ヒゴスミレ(肥後菫)の苗を2株、フリマで購入しました。
和風の雰囲気のある小さなスミレの苗は、ホームセンターや園芸店で販売されていることは少ないですので、ネットで探しました。
フリマで見つけた苗は、土を取り除いた抜き苗で送らることが多いです。送料無料は、とてもありがたいですが、乾燥して枯れる心配があります。
住んでいる福岡県の出品、早ければ1日、遅くても2日あれば到着できるので、購入しました。季節も冬ですので、暑さで乾燥することがありません。
湿らせたキッチンペーパーで根が乾燥しないように梱包してくれる出品者でしたので、よい状態で届きました。
フリマなどで、抜き苗を購入する場合は、できれば近い地域の出品で、取引の多い出品者が安心できます。
ヒゴスミレ(肥後菫)の特徴
ヒゴスミレ(肥後菫)の学名はViola chaerophylloides f. siebodiana、スミレ科スミレ属の多年草です。
花が咲く時期は、4~5月。地域によって差がありますが春に美しい花が楽しめる山野草。
花は直径2センチぐらいと小さく、白色で香りが強い特徴があります。淡紅色の花が咲く品種もあるようです。
秋田県より南の本州、四国、九州、中国大陸東部に分布する日本原産のヒゴスミレ。日当たりのよい山地や林に自生する多年草です。
ヒゴスミレ(肥後菫)の大きな特徴は、葉の形状です。
葉は大きく3つに分かれ、側裂片がさらに全裂し、5つにつけ根まで深く咲けます。小葉がさらに細かく切れ込みますので、スミレの葉とは思えないように雰囲気の葉です。
ヒゴスミレ(肥後菫)の育て方
栽培環境
日当りがよく、排水性(水はけ)のよい環境が適しています。
暑い夏の直射日光、高温多湿は苦手ですので、日陰や遮光して管理します。
水遣り
基本的な水遣りです。春と秋は朝に1日1回、夏は朝と夕方の1日2回、冬は土が乾いたら水遣りしますので、2~3日に1回ぐらいになります。
ヒゴスミレ(肥後菫)は、少し乾かし気味に栽培するとよいですが、水遣りで調整するためには、1日中、観察する必要があります。
天候によって乾き具合が異なりますので、表面の土が乾いたら水遣りをすることが理想です。
用土を乾きやすいものにすることで、乾かし気味に栽培することができます。
用土
鉢植えは、排水性(水はけ)がよくなるように鉢底石を敷きます。
スミレは土質を選びませんので、ホームセンターや園芸店で販売されている培養土で育てることができます。
ヒゴスミレ(肥後菫)は少し乾かし気味がよいですので、培養土に軽石などを混ぜると最適になります。
小さな鉢に栽培する場合は、小粒の鹿沼土、軽石、赤玉土を1:1:1の同じ量で混ぜた用土がよいです。
植え付けや植え替え
ヒゴスミレ(肥後菫)は、花や葉はとても小さいですが、根は太く、長く伸びますので、鉢植えは毎年、植え替えをします。
植え替え時期は、成長が始まる前の2~3月です。秋にも植え替えができます。朝晩が涼しくなった頃がよいです。
植え付けも植え替えと同じ時期が適しています。
ヒゴスミレ(肥後菫)の植え付け
ヒゴスミレ(肥後菫)の
苗は、乾燥しないように水を入れた鉢受け皿で入れました。
栽培方法は、大きく分類すると地植え(庭植え)、プランター、鉢植えの3つがあります。
地植え(庭植え)は毎日の水遣りが必要なく、管理が楽ですが、植え付ける場所をどこにするか?判断が難しいです。
日当たりがよく、真夏は直射日光を防ぐことができる場所は限られます。
プランターはサイズが豊富にありますので、毎日の水遣りが難しい場合は、少し大きめのサイズに植え付ければ水切れすることがないメリットがあります。
鉢植えは、小さいですので移動が簡単にでき、季節によって最適な環境で栽培できます。
それぞれの栽培方法にメリット、デメリットがありますので、管理できる状態に合わせて選びましょう。
ヒゴスミレ(肥後菫)の鉢
ヒゴスミレ(肥後菫)は、小さな花や葉が特徴ですので、小さな鉢に植え付けて栽培することにしました。
2つの株がありますので、1つの株はミニ盆栽風に仕上げます。100均の陶器の食器を鉢にします。
100均の陶器の食器の底に、小さな
穴を2つ開けて、
鉢にしました。
直径8.5センチ。サイズは3号(直径9センチ)より少し小さい
鉢になります。
高さは5センチ。浅いですので、
ヒゴスミレ(肥後菫)の
根が収まるか?少し心配です。
もう1つの株は、大きめの鉢で栽培を重視します。枯らすことなく
美しい花を確実に楽しむためです。
株が2つあると、1つはミニ盆栽にチャレンジ、もう1つは確実に栽培。栽培によっての成長の違いなどを楽しむことができます。
プラスチック製の鉢も100均の商品です。White Garden、スクウェア型植木鉢3.5号、2個入りで100円(税抜き)。
ラベルにMADE IN JAPANと記載され、日本製ですので、耐久性に期待します。
鉢のサイズは、8.3センチ角で深さが9.4センチ。
根詰まりや
水切れの心配が少なく、安心して栽培できます。
ヒゴスミレ(肥後菫)の用土
ヒゴスミレ(肥後菫)の
用土は、小さい鉢ですので、赤玉土、鹿沼土、ボラ土(日向土)を
1:1:1の同量で混ぜます。
排水性(水はけ)を重視していますので、水切れに注意します。
均一になるように混ぜて、
用土の完成です。
苗の植え付け
ミニ盆栽
鉢底石は
ボラ土(日向土)を使いました。
ボラ土(日向土)は宮崎県が産地ですので、福岡県のホームセンターや園芸店でよく販売されています。
価格が安く、大粒、中粒、小粒、細粒とサイズが豊富ですので、とても使いやすく便利です。
浅い鉢ですので、底が見えなくなるくらいに薄く
鉢底石を敷きます。
ヒゴスミレ(肥後菫)の苗の
根が短いほうの株を植え付けます。
根が鉢に収まりそうにありません。
根をよく観察するとわかりますが、太い根が長く伸びて、先端付近に細い根がたくさんあります。
水を吸収する根は、細い根ですので、短く切ることができません。
根を切らないように、株を鉢の中心に手で固定して、少し強引に植え付けます。
鉢に
用土を入れましたが、
根が見えています。
用土を入れることで株を固定することができました。
根が隠れるように
用土を足します。山盛りになりましたが、植え付けることができました。
株には先端が2つあります。1つの先端が真っ直ぐになりように植え付けました。
ヒゴスミレ(肥後菫)のミニ盆栽は、少し無理をして植え付けましたので、今後の成長に、どのくらい影響があるか?確認します。
プラスチック製の鉢
根が長いもう1つの株をプラスチック製の鉢に植え付けます。
プラスチック製の鉢は深さがありますので、
鉢底石を敷き、3分目くらいまで
用土を入れます。
根がバランスよくなるようにして、
ヒゴスミレ(肥後菫)の苗を鉢に入れます。
用土を入れて完成です。鉢が適切なサイズですと、簡単に植え付けが終わります。
表面の土は、見栄えがよくなるように
鹿沼土だけにしました。
植え付け後の管理
ヒゴスミレ(肥後菫)を鉢に植え付けた後は、
水遣りをします。
鉢の底から水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
用土の表面には細かい粒の微塵(ミジン)が付着しています。水遣りで微塵をキレイに洗い流すことが大切です。
微塵はとても細かい粒ですので、固まると排水性(水はけ)が悪くなります。
植え付けた直後なら水で洗い流すことができますので、底から流れる水が透明になるまで、たっぷり水を与えてください。
植え付け後の1週間ぐらいは、
直射日光の当たらない明るい日陰で管理します。
根が張っていないため、水を吸収する力が弱く、強い日差しで水切れする可能性があります。
1週間後から、少しずつ日の当たる場所に移動させるとよいです。
ヒゴスミレ(肥後菫)の今後の成長
ヒゴスミレ(肥後菫)の苗を
1月20日に植え付けました。九州の福岡県で栽培していますので、寒さは厳しくありません。
葉が芽吹いて、花が咲くまでの様子は、この記事を更新します。
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