スノードロップは、
花が少ない早春に
1株に1輪だけ、小さな白い
花が咲きます。
ホームセンターや園芸店で、苗が販売されていますので,キレイな陶器の鉢に植え付けて、美しい花を楽しみます。
スノードロップの特徴
スノードロップは、長細い葉が可憐な球根植物です。下向きに
小さな白色の花が1株に1輪だけ咲きます。
花が咲く時期が2~3月とまだ寒い早春ですので、春を告げる花として人気。開花していない苗は、ラベルの写真で花の形や色を確認します。
ヒガンバナ科で中央アジアから東ヨーロッパ原産で、耐寒性が強く、暑い夏は葉がなくなり休眠します。
ホームセンターや園芸店で販売されているスノードロップは、Galanthus elwesii(ガランサス・エルウェシー)が多く、英名は、ジャイアント・スノードロップになります。
スノードロップの主な品種
ガランサス・エルウェシー(Galanthus elwesii)は、球根が大きい品種ですので、夏の休眠期でも乾燥に強い特徴があります。日本で多く販売され、育てやすい品種です。
ガランサス・ニバリス「フロレ・プレノ」(Galanthus nivalis ‘Flore Pleno’)は、花が豪華な八重咲きの品種。白色の花びらに緑色の斑が入ります。草丈が5〜10センチと小型ですので、小さな鉢植えやロックガーデンに最適です。
ガランサス・ウォロノウィー(Galanthus woronowii)は、コーカサス原産の小型の野生原種です。草丈が低く、花がよく目立つ特徴があります。原種の中では比較的丈夫で育てやすい品種です。
ラベルの裏に、
育て方のポイントが簡単に記載されています。
スノードロップの名前でおなじみの球根植物。植え替えを嫌う球根で、植えっぱなしにすると、非常に丈夫な性質です。水はけの良い所で夏涼しくなるような木陰に植えてください。鉢植えの場合、少し深めの鉢を使い、土をかぶせて、深植えにすると翌年も良く育ちます。
簡単にまとめると
- 植え替えを嫌う性質ですので、植えっぱなしにする。
- 排水性(水はけ)がよい状態で、夏は涼しい半日陰で管理。
- 鉢植えは深めの鉢で、休眠期は深植えにする。
球根植物ですので、休眠期の管理をしっかりすれば、毎年、花を楽しむことができます。
スノードロップの育て方
栽培環境
芽吹き始める晩秋から花が咲いている早春は、日当たりのよい場所が適しています。6月頃に葉が枯れて休眠期になりますので、暑い夏は半日陰や日陰で管理します。
休眠期も球根を土に植えっぱなしでよく、管理が簡単ですが、乾燥と高温を嫌いますので、敷きわらなどでマルチングしてあげるとよいです。
用土と肥料
排水性(水はけ)、通気性がよい用土が適しています。ホームや園芸店で販売されている培養土で栽培することができます。
用土を作る場合は、赤玉土と腐葉土、軽石を5:3:2の割合で配合するとよいです。
植え付けや植え替えのときに、元肥として緩効性化成肥料を適量、用土に混ぜます。
花が終わった後に、カリ(K)の配合が多い液体肥料、または固形の緩効性化成肥料を置き肥で与えます。
水遣り
スノードロップは、基本の水遣りで栽培できます。土の表面が乾いたら、水遣りすることが基本です。
春と秋は、朝に1日1回。花が咲き終わった後は、少しずつ水遣りを減らします。
夏は休眠期で日陰や半日陰で管理していますので、環境によって水遣りの頻度が大きく異なります。球根を乾かさないほうがよいですが、過湿は腐敗する原因になります。
鉢植えの場合は、鉢のサイズによっても乾き具合が異なりますので、様子をみながら1日1~2回の水遣りをします。
葉が芽吹いている冬は、2~3日に1回ぐらいで乾かさないように水遣りします。
植え付けと植え替え
植え付けや植え替えは、芽吹く前の秋が最適です。苗を購入した場合は、土を崩さず、植え付けるとよいです。
スノードロップは、植え替えを嫌う性質がありますので、用土の排水性(水はけ)が悪くなる2~3年に1回ぐらいの植え替えがよいです。
スノードロップの植え付け
スノードロップの苗をホームセンターで購入しました。開花する様子を楽しみたいので、
花が咲いていない株を購入しました。
2株の苗ですので、価格が安く、気軽に栽培にチャレンジできます。豪華な鉢植えになると、5号の鉢に7株ぐらい植え付けてあり、群生しているようで美しいですが、価格が高くなります。
苗を購入した翌日に鉢に植え付けようとすると、
スノードロップが開花していました。キレイな鉢に植え付けて、美しい
花を楽しみます。
苗は、直径9センチ(3号)の黒色のビニールポットに2株、植え付けられています。
スノードロップの
草丈は10センチぐらい、
花が長く伸びていますが、開花すると下向きになります。
鉢の準備
小さな
鉢に植え付けて、
スノードロップをミニ盆栽風に仕上げます。プラスチック製の
鉢は、価格が安く、形や色の種類が豊富ですが、
雰囲気を重視して陶器の鉢にします。
陶器の
鉢は、
価格が高いことがデメリットの1つです。100均の陶器の食器に
穴を開けて、
鉢にすることで価格が高いデメリットを解消します。
100均の陶器の食器、職人仕上げの美濃焼。
底に小さな
穴を2つ開けて、水が溜まらないように高台を2ヶ所削り、
鉢にしました。
「そば猪口、線黒マット」が商品名です。Made in Japanと記載され、日本製ですので品質が良く、安心して使うことができます。
陶器の食器に穴を開けて、鉢を作る方法を詳しく記事にしました。参考にして下さい
鉢の高さは7センチ。あまり深くないですので、
花が終わった後は、大きな鉢に移したほうが、
成長がよく、夏の管理が簡単です。
排水性(水はけ)がよくなるように、
鉢底石を敷きます。
苗の準備
苗の準備に必要な道具は、
竹串、
ハサミ、
ピンセットです。
竹串は土を崩すために使います。素材が竹で適度な硬さで、新品を使うことで雑菌の心配がありません。
ハサミで根を切ります。ピンセットは、ゴミや雑草を取り除く作業に便利です。
鉢受け皿などの容器の中で作業すると、土がこぼれることがなく、後片付けが簡単になります。
スノードロップの苗を横向きに置きます。
開花間近でつぼみがありますので、テーブルなどの端で作業すると、傷める心配がありません。
ビニールポットを取り外しました。
長く伸びた
根が数本あります。
根の状態は、あまりよくありません。
長く伸びた根よりも、短い根が多くあるほうがよいです。根の量がもう少し多いほうがよいです。
竹串で苗の土を崩します。
根を傷つけないように注意します。
スノードロップは、植え替えを嫌いますので、
株の周りの土は残します。
2つの株を植え付ける準備ができました。
苗を植え付ける
スノードロップの苗を準備した鉢に入れます。
小さい鉢ですので、根を四方八方に広がるように配置することが難しいです。竹串を使って、根をうまく配置しました。
苗の
土の状態が悪くなったので、
植え付ける用土に再利用します。
土が変わらないので、大きな環境の変化がなく、植え付けることで、開花に大きな影響がありません。
鉢の中の
用土に隙間ができないように、
竹串で突きます。隙間があると、水遣りすると用土の表面が陥没します。
ビニールポットから陶器の鉢に代わり、
雰囲気がとてもよくなりました。
植え付け後の管理
植え付け後はすぐに
水遣りをします。植え付けで
根が少し乾燥しましたので、水分を補給します。
鉢の底から水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
水が溜まって抜けるまでの時間で、排水性(水はけ)の状態を確認できます。目安は3~5秒ぐらいです。
植え付け後は、直射日光が当たらない
明るい日陰で管理します。
つぼみがあり、開花が始まっていますので、植え付けに問題があれば、
花びらが萎れる可能性があります。
順調に開花が継続していれば、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
スノードロップの今後
スノードロップの苗を
2月6日に植え付けました。
九州の福岡県で栽培しています。関東地方に比べると少し温暖ですので、開花が早いです。
もう一つの
つぼみも
開花が始まりました。
つぼみが順調に開花して、葉に異常もありませんので、スノードロップの植え付けは成功です。
今後の開花の様子や花が終わった後の管理、来シーズンに向けての休眠など、この記事を更新します。
まだ寒い早春に、スノードロップの美しい小さな白い花で、春の訪れを感じましょう。
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