでの様子は、この記事を更新します。
幹が太くなり、短い枝ができ、葉が増えると飾ることができるようになります。育てる環境にもよりますが、最低でも3年くらいは必要です。
肥料を与えたり、剪定したりしながら育て続けることで、美しいミニ盆栽ができます。
新緑と紅葉が美しい黄金カズラ(黄金錦カズラ)のミニ盆栽を作ることを楽しみましょう。
黄金カズラの株を増やすために、挿し木にチャレンジしました。挿し木の様子を別の記事で詳しく書きましたので、参考にして下さい。
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