ホームセンターで値引き販売されていたアヤメの苗。
アヤメの花が咲く時期は、5月から6月ぐらいです。4月中旬を過ぎると、ホームセンターや園芸店で苗が販売されます。
店頭で開花して花が終わった苗は、売れ残ります。売れ残った苗は、廃棄されることが多いですので、値引き販売する良心的なホームセンターがあります。
アヤメは草丈が40センチぐらいと大きくなりますが、ミニ盆栽や小さな鉢植えにチャレンジします。
小さな鉢に植え付けることで、
草丈が大きくならないようにすることを目指します。
花が咲かない可能性がありますが、小さくすることを第一の目標にします。
アヤメの特徴
アヤメ(Iris sanguinea)は、アヤメ科アヤメ属の耐寒性多年草です。
葉が真っ直ぐに伸びて、茎の先端に1から3輪の花を咲かせます。ハナショウブやカキツバタに似ていますので、湿地や水辺などが適していると勘違いしやすいです。
アヤメは、高原や標高の高くない山の日当たりのよい草原に自生する植物です。
ラベルの裏に、簡単に説明が記載されています。
耐寒性多年草
イリス セトーサ
アヤメ科アヤメ属
栽培する環境:日なた
草丈:40~50センチ
耐暑性☆☆☆
耐寒性❅❅❅
冬季の状態:落葉
花期:5~6月
植替:9~10月
肥料:3~6月
排水性と保水性の良い土で植え、土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与える。丈夫で育てやすく、庭植えすると、環境が良ければ3~4年は植えっぱなしでよい。少し湿り気があるほうがよいが、過湿には注意する。
イリス セトーサは、ヒオウギアヤメです。生息する地域は、本州中部の山地より北になります。
ヒオウギアヤメについて詳しく記載されたサイトを見つけました。
参考記事
「サカタのタネ」の園芸通信です。専門書のように詳しく品種について説明がありますので、とても便利です。[前編]と[中編]があり、アヤメとハナショウブ、カキツバタの違いについても詳しく記載されています。
ラベルは保管していますが、必要なときに見つからないことが多く、写真に撮影して、植物のラベル用のフォルダ(アルバム)を作り、保存すると便利です。
アヤメの植え付け
アヤメの苗は、夏の終わりぐらいに購入したと記憶しています。
花が終わっていましたので、来シーズンのために購入して栽培スペースの端のほうで冬越ししました。
地面に直接、植え付け、群生しているイメージがある
アヤメ。小さな鉢に植え付けて、
ミニ盆栽を作ります。
アヤメの鉢の準備
アヤメの苗を植え付ける鉢は、プラスチック製の鉢にしました。小さな鉢に植え付けますので、
根詰りして成長不良になることが心配です。
アップルウェアーのプレステラ105型は、側面の下の方から底にかけてスリットがあり、根は鉢の中で巻くサークリング現象を防ぐことができます。
根が長く伸びることなく、株元から多くの根が伸びることで、植物の成長がよくなる特徴があります。
10ヶ組で価格が安いですので、おすすめです。
1辺が9センチの正方形の
鉢ですので、3号(直径9センチ)の円形の
鉢より少し大きいサイズになります。
小さい鉢ですので、アヤメの草丈が大きくなることがありません。
陶器の鉢も検討しましたが、栽培に適した鉢ではなく、花を咲かせる自信がありません。
鉢の高さは8センチ。底から6.5センチぐらいのところに段差があり、段差まで用土を入れるとウォータースペースを作ることができます。
アヤメの苗のビニールポットの大きさと同じくらいのサイズです。
アヤメの用土
アヤメの
用土は、ホームセンターや園芸店で販売されている草花用の培養土でよいです。
用土を作る場合は、
赤玉土と
腐葉土を
7:3の割合で混ぜた基本の
用土が適しています。
アヤメをミニ盆栽にしますので、赤玉土と鹿沼土、軽石を1:1:1の等量で混ぜた用土を使いました。
粒の大きさは、すべて小粒で、軽石はボラ土(日向土)です。排水性(水はけ)がよく、少し乾きやすい用土になります。
用土が少量の場合、食器のナイフなどを使うと混ぜやすいです。100均のナイフでもステンレス製ですので、屋外に置いてもサビにくく便利です。
プレステラは、
スリットが多くありますので、排水性(水はけ)がよく、
鉢底石が必要ありません。
混ぜた用土を鉢の高さの3分目くらいまで入れ、アヤメを植え付ける準備をします。
鉢に
用土を入れて、
アヤメを植え付ける準備ができました。
植え付けや植え替えは、根が乾かないように、素早く作業することが大切です。鉢の準備を最初にすることで、植え付けがスムーズにできます。
アヤメの苗の準備
アヤメの苗を鉢に植え付けるために、ビニールポットから取り出します。
必要な道具は、ハサミと竹串です。ゴミな雑草を取り除くためにピンセットがあると便利です。
鉢受け皿などの容器の中で作業すると、土で周りが汚れることがなく、後片付けが簡単です。
アヤメの苗をビニールポットから取り出す前に、
鉢の底を確認します。
鉢の底の穴から根が出ています。たくさん根が出ていると苗がビニールポットから取り出すことができませんので、根を切る必要があります。
無理に引っ張ると根が切れますので、注意しましょう。少しだけしか根が出ていませんので、問題ないです。
アヤメの苗を横向きに置いてビニールポットを取り除きます。土がこぼれることがなく、安全な方法です。
ビニールポットを取り除いた根と土の塊のことを園芸用語で
根鉢と呼びます。
底で
根が巻いているサークリング現象です。
根詰りの原因になります。
サークリング現象は、用土を有効に使うことができていません。根だけで用土がありません。
根鉢を崩すと分かりやすいです。竹串を使って底の土を崩し、絡まった
根をほぐしました。株元の下の
用土に
根がなく、数本の
根が長く伸びています。
根は長く伸びる性質があり、株元から新しい根が伸びなくなります。
根の量は、根の本数のことを表していますので、長く伸びた根が数本では水や肥料を効率よく吸収することができません。
アヤメの苗を植え付ける
根鉢を崩した
アヤメの苗を
鉢に植え付けます。
根が株元から四方八方に伸びるように、竹串で調整します。
隙間がなくなると、少し用土が減りますので足してください。
アヤメの
植え付けができました。小さな鉢植えで、ミニ盆栽になりました。
プラスチック製の鉢で雰囲気がよくありませんが、栽培を重視して花を咲かせることを目標にします。
アヤメの植え付け後の管理
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。最初は微塵を含んだ泥水が流れますので、透明な水が流れるまで水を与え続けます。
微塵はとても小さな粉末で、鉢の中で固まると排水性(水はけ)が悪くなります。固まる前の最初の水遣りで、鉢の外に出します。
植え付け後は1週間ぐらい、
直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
アヤメとよく似ているハナショウブ(花菖蒲)の栽培の記事もあります。
関連記事
アヤメの今後
アヤメの苗を
4月3日に植え付けました。
アヤメの
植え付けや植え替えの適した時期は、
芽吹く前の2~3月と花後の6月~7月中旬までです。
少し時期が遅くなりましたが、5月に美しい花が咲くように栽培します。植え付け後に問題がなければ、日の当たる場所に移動して、肥料を与えます。
花が咲くまでの様子は、この記事を更新します。
ミニ盆栽にするために、プラスチック製の鉢を改善する必要があります。花の時期に鉢を入れかえるか?鉢カバーでプラスチックを隠すか?検討します。
アヤメの美しい花を楽しみましょう。
0 件のコメント :
コメントを投稿