まだ寒い立春ぐらいに、美しい黄色の
花が咲く
フキタンポポ。
ホームセンターや園芸店で販売され、苗が手に入りやすく、価格も高くありません。まだ寒い2月頃は、楽しむことができる花は限定されます。
フキタンポポの美しい花で春の訪れを感じて、楽しみましょう。フキタンポポの特徴や育て方を紹介します。
フキタンポポの特徴
ラベルの
花だけを見ると
たんぽぽにそっくりです。
宿根草ですので、育て方のポイントを確認して管理すれば、来シーズンも花を楽しむことができます。
草丈は30センチぐらい、直径3センチぐらいの濃い黄色の花が咲きます。花の丈は10センチぐらいと小さいですので、コンパクトに楽しめます。
耐寒性は強いですが、耐暑性が弱く、夏の管理が重要です。
フキタンポポは、キク科カントウ属。ヨーロッパ、インド、北アフリカ、中国が原産の山野草です。
学名は、Tussilago farfara L.(ツシラゴ・ファルファラ)で、花が咲く時期は、室内で管理すれば12月頃、屋外では2月頃になります。
日本には、明治時代に渡来しました。和名のフキタンポポは、花がたんぽぽにそっくりで、花後に芽吹く葉がフキに似ていることに由来しています。
フキタンポポの育て方
ラベルの裏に
栽培について簡単に記載されています。
「丈夫で日当たりの良いところならよく育つ。高温を嫌うので夏は涼しい環境にする。花が終わると地下茎ができるので、一本ずつ分けて地植えするか、小鉢にとる。肥料は窒素過多に注意する。」
ラベルの裏ですので、スペースに限りがありますが、本当に簡単に説明しています。
特に、「花が終わると地下茎ができるので、一本ずつ分けて地植えするか、小鉢にとる。」の部分が分かりにくいです。
フキタンポポは、葉が芽吹く前に花が咲きます。花後に葉が芽吹き、地下茎が伸びますので、来シーズンの花芽を作るために大きく成長する必要があります。
花後に植え替えをして、成長できるように地植えにすると来シーズンも花を楽しむことができます。
「小鉢にとる。」の部分が分かりにくくしている原因です。地植え(庭植え)が難しければ、鉢植えでも栽培できることを説明していると考えられます。
フキタンポポの栽培環境
日当たりのよい場所で管理します。
暑い夏は西日が当たらないようにして、半日陰がよいです。高温に弱いですので、風通しがよく涼しい場所で管理しましょう。
夏の管理に注意が必要ですので、簡単に移動できる鉢植えがおすすめです。
ラベルの説明にある「肥料は窒素過多に注意する。」は、窒素成分が多く含まれる肥料により葉が大きく成長し過ぎると柔軟になり、暑さに弱くなります。
葉枯れの原因になりますので注意してください。葉は、ある程度の大きさが必要ですが、厚みも大切です。
フキタンポポの水遣り
地植え(庭植え)の場合は、特に乾燥してなければ必要ありません。
鉢植えは水切れに弱いですので、乾燥に注意が必要です。春と秋は朝に1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は乾いたら水遣りしますので、3~4日に1回ぐらいになります。
冬は午前中に水遣りをします。昼以降に水遣りをすると用土に水分が多く、冷え込む朝に凍ります。凍ると根が傷み枯れるので注意してください。
フキタンポポの用土
ホームセンターや園芸店で販売されている培養土で栽培できます。
乾燥に弱く、水切れが心配になりますが、過湿に弱いですので、軽石などを混ぜて排水性(水はけ)がよい用土にするとたっぷり水遣りしても安心できます。
用土を配合して作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の基本の用土。赤玉土を減らして軽石を1割ぐらい混ぜると排水性(水はけ)がよくなります。
フキタンポポの肥料
花が終わった後に、液体肥料なら2週間に1回ぐらい、固形肥料は緩効性肥料を月に1回、与えます。
窒素(N)、リン酸(P)、カリ(K)の成分が6-6-6などの同量の肥料を使い、窒素過多にならないように注意します。
暑い夏は肥料は与えず、葉が枯れる冬まで与えてください。
フキタンポポの植え替えと植え付け
フキタンポポの植え替えや植え付け時期は、春か秋が適しています。花後の植え替えが簡単ですので、春がおすすめです。
根の成長が早く、根詰まりしますので、鉢植えは毎年、植え替えしましょう。地植え(庭植え)の場合も植え替えることで株分けでき、成長がよくなります。
フキタンポポの植え付け
ホームセンターで購入した
フキタンポポの苗。
花が咲いている苗ですが、開花していないつぼみがたくさんありますので、しばらくの間、花を楽しむことができます。
キレイな鉢に植え付けて、花を楽しみます。
鉢の準備
フキタンポポの苗は黒色のビニールポットです。直径は9センチ(3号)。
花の色が濃い黄色ですので、白色の陶器の
鉢に植え付けます。
花の色と違う色の鉢がよいです。陶器の鉢は高級感がり、花を楽しむことができます。
陶器の
鉢はプラスチック製に比べて、価格が高いことがデメリットですが、100均の食器を使うことで
安く陶器の鉢を手に入れています。
食器ですので、底に穴を開けないと
鉢になりません。小さな穴を2つ開けました。
高台を削り、水が底に溜まることなく、
流れるようにします。
100均の「そば猪口 おりべ流し」、Made in Japanとあります。日本製ですので安心できます。
100均の陶器の食器に穴を開けて、鉢を作る記事に製作方法を詳しく書いています。
鉢の直径は8センチ、
フキタンポポのビニールポットより1センチ小さいです。
花が咲いていますので、苗の土を少し取り除いて、陶器の鉢に移すだけの簡単な植え付けをします。
ビニールポットのままでは、美しい
花を楽しむことができません。
苗の準備
フキタンポポの
苗をビニールポットから取り出して、植え付ける準備をします。
必要な道具は、竹串、ハサミ、ピンセットです。鉢受け皿などの容器の中で作業すると土が周りにこぼれることがなく、後片付けが簡単です。
竹串で苗の土を崩します。ハサミは長く伸びた根があれば切る必要がありますので準備しました。ピンセットはゴミなどを取り除くときに便利です。
フキタンポポの苗を横向きに置いて、ビニールポットを取り外します。
普通は土が固まっていますが、ビニールポットを取り除くと
土がバラバラになりました。
使っている土は、赤玉土、鹿沼土、軽石のようです。小粒で崩れていないので、植え付けて時間があまり経過していません。
苗の植え付け
準備した陶器の鉢の底に、苗の土を少し入れて、
フキタンポポの苗を置きます。
注意するポイントは根元の高さです。苗が土の中に埋まっていた位置が変わらないようにします。
根元の高さが、鉢のフチより少し低い位置になるように、底に入れた土の量を調節します。
フキタンポポの苗の土は粒が潰れてなく、よい状態ですので、そのまま使いました。土が変わらないほうが苗の負担が少ないです。
苗を中央に配置して、周りに土を入れます。
竹串で、
土に隙間ができないように突きながら、土を入れます。
ビニールポットから陶器の鉢に植え付けて、立派な鉢植えになりました。小さな鉢ですので、ミニ盆栽風の仕上がりです。
植え付け後の管理と今後
フキタンポポを植え付けた後は、
水遣りをします。鉢の底から水が流れるまでたっぷり水を与えます。
植え付けで根が乾燥したので水分を与え、水が流れることで鉢の中の土が安定します。
植え付け後は
明るい日陰で管理します。
根からの水分の吸収する力が弱い状態ですので、直射日光は厳禁です。
花の様子を観察して、萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
フキタンポポの苗を
2月6日に植え付けました。
つぼみがたくさんありますので、
花を楽しみます。
花が終わった後の葉が芽吹いて成長する様子や夏越し、葉が枯れ、来シーズンの開花まで、この記事を更新します。
フキタンポポで、早春に黄色の美しい花を楽しみましょう。
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