ホームセンターや園芸店で、販売されているスイレンボク(睡蓮木)。
睡蓮のような花が咲くことが名前の由来です。薄紫色の花が5月から10月ぐらいまで、次々と咲き続けます。
小さな鉢植えやミニ盆栽で楽しむことができる樹ですので、おすすめです。
スイレンボク(睡蓮木)の特徴
スイレンボク(睡蓮木)は、南アフリカ産のシナノキ科、グルーイア属。半耐寒性常緑低木で、大きく成長しても樹高は1~3メートルぐらいです。
花が咲く時期が、春から秋までの長く、小さい樹でも、たくさんの花を楽しむことができます。
スイレンボク
手入れ次第で春から秋までかわいい水蓮の様な花が楽しめます。春の花が一通り終わったら芽の元から2~3葉残して切って下さい。新しい芽が伸びて再びつぼみが出来ます。冬期は寒さを避けて室内等で管理して下さい。
水やり
鉢底まで水がしみるまでたっぷりかけて下さい。
〈12月~2月〉3日に1回 〈3月~4月〉1日に1回
〈5月~9月〉朝夕2回 〈10月~11月〉1日1回
置場所
日当たりのよい所
肥料
2月、6月、9月の年3回 化成肥料、油粕等少量
剪定
最終の剪定は8月に行う、秋芽の先に翌年の花を付けます。
スイレンボク(睡蓮木)の育て方のポイント
水切れに注意する。
ラベルの裏に、水やりの回数が時期によって細かく記載されています。
花が咲く時期の〈5月~9月〉に水切れしないように、朝と夕方の1日に2回の水やりが必要です。
夕方の帰宅時刻が、不規則な場合は、鉢受け皿に水を入れて腰水にするとよいです。
腰水したままですと、根腐れしますので、夜は鉢受け皿から取り出すことを忘れないようにします。
花を楽しむために剪定をする
花が咲く時期が春から秋と長いですが、正確には、春と秋の年に2回、花が咲きます。適した気温であれば、1年中、花が咲きます。
秋の花を楽しむために、春の花が咲き終わり、つぼみがなくなった時期に剪定をします。
枝の先端につぼみができますので、枝を短く剪定して、新しい枝を芽吹かせます。
栽培環境
日当たりのよい場所で管理します。
南アフリカ産ですので、寒さに弱い性質です。冬は、ビニール温室やムロ、室内で管理して、越冬させます。
スイレンボク(睡蓮木)は越冬が一番のポイントです。
寒さの厳しい地域なら、樹を保護することがありますが、関東から西の地域では、樹を保護をすることが少ないです。
温暖な地域でも、寒い冬は保護する必要があります。
屋外で冬の寒さで枯れることがよくありますので、注意してください。
スイレンボク(睡蓮木)の植え付け
スイレンボク(睡蓮木)を鉢に植え付けます。
ホームセンターや園芸店で販売されて苗木はビニールポットやプラスチック製の鉢ですので、雰囲気がよくないです。
陶器の鉢に植え付けることで、ミニ盆栽らしくなります。
鉢の準備
スイレンボク(睡蓮木)の苗木は、小さなプラスチック製の鉢に植えてありました。
このままの状態で飾ることができますが、美しい花を楽しむために陶器の鉢に植え付けます。
苗木の
鉢は、直径7.5センチぐらいですので、2.5号。
鉢のサイズは号で表します。1号が3センチと覚えておくとよいです。
スイレンボク(睡蓮木)の樹高は7センチぐらいです。
苗木のプラスチック製の
鉢と同じくらいの大きさの陶器の
鉢に植え付けます。
「一回り大きな鉢に植え付けましょう。」とよくありますが、大きく成長させる場合ですので、小さい樹で楽しめるように鉢を大きくしません。
ミニ盆栽なら高さの低い鉢がよいですが、スイレンボク(睡蓮木)は水切れに弱いですので、深さのある鉢がおすすめです。
1日中、いつでも水遣りができる場合は、薄い鉢でも管理できますが、朝に水遣りして、夕方の帰宅する時刻が分からない場合は、深い鉢なら水切れを防ぐことができます。
鉢のサイズは、環境によって使い分けると管理しやすくなります。
陶器の鉢は、100均の食器に穴を開けて、高台を削り、水が流れ出るように加工したものです。
100均ですが、日本製で雰囲気がよいです。
100均の陶器の食器に穴を開ける方法を詳しく書いた記事があります。参考にして下さい。
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排水性(水はけ)がよくなるように、
鉢底石を1センチぐらい敷きます。
鉢底石は、ボラ土(日向土)を使いました。鉢底石は、砂利や軽石など、どのようなものでも効果に大きな違いはありません。
粒の大きさに注意してください。用土より少し大きな粒が適しています。
苗木の準備
ホームセンターで購入した
スイレンボク(睡蓮木)は、ビニールポットの苗木をプラスチック製の鉢に入れた状態でした。
全く同じ色のプラスチック製の鉢とビニールポットでしたので、気づきませんでした。
苗木の準備に必要な道具は、根を切るための
ハサミ、土を崩す
竹串、ゴミなどを取り除く
ピンセット。
大きな鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚す心配がなく、後片付けが簡単です。
竹串で表面の用土を取り除いて、
スイレンボク(睡蓮木)の
根元を確認します。
盆栽は、
根元が大切です。特に
ミニ盆栽は樹が小さいですので、根元の根張りが見えることで、小さな樹でも雰囲気がよくなります。
挿し木などで作った場合は、深く植え付けられていることが多いです。
幹から根が出ているところまで土を取り除き、根張りが見えるようにします。
スイレンボク(睡蓮木)の苗木は、つぼみがたくさんありますので、開花が近いです。
開花すると、多くの水を必要としますので、苗木の根は切らないことにしました。
小さな鉢に植え付けますので、1~2年で植え替えします。次の植え替えのときに根を整理します。
スイレンボク(睡蓮木)の苗木を植え付ける準備ができました。
苗木の植え付け
準備した苗木を陶器の鉢に入れます。
根元の高さが、鉢のフチより少し低くなるように調整します。
高い場合は、底の土を竹串で崩します。低い場合は、鉢底石を増やします。
ホームセンターで購入した苗木は、開花が近い状態でしたので、陶器の鉢に入れかえる程度の植え付けにしました。
苗木の状態を確認して、無理がない植え付けをすることで、花を楽しむことができます。
植え付け後の管理
苗木の植え付け後は、すぐに
水遣りをします。
鉢の底から水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
植え付け後は、直射日光の当たらない
明るい日陰で管理します。
朝と夕方の1日2回の水遣りをして、状態を確認します。葉が萎れたりしてなければ、1週間後ぐらいから、日の当たる場所に移動します。
急に1日中、日の当たる場所に移動すると枯れることがありますので、午前中だけ日の当たる場所で少し様子を確認します。
スイレンボク(睡蓮木)の苗木を3月29日に植え付けました。九州の福岡県の平野部で栽培していますので、温暖な気候です。
4月になり暖かくなりますが、スイレンボク(睡蓮木)は寒さに弱い性質ですので、遅霜に注意します。
農作物にも被害が出ますので、天気予報で遅霜の注意予報が出ます。霜が当たらない室内等に避難させます。
スイレンボク(睡蓮木)の開花
スイレンボク(睡蓮木)の
ミニ盆栽をメダカのビオトープに飾って楽しんでします。
樹形ができてなく、ちょっと不格好ですが、つぼみがたくさんありますので、花が楽しみです。
4月9日撮影。植え付けてから10日後、一番先端の
つぼみが大きく膨らんでいます。
開花が近いです。
翌日の
4月10日撮影。
つぼみの先端が開いています。開花しそうです。
幸運にも、土曜日で用事がありません。スイレンボク(睡蓮木)が開花する様子をゆっくり観賞することができます。
天気がよく、まだ午前11時ですので、今日中に開花する可能性があります。
午後1時に開花しました。樹のサイズに、ちょうどよい大きさの花です。
つぼみがたくさんありますので、今後の開花が楽しみです。
スイレンボクの育て方のまとめ
- 日当たりのよい場所で育てる。
- 用土は市販の培養土。作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3。
- 水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は、5月~10月に緩効性化成肥料を置き肥。
- 植え替えは2年に1回、春が適しています。
- 剪定は、秋の花が終わった後。花が咲いた枝を切る
スイレンボクは特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
鉢植えは根詰りしないように、2~3年に1回、植え替えをします。
耐寒性が弱いですので、寒い冬は室内で管理すると安心できます。
剪定は、花が終わった後の9月~3月が適しています。花が咲いた枝は切り戻して、花が咲かなかった枝は切りません。
スイレンボク(睡蓮木)の今後
スイレンボク(睡蓮木)の今後は、
この記事を更新します。
花がどのくらい咲き続けるか?花柄摘みの様子や剪定して花を咲き続ける状態にする作業などを記録します。
更新しました。
スイレンボクの剪定
6月25日、撮影。
3月29日に、スイレンボクの苗木を鉢に植え替えしてから、花が次々と咲き、順調に成長しています。
スイレンボクの苗木の樹高は7センチでしたが、成長して10センチを超えています。
枝の付け根から2~3芽を残して、短く切る「切り戻し剪定」をしました。
スイレンボクは、枝が伸びて、先端に花が咲きますので、剪定が必要です。
剪定した枝を挿し穂に使い、
スイレンボクの挿し木にチャレンジしました。
スイレンボクの挿し木については、別の記事で詳しく書きましたので、参考にして下さい。
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