御殿場桜の苗木。ホームセンターや園芸店で販売されています。
大きいですので、庭に植えるための苗木と思われますが、鉢植えで育てることができます。
桜は大きな樹が多いですので、大きく成長させないと、美しい花を楽しむことができないと思っている方が多いですが、小さな鉢植えでも、たくさんの花が咲きます。
御殿場桜の苗木を鉢に植え付けて、鉢植えで育てます。コンパクトな鉢植えでも美しい花が咲き、毎年春に、自宅で花見を楽しむことができます。
もっと小さな桜がよい方は、旭山桜(一才桜)がおすすめです。
関連記事
御殿場桜について
桜の苗木を購入するときは、ラベルの写真で花の形や色を確認しましょう。桜の品種は多く、300種類以上あります。
御殿場桜の花は、大きさは中輪、一重咲きで淡紅色です。あまり大きくならない小高木ですが多花性ですので、たくさんの花を付ける特徴があります。
花弁は5枚、花弁の先は細かい切れ込みがあり、開花時期は、4月上旬ころで、ソメイヨシノより少し遅れて咲きます。
静岡県御殿場市永塚と印野で栽培されている桜の品種を、渡辺健治が発見しました。豆桜と他種との間の雑種と推定されます。
御殿場桜は、挿し木が容易で花着きもよいですので、鉢植えに適しています。
ことわざに「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」がありますが、桜は剪定することができます。
御殿場桜は、剪定に耐えることができる品種ですので、コンパクトな鉢植えに最適な品種になります。
ラベルの裏には簡単な説明と作業カレンダーが記載されています。
Prunus 'Gotenbazakura'
御殿場桜
バラ科の落葉小高木
サクラは日本の国花として日本人に古くから親しまれています。その豪快に咲き乱れる姿は他にはない魅力の一つです。毎年春の訪れが楽しみになるように。
用途
お庭のシンバルツリーとして人気を集めています。
開花期 :4月
植えつけ:11月~12月
整枝剪定:5月、11月~12月
施肥 :4月、7月
病害虫 :4月中旬~9月中旬
特別な育て方はなく、日本で栽培されている一般的な樹木ですので、初心者の方でも育てることができます。
ホームセンターや園芸店で、御殿場桜の苗木を購入できることもメリットの一つです。
御殿場桜の苗木
御殿場桜の苗木は、幹が真っ直ぐに伸びて、短い枝があります。幹の長さは70センチぐらい。
苗木を購入するときは、
根元を確認してください。御殿場桜の苗木は、接ぎ木で作られています。台木に御殿場桜の枝を接いでいます。
接いだ部分ができるだけキレイな苗木を選びます。1,000~2,000円ぐらいでホームセンターや園芸店で販売されて苗木は、キレイなものが少ないです。
大きく成長すれば、目立たなくなりますので、あまり気にすることはないですが、キレイな苗木がよいです。
樹木の苗木を植え付けるときは、半分から三分の一ぐらいの高さに、
幹を短く切ります。枝を2~3本ぐらい残して、ハサミの位置で切ります。
苗木の幹は、まっすぐ伸びていますので、そのままの状態で植え付けると、杉のような直幹の樹形になります。
残す枝が大切ですので、根元に近い枝の位置が高いと鉢植えに向きません。できるだけ低い位置に枝がある苗木が、鉢植えに適しています。
御殿場桜の植え付け
御殿場桜の苗木を鉢に植え付けます。難しいことはなく、基本の植え付けになります。
鉢の準備
御殿場桜の苗木を植え付ける
鉢は、
スリット鉢にしました。価格が安く、ホームセンターや園芸店で販売されていますので、購入しやすい
鉢になります。
八角形で、側面から底にスリットがあることで、根が鉢の中で巻くサークリング現象を防ぐことができます。
植物の成長がよく、根詰りしにくいですので、ガーデニングで人気の鉢です。デザイン性がないことが欠点ですので、オシャレに飾りたい方は、鉢カバーをおすすめします。
御殿場桜の苗木を
スリット鉢に合わせてみます。植え付けたときに雰囲気がイメージできます。苗木の鉢より一回り大きいサイズです。
スリット鉢は直径21センチ、7号のサイズです。容量は4.3リットル。
御殿場桜の苗木を植え付ける鉢のサイズは、大きい鉢は余裕がありますので、管理が簡単です。小さい鉢は、水切れや根詰りなど注意が必要になります。
大きすぎると置く場所が限定され、移動も大変です。7号(直径21センチ)までの鉢は、力が弱い方でも移動することができ、広い場所が必要になりません。
スリット鉢は、鉢底石が必要ありません。スリットから用土が流れ出ないように
赤玉土の中粒を底に2センチくらい入れました。
御殿場桜の用土は、基本の培養土になります。ホームセンターや園芸店で販売されている培養土で育てることができます。
用土を作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜたものが適しています。
腐葉土の在庫がなくなっていましたので、
赤玉土の小粒だけの
用土にしました。
鉢の高さの底から三分一ぐらいまで用土を入れて、
鉢の準備が終わりました。
苗木の準備
御殿場桜の苗木を黒色のポットから取り出して、植え付けの準備をします。
根が出ていないか?ポットの底を確認して下さい。
根がポットの底から出ていると、引っかかって苗木を取り出すことができません。
出ている根があれば、ハサミで切ります。
根鉢を底から三分の1を崩して、新しい鉢に植え付けます。
根鉢とは、植物を鉢から抜いた状態で、
根と土が一つの塊になった部分のことです。
根鉢を崩すための専用の道具、根さばき(根かき)がありますが、竹串などで代用できます。
根詰りして、根鉢がとても硬い場合は、専用の道具が使いやすく、作業の効率がよいです。
根鉢を崩すと、太い根がありました。大きく成長させる場合は、太い根も必要です。小さな
鉢植えは
太い根は必要なく、ハサミで切って剪定します。
根鉢の側面にも太い根があります。太い根があると、枝が徒長しやすくなります。
枝が均等に伸びて、美しい樹形になることが理想ですので、太い根は短く切ります。
根鉢を崩し、太い根を剪定して、苗木の準備ができました。
根鉢が半分くらいになってしまいました。
太い根を剪定して、根鉢を崩すことで、枯れる原因になるのではないか?心配になります。
植え付けを経験して、その後の栽培がうまくいくことで自信になります。最初は失敗することもありますが、チャレンジしましょう。
苗木の植え付け
準備した苗木を鉢に入れます。
根元の高さを確認して下さい。
スリット鉢は、八角形になっているところまで用土を入れます。根元の高さを合わせます。
根元の位置が高い場合は、鉢の準備で入れた用土を減らします。低い場合は、用土を足します。
苗木の表面の土は、
固まっていますので、水通りが悪いです。
新しい鉢に入れてから、表面の土を崩します。先に崩すと、根元の高さの確認が難しくなるからです。
用土に隙間ができないように、竹串で突きます。根と根の間にしっかり用土を入れます。竹串で突き、隙間がなくなると、用土が減りますので、足してください。
御殿場桜の苗木の植え付けができました。
スリット鉢は、ウォータースペースが段差でハッキリ分かるので、とても使いやすいです。
御殿場桜の植え付け後の管理
苗木の植え付け後は、
水遣りをします。
鉢の底から最初は泥水が流れます。流れる水が透明になるまでたっぷり水を与えます。
泥水の原因は、微塵です。とても小さな土の粒で、鉢の中で固まると水通りが悪くなります。
まだ固まっていない最初の水遣りで流し出すことができますので、必ず透明な水が流れるまで水遣りして下さい。
植え付け後は、1週間ぐらいは直射日光が当たらない
明るい日陰で管理します。
用土の乾かないように、毎日水遣りをします。根の量が少なくなっていますので、水を吸収する力が弱くなっています。
御殿場桜の今後
12月9日に
御殿場桜の苗木を鉢に植え付けました。葉がない落葉時期の11~12月が植え付けの時期です。
御殿場桜は、葉が芽吹く前に花が咲く桜ですので、3月下旬くらいに
つぼみが膨らみ始めます。
今後の御殿場桜の様子は、この記事を更新します。
鉢植えは、幹を半分から3分の1くらいに短く切ることを説明しました。この鉢植えは幹を短く切りませんでした。
枝を使って、
挿し木をするためです。
御殿場桜は
挿し木の成功率が高いですので、チャレンジします。
暖かくなった春に、前年に伸びた枝を挿し穂に使う休眠挿し(春挿し)をしました。
関連記事
0 件のコメント :
コメントを投稿