プリムラ・マラコイデスは、寂しい
冬に長期間、花が咲き続けるサクラソウ科サクラソウ属の植物です。
原産地は、中国の雲南省。和名はケショウザクラ(化粧桜)。
プリムラ・マラコイデスの苗
晩秋ぐらいからホームセンターや園芸店で、
プリムラ・マラコイデスの苗が販売されます。
花が咲いている状態で販売されていることが多く、花の形や色を確認して購入することができます。
苗を選ぶときは、葉の状態を確認します。購入後は寒くなりますので、つぼみは芽吹きますが、葉は新しく芽吹くことが少ないです。
葉がキレイな緑色で元気のよい苗を選びましょう。
購入した苗のラベルに
古都さくらと書かれています。
プリムラ・マラコイデスの品種名です。
古都さくらは、開花時期が10月中旬ころからと早いことが特徴です。花茎が短く、花径2cmほどの小花を輪状に咲かせますので、コンパクトにまとめることができます。
古都さくらは、サクラソウ科の耐寒性宿根草で、マイナス3~5度まで耐寒性があります。耐寒性が強いタイプで、霜に当てないように注意して栽培すれば、冬越し可能。
古都さくらなどの小輪品種は屋外で冬越しできますが、プリマなどの大輪品種は、寒さに弱く、屋外で冬越しが難しいです。
ラベルは写真に撮影して残すと、紛失することがありません。グーグルフォトなど写真管理アプリに、植物のラベル用のフォルダ(アルバム)を作ると探しやすくなります。
プリムラ・マラコイデスの育て方
プリムラ・マラコイデスの育て方について、ポイントを確認します。
栽培環境
プリムラ・マラコイデスは大輪品種と小輪品種があり、栽培環境が異なります。
大輪品種は寒さに弱いですので、冬の寒さに当てないようにビニール温室などで防寒します。室内が安全ですが、暖房で加温していない部屋がよいです。
小輪品種は耐寒性がありますが、寒さで葉が白く枯れることがありますので、霜や冷たい風が当たらないようにビニール温室などの中で管理することをおすすめします。
暖かい時期の管理は、大輪品種と小輪品種で変わりなく、日当たりのよい場所が適しています。
暑い夏は、直射日光が当たらない明るい日陰で管理して、涼しくなった秋に日の当たる場所に移動させます。
水遣り
プランターや鉢に植え付けた場合は、用土の表面が乾いたら、底から水が流れるまでたっぷりと水遣りします。
春と秋は1日1回、夏は朝と夕方の1日2回、冬は2~3日に1回ぐらいが基本です。
庭植えは、
水遣りの必要はありません。
用土
排水性(水はけ)がよく、有機物を多く含む用土が適しています。ホームセンターや園芸店で販売されている培養土で育てることができます。
配合して用土を作る場合は、赤玉土(中粒)、腐葉土、ピートモスを5:3:2の割合で混ぜるとよいです。
肥料
プリムラ・マラコイデスの肥料は、緩効性化成肥料を植え付けるときに用土に混ぜます。
開花時期は、長期間、次々に花を咲かせますので、多くの養分が必要になります。リン酸が多く含まれる花用の液体肥料を与えましょう。
暑い夏の時期は、少量肥料で夏越しさせます。
プリムラ・マラコイデスの鉢植え
プリムラ・マラコイデスは鉢植え、プランターで寄せ植え、庭植えといろいろな育て方ができます。
冬に花が咲きますので、寒さ対策が必要になります。簡単に場所を移動することができる鉢植えがおすすめです。
初めてプリムラ・マラコイデスを育てるときは、日当たりの調整、霜にあたらないように軒下などに移動など、管理が簡単ですので、小さな鉢植えにしましょう。
プリムラ・マラコイデスの植え付け
プリムラ・マラコイデスの苗は直径9センチ(3号)のビニールポットです。
草丈は14センチぐらいあります。葉は短いですが、花茎が長いです。
プリムラ・マラコイデスを小さな鉢に植え付けて育てます。
鉢の準備
大きく成長しませんので、ビニールポットと同じくらいの大きさの
鉢を準備しました。
100均のナチュラルポット。価格が安いことがメリットです。
小さい鉢は重さが気にならないので、プラスチック製でなく陶器をおすすめします。
プラスチック製の鉢は、数年で日焼けして色褪せします。軽くて取り扱いが楽ですが、資源の無駄になりますので、長期間使用できる陶器の鉢を使いましょう。
100均の鉢ですので、底の穴が直径1センチと小さいです。
排水性(水はけ)がよい鉢ではありません。
鉢底石を底に2センチぐらい入れることで、
排水性(水はけ)がよい状態を作ります。
用土は赤玉土の小粒です。花が咲いている苗ですので、土をほとんど崩すことなく、鉢を入れ替えるだけの植え付けにします。
プリムラ・マラコイデスの苗を植え付ける鉢の準備ができました。
苗の準備
苗をビニールポットから取り出して、鉢に植え付ける準備をします。
必要な道具は、ハサミと竹串です。鉢受け皿などの容器があると土で周りが汚れることがなく、後片付けが簡単になります。
根の状態は普通です。たくさん
根がありますので元気な苗です。
底を少し崩します。
細い根は簡単に切れるので、竹串が使いやすいです。
長く伸びた
根が底に固まっていますので、取り除きます。
表面の土の状態を確認します。固まっていると水の通りが悪くなりますので、竹串で突き、崩します。
底の土を少し崩して、萎れた葉を取り除き、植え付ける苗の準備ができました。
鉢に植え付ける
プリムラ・マラコイデスの苗を準備した鉢に入れます。
ポイントは根元の高さです。
水遣りしやすいように、ウォータースペースを作りますので、根元が鉢のフチより1センチぐらい低い位置の高さにします。
鉢に入れる用土の量で調整します。高い場合は用土を減らし、低い場合は用土を足します。
鉢の中の用土が隙間がなくなるように、竹串で突きます。
最後に手で軽く押さえて、
苗が動かないように用土を固めます。
花が咲いている苗は、底を少し崩して植え付けるだけですので簡単です。ビニールポットから鉢に代わるだけで見栄えがよくなりました。
好き場所に飾り、美しい花を楽しみましょう。
植え付けるときに根が乾燥しますので、水を与えることで傷むことを防ぎます。
鉢の中の用土は、水遣りすることで隙間がなくなり安定します。
鉢の底から水が流れまで、たっぷり水を与えます。
植え付け後は1週間ぐらいは、直射日光が当たらない
明るい日陰で管理します。
花や葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
あまり土を崩していないので、肥料は植え付け後1週間ぐらいで与えて問題ありません。
花が次々と咲きますので、肥料切れしないように1週間に1回、液体肥料を与えるとよいです。
プリムラ・マラコイデスの今後
プリムラ・マラコイデスの苗を
12月23日に鉢に植え付けました。
福岡県は年末から本格的な寒くなりますが、屋外で管理します。耐寒性がある小輪品種の古都さくらですが、寒さに当てると花や葉が傷みます。
屋外でどのくらい、花を楽しむことができるか?この記事を更新して、記録します。
花柄摘みなどの作業の様子も更新する予定です。
プリムラ・マラコイデス以外のプリムラも育てています。
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