暑い夏が終わり、秋が近づく頃に、美しい花が咲くホトトギス。
日本の特産種になります。関東地方より西の本州、四国地方、九州地方の主に太平洋側に自生するユリ科ホトトギス属の多年草です。
山地の林縁や斜面や崖、岩場の日陰で少し湿った環境に自生しています。
ホトトギスは、ホームセンターや園芸店で苗が販売されていますので、購入して育てることができます。
冬に葉が枯れますが、暖かくなると芽吹く多年草ですので、購入すれば、長期間、楽しむことができます。
ホトトギスの特徴
ホトトギスの
花が咲く時期は、8月から10月です。
花が咲いている開花苗は、どのような花か?確認できますが、まだ花が咲いていない苗を購入する場合は、ラベルの写真で確認しましょう。
花びらに、紫色の点の模様が特徴的なホトトギス。野鳥のホトトギスの胸にある模様によく似て、名前の由来になっています。
葉に斑点がある品種があり、油を垂らしてシミができたような斑点であることから、ホトトギスを漢字で「油点草」と書くことがあります。普通は、野鳥のホトトギスから「杜鵑草」と書きます。
ホトトギスは、花の形や色、模様などの種類が豊富です。ホームセンターでは、いろいろな品種が販売されていることがありませんので、好みの品種があれば、インターネット通販を利用するとよいです。
ホトトギスには、タイワンホトトギス(T. formosana)、シロホトトギス(Tricyrtis hirta f. albescens)、キバナノホトトギス(T. flava)などの園芸品種があります。
ほととぎす
夏は半日陰、秋咲き、寒さに強く地植えすれば2~3年で大株になります。
茶花、切り花、鉢植え、地植えなど幅広く利用できます。
日本に自生しているホトトギスの種類
ホトトギス、キバナノホトトギス、タマガワホトトギス、
ヤマジノホトトギス、ヤマホトトギス、チャボホトトギス、
タカクマホトトギス、ジョウロウホトトギス、キイジョウロウホトトギス、
スルガジョウロウホトトギス、サガミジョウロウホトトギス、
キバナノツキヌキホトトギス、セトウチホトトギス
日本に自生しているホトトギスは、13種類あります。
ホトトギスの植え付け
ホトトギスの苗は、1辺が9センチの黒のビニールポットです。
ビニールポットでは、雰囲気がよくないですので、陶器の鉢に植え付けます。
植え付けや植え替えは、芽吹く前の2月から3月が適した時期ですが、まだ苗が販売されていることが少ないです。
ホトトギスの苗を購入したら、すぐに植え付けをしましょう。
ホトトギスの鉢の準備
ホトトギスの苗を植え付けるために準備した
鉢は、小さな陶器の
鉢とプラスチック製の
鉢です。
陶器の
鉢は直径8.5センチ、3号(直径9センチ)より少し小さい鉢になります。
高さは5センチ。小さな鉢で
ホトトギスの
ミニ盆栽を作ります。
陶器の
鉢は100均の食器に穴を開けて、高台を削り、水が流れるように加工したものです。
100均ですので、安く鉢を手に入れることができるメリットがあります。
100均の食器に穴を開けて、鉢を製作する記事を書きました。参考にして下さい。
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プラスチック製の
鉢は、プレステラ105型です。10ヶ組で販売され、価格が安いですので、たくさん栽培する場合は、おすすめです。
アップルウェアーのプレステラは、日本製ですので耐久性が高く、便利です。
陶器の鉢は小さいですので、全部のホトトギスの苗を植え付けることが難しく、余った苗をプレステラで栽培します。
105型ですが、1辺が9センチ。正方形ですので、円形の3号(直径9センチ)の
鉢より少し大きくなります。
プレステラの特徴は、側面から底にスリットがあり、鉢の中で根が巻くサークリング現象を防ぎ、根が長く伸びることがなくなることです。
根が苗から、たくさん生えることで根の量が増え、成長によい影響があります。
陶器の鉢は、
排水性(水はけ)がよくなるように鉢底石を敷きます。
鉢の高さが5センチと低いですので、底が見えなくなる程度に敷きました。
ホトトギスの苗を植え付ける鉢の準備ができました。植え付けは根が乾燥しないように、できるだけ早くする必要があります。
鉢の準備を最初にすることで、植え付けを早くすることができます。
ホトトギスの用土
ホトトギスは
用土を選びませんので、ホームセンターや園芸店で販売されている
園芸用の用土で育てることができます。
用土を作る場合は、赤玉土と鹿沼土、軽石を1:1:1の割合で混ぜたものを使います。粒の大きさはすべて小粒です。
栽培する環境に合わせて、用土の配合を変えるとよいです。
朝の水遣りを必ずできるが、夕方は帰宅時刻が不規則で難しい場合は、軽石を減らして乾きにくい用土にします。
プラスチック製の
鉢のプレステラは、
鉢底石を必要としません。
プレステラの底に
鉢の高さの2分目ぐらいまで用土を入れて、
ホトトギスの苗を植え付ける準備をします。
ホトトギスの苗の準備
ホトトギスの苗を植え付ける準備をします。
必要な道具は、ハサミ、竹串、ピンセットです。鉢受け皿の中で作業すると、土で汚れることがなく、後片付けが簡単です。
ビニールポットの
ホトトギスの苗を横向きに置きます。
根の状態は普通です。底で固まっている様子もありませんので、簡単に株分けできそうです。
「根かき」や「根さばき」と呼ばれる専用の道具がありますが、小さな苗は竹串が使いやすいです。
素材が竹ですので、適度な硬さで根を傷つけにくいメリットがあります。
陶器の鉢をプラスチック製の鉢の2つに植え付けをしますので、
株分けをします。
できるだけ
根を切らないように、竹串でほぐしながら
株分けします。
右の2つの小さな株を陶器の鉢に植え付けます。左の大きな株はプラスチック製の鉢。
ホトトギスの株を植え付ける
株分けした
ホトトギスの苗を小さな陶器の
鉢に入れます。小さい株ですので、サイズはちょうどよいです。
ホトトギスのミニ盆栽ですので、枝の向きに注意します。少し離れて見るとバランスがよいか?確認できます。
用土を入れた後に微調整することができますので、根の隙間に用土が入るように竹串で突きます。
ホトトギスの
ミニ盆栽ができました。小さい
鉢ですが、植え付けることができました。
大きな株は、プラスチック製の鉢のプレステラに植え付けます。
少し余裕がある大きさで、管理が簡単にできそうです。配合した用土を入れます。
栽培に適したプレステラの鉢で、株も大きいですので、ホトトギスの花を確実に見ることができます。
ホトトギスの植え付け後の管理
ホトトギスの苗を植え付けた後、すぐに
水遣りをします。
鉢の底から、最初は泥水が流れますので、
透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
泥水の原因は、用土の表面に付着した小さな微塵です。微塵が鉢の中で固まると、排水性(水はけ)が悪くなります。
固まる前に最初の水遣りで、鉢の外に流すことができますので、たっぷり水を与えます。
植え付け後は、1週間ぐらい直射日光の当たらない
明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、1週間後から少しずつ日の当たる場所に移動します。
ホトトギスは、風が通る明るい日陰が適した環境です。夕方の西日が当たらないように注意が必要です。
ホトトギスの今後
小さな陶器の鉢のミニ盆栽と小さな鉢植えのホトトギス。
小さなミニ盆栽は、花が咲かない可能性がありますので、苗を株分けして鉢植えも作ることで、確実に花が楽しめるようにしました。
4月3日に、ホトトギスの植え付けをしましたので、花が咲く8月の終わりまでは5ヵ月間ぐらいあります。
今後のホトトギスを育てる様子は、この記事を更新します。
九州地方の福岡県の平野部で栽培していますので、温暖な気候です。
夏の終わりに美しいホトトギスの美しい花を楽しむことができるように、頑張って育てます。
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