コデマリの苗木。園芸店で秋に購入しました。
コデマリの花の時期は、春の4月から5月頃です。花が咲く前ぐらいになると、ホームセンターや園芸店で、苗木が販売されています。
徒長した枝が伸びている苗木。売れ残った苗木ですので、安い価格で販売されていました。
コデマリの苗木
コデマリの苗木は、直径12センチぐらい(4号)のプラスチック製の鉢に植えられています。土が固まっていますので、植え替えをしたほうがよいです。
葉が芽吹く前の3月頃が植え替えの時期ですが、涼しくなった秋の始め頃も植え替えることができます。
樹皮の色が違う、新しい枝が2本真っ直ぐに伸びています。短く剪定するとよいですが、春に挿し木をする挿し穂に使うことにしました。
コデマリの挿し木についての記事を書いています。
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コデマリの
苗木の樹高は70センチ。大きすぎるので、剪定して40~50センチぐらいにする予定です。
苗木を新しい鉢に植え付けて、コデマリの鉢植えを作ります。庭木でよく見るコデマリですが、剪定をすれば、コンパクトな小さな鉢植えでも栽培することができます。
コデマリの植え付け
コデマリの苗木を新しい鉢に植え付けます。
ビニールポットでなく、プラスチック製の鉢ですので、そのままの状態で育てることができますが、根詰りしている可能性があるため、新しい鉢に植え付けます。
鉢の準備
小さな
鉢に植え付けたいですが、
コデマリの栽培は初めですので、基本を守って、
一回り大きな鉢にします。
鉢のサイズは、直径13.5センチ(4.5号)のプラスチック製です。
鉢の高さは13センチ。苗木の
鉢より少しだけ低いです。
コデマリの苗木の鉢はプラスチック製ですが、外側から押すと、とても硬く、根詰りしている状態と予想できます。
枯らすことなく栽培するために、安心できる一回り大きな鉢にしました。
底にたくさんの穴がありますので、
排水性(水はけ)がよい鉢です。
鉢底石は砂利を使います。
コデマリの樹高が高く、軽いプラスチック製の鉢ですので、重い砂利を使うことで、
鉢が倒れることを防ぎます。
セメント用の砂利は、大きな袋で価格が安いですので、おすすめです。欠点は、20キログラムありますので、運ぶことが大変です。
セメント用の小粒です。
鉢底石に使う場合におすすめのサイズになります。
砂利ですので、
用土と混ざることを避けたいです。用土の再利用や廃棄するときに、砂利が混ざっていないほうがよいからです。
台所用の水切りネットに砂利を入れて、鉢底石として使います。砂利の量を確認するために、鉢にネットをセットします。
一度、
鉢から出して、ビニールタイなどで水切りネットを閉じます。
ネットに入った
鉢底石が販売されていますが、自作することができます。
コデマリを植え付ける
鉢に
鉢底石の準備ができました。
コデマリの用土
用土は、
コデマリは土質を選びませんので、ホームセンターや園芸店で販売されている培養土で大丈夫です。
有機質を含む腐葉土があり、少し湿り気がある用土がよいですので、用土を作る場合は、赤玉土と腐葉土を混ぜます。
赤玉土の中粒と
腐葉土を
7:3の割合で混ぜます。基本の
用土です。
砂利の鉢底石の上に
用土を入れます。鉢の高さ半分くらいまで入れました。植え付けるときに株元の高さを見て調節します。
苗木の準備
コデマリの
苗木を鉢から取り出して、植え付ける準備をします。
必要な道具は、ハサミ、竹串、小さなスコップなどです。ナイフとフォークはステンレス製でさびにくく、強度が高いですので、ガーデニング用品の代用品として使うことができます。
大きな鉢受け皿の中で作業すると、土で回りを汚すことがなく、後片付けが簡単にできます。
最初に必ずしなけらばならないことは、
苗木の鉢の底を確認します。
根が長く伸びて鉢の底の穴から出ていると、苗木を鉢から取り出すことができません。長く伸びた根をハサミで切ります。
土と鉢の間にスコップを入れて隙間を作ると、苗木を鉢から取り出しやすくなります。
鉢に高さがあるとスコップでは、底まで届きません。食器のナイフなら長さがありますので、底まで届きます。
100均のステンレス製のナイフが役に立ちます。
根の状態は悪いです。
根詰りしていて、
底の根は黒いですので腐っています。
竹串は適度な硬さで
根を傷つけにくいですので、便利です。
根詰りしている状態は、とても硬く、竹串が折れます。
ガーデニング用品の
根さばき(根かき)の代用品としてフォークを使います。
フォークを使っても、とても硬くて大変ですので、ハサミで切り落として、
底の黒い根を取り除きます。
竹串を使って、
根を傷つけないように、土を崩します。細い
根は切れますので、あまり神経質になる必要はありません。
底の土を崩して、植え付けることができる状態にしました。
苗木の
表面の土が固まると、水の通りが悪くなります。水遣りをしても土に浸透することなく、鉢の外周の土との隙間を水が流れます。
竹串を深く挿すことで、水の通りをよくします。
元の状態から
根鉢(ねばち)の高さが三分の一程度になりました。
根が少なくなって心配になりますが、この程度で枯れることはありません。
※根鉢(ねばち)とは、根と土が塊になった部分のこと。
コデマリの苗木を新しい鉢に植え付ける準備ができました。
苗木の植え付け
準備ができた
コデマリの
苗木を新しい鉢に入れます。
鉢を横から見て、
根元の高さを確認します。
鉢のフチと同じくらいの高さです。
鉢のフチより1~2センチ低いぐらいがよいです。水遣りのときに水が溜まるウォータースペースになります。
新しい鉢に入れた用土を少し減らします。
根元の高さが低くなりました。
用土が少し足りませんので、
赤玉土を入れました。
表面の土は赤玉土だけにしました。
腐葉土が表面にあると夏にコガネムシの被害に被害を受けやすくなります。卵を産むと幼虫が根を食べます。
コデマリの苗木を新しい鉢に植え付けることができました。植え付けは苗木の状態によって根鉢をどのくらい崩すか?がポイントになります。
状態がよい苗木なら、ガーデニングの基本の底から三分の一程度を軽く崩すだけで大丈夫です。
今回のように、根詰りの状態の苗木ですと、底から三分の二の根鉢を崩しました。
根鉢を大きく崩すことで、樹は枯れることが心配になります。植え付けの時期などによっても異なりますので、気を付けて作業をします。
コデマリの植え付け後の管理
コデマリの苗木を植え付けた後に、
水遣りをします。鉢の底から水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
最初は流れる水が泥水ですが、透明になるまで水を与え続けてください。
泥水の原因は、赤玉土の表面に付着している微塵です。微塵は、とても小さな粉状で鉢の中で固まると水の通りが悪くなります。
排水性(水はけ)がよい状態にするために、微塵を水で流して、取り除きます。微塵が固まる前の最初の水遣りでしか取り除くことができません。
植え付け後は、直射日光が当たらない
明るい日陰で管理します。1週間ぐらい、毎日水遣りをして葉の状態を観察します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動します。
葉が萎れるなどの異常があれば、水を吸収する根の量に対して、葉の量が多いことが原因です。
植え付けた直後ですので、根から水を吸収する量が少ないです。根が落ち着くまで日陰で管理することをおすすめします。
葉の萎れる量が多い場合は、枝を剪定して葉の量を減らします。
対処方法が分かっていれば、異常があっても心配になることがありません。
コデマリはの育て方のポイント
- 日当たり、風通しがよい場所で育てる。夏は西日が当たらない半日陰。
- 用土は市販の培養土。作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3で配合。
- 水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は、寒肥と花後のお礼肥え。緩効性化成肥料を与えます。
- 植え付け・植え替えは、落葉している11月~3月が適しています。
コデマリは、特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
鉢植えは根詰りしないように、1年に1回、植え替えをします。
コデマリの鉢植えの今後
コデマリの苗木を
9月22日に鉢に植え付けました。夏が終わり、朝晩が少し涼しくなった季節です。
九州の福岡県の平野部で栽培していますので、12月の中旬以降に冬の寒さになります。植え付けから3ヵ月以上、期間がありますので、その間にしっかり根付くことができます。
コデマリは落葉樹ですので、冬に落葉して、暖かくなると芽吹き、4月頃に美しい花が咲きます。
コデマリの鉢植えの今後の様子は、この記事を更新します。
更新しました。
コデマリの芽吹き
2月27日、撮影。
コデマリは落葉樹ですので、寒い冬は葉が枯れて散ります。
2月下旬ごろに、芽吹き始めました。
冬は、保護していません。耐寒性は強いですが、雪が積もる地域は、枝が折れないように、軒下などに避難するとよいです。
3月25日、撮影。
暖かい日が増えて、コデマリは葉が大きく成長しています。
コデマリの鉢植えは、葉が緑色になり、たくさんのつぼみがあります。
小さな花ですが、たくさん咲きますので、豪華な雰囲気が楽しめます。
コデマリの鉢植えが、満開になりました。
コデマリは、枝や葉が見えなくなるぐらい、たくさんの
花が咲きます。
少し枝垂れた枝が、とてもよい雰囲気です。
次の更新は、花後の管理や剪定を予定しています。
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