PLフィルターを使って撮影
PLフィルターなし
メダカのビオトープの写真を撮影するときに、苦労することは水面の反射です。
天候や水面に対して撮影する角度によって、反射具合は異なりますが、水面に必要ないものが写り、水の中のメダカや水草が美しく撮影できません。
PLフィルター(偏光レンズ)を使うことで、水面の反射を抑えることができます。
PLフィルターとは
PLフィルターは一眼レフのカメラでは、一般的でよく使用するフィルターです。
反射光を押さえてクリアに撮影できますので、とても便利な道具です。価格も安いものから高級品まで幅広く販売されています。
一眼レフのカメラは、レンズに取付できるようにネジがありますので、問題ありませんが、スマホやコンデジに取り付けることができません。
スマホやコンデジでPLフィルターを使う方法を紹介します。
スマホで撮影する場合
スマホに取り付けることができるPLフィルターがあります。100均のキャンドゥで販売されています。
取り付けできるスマホは、厚みが13ミリ以内で、カメラレンズの中心が端から21ミリ以内です。
スマホのサイズによっては、取り付けることが難しくなります。カメラが2つや3つ付いた高級モデルは取り付けることができません。
SNSなどに写真をアップする人には、必須アイテムみたいです。
MADE IN CHINAと記載され、中国製です。100均ですので、PLフィルター(偏光レンズ)の性能が少し心配です。
クリップで挟むことでスマホに取り付けできます。スマホのカメラレンズが小さいですので、
偏光レンズのサイズはとても小さいです。
レンズキャップが付いています。使わないときにレンズを傷つくことを防止できます。
レンズは直径15ミリと小さいです。
スマホの液晶側に当たる部分にスポンジが付いています。傷つかないので安心できます。
スマホに取り付けてみました。ソニーのエクスペリアZ5にはキレイにつけることができました。
スマホで
PLフィルターを取り付けないで撮影。水面にミニ盆栽の鉢がハッキリと写っています。
PLフィルターを装着して撮影。水面の反射が抑えられ、
水の中がキレイに撮影できています。
100均の商品でも、十分な効果があります。
メダカの
ビオトープの撮影におすすめです。
PLフィルターは
レンズを回すことで、反射光のカットを調節できます。ビオトープで撮影する場合は、水面の反射が一番少なくなるように調整します。
スマホ用のPLフィルターは、サイズがとても小さいですので、調整の回す動作が難しいです。
カメラの性能は高くなり、SNSにアップしたり、保存したりすることが簡単にできますので、スマホで写真を撮影することが多いです。
スマホ用の小さなPLフィルターでも、効果がありますので、メダカやビオトープの撮影に使用することをおすすめします。
高性能なPLフィルターを望まれる場合は、レンズメーカー製のスマホ用PLフィルターも販売されています。
リンク
レンズメーカーのKenko(ケンコー)のホームページのPLフィルターの使いこなしガイドです。
PLフィルターについて詳しく説明していますので、とても参考になります。
コンデジで撮影する場合
コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)に
PLフィルターを取り付けることは難しいです。
フィルターには取付用ネジがありますが、コンデジにはネジがありません。
コンデジに取り付けることができるPLフィルターが販売されていますが、価格が少し高いことが欠点です。
リンク
コンデジのレンズの枠に両面テープで金属のプレートを貼り、PLフィルターをマグネットの磁力で取り付ける商品です。
取り付け、取り外しが簡単にできるメリットが大きいです。
レンズのサイズによって、取り付けることができるコンデジが限定されます。適合するカメラを所有していれば、購入を検討する価値があります。
所有しているコンデジはニコンのクールピクスS6000です。適合カメラになっていません。
レンズのサイズを測定すると、49mmのPLフィルターが装着できそうですが、価格が高いのでチャレンジできませんでした。
コンデジにPLフィルターを取り付ける方法
国産のレンズメーカーの
PLフィルターは、一番小さなサイズは37ミリです。
PLフィルターをコンデジに取り付ける方法を紹介します。
カメラ用アクセサリーでレンズの直径を変更することができる
ステップアップリングを使います。
リンク
ステップアップリングは、直径を変換することができるアダプターです。
コンデジのレンズは直径27ミリぐらいです。
電源を入れるとレンズ部分が前に出ます。外側の直径は32ミリ。37ミリの
PLフィルターを取り付けることはできません。
ステップアップリングを使うことで取付できるようにします。
ステップアップリングは、MARUMIの商品にしました。中国製と価格の差が小さく、安いです。MADE IN JAPANならネジの精度が高く、安心できます。
ステップアップリングは軽く、金属ですので、アルミ製でしょう。
内側のネジ部が37ミリですので、外径は39ミリありました。
一番重要な
ステップアップリングの
内径は24ミリです。
取り付け部のネジが28ミリですので、28ミリより小さいことはわかっていましたが、予想より小さいです。
購入する前に、ステップアップリングの内径を知りたかったのですが、調べてもわかりませんでした。
コンデジに
ステップアップリングを合わせてみると、内径とレンズがギリギリのサイズです。
内径が小さすぎると、
ケラレが発生します。
ケラレは、
写真の四隅にレンズフードやフィルターが黒く写ることです。
確認すると
ケラレは発生しませんでした。
ステップアップリングが無駄にならなくてよかったです。
ステップアップリングを購入する場合は、内径に注意する必要があります。
ステップアップリングを取り付ける
ステップアップリングをコンデジに取り付けることができれば、
PLフィルターを使えるようになります。
どのようにして取り付けるか?2つの方法があります。両面テープと接着剤です。
手軽な両面テープを試すことにしました。両面テープで強度が不足するようでしたら、接着剤で固定します。
両面テープは一般的な普通のタイプです。接着力が強力なタイプは厚みがありますので、使いにくいです。
接着力を最大限にするために、
パーツクリーナーで脱脂して接着面をキレイにします。
ティッシュや布などにパーツクリーナーを付けて、
ステップアップリングとコンデジのレンズの周りの
接着面を拭きます。
ちょっと雑な仕上がりですが、取り付けることができるか?確認するためですので問題ありません。
両面テープは、やり直しができますので、強度に問題がなければ、キレイにやり直します。
コンデジに
ステップアップリングを
両面テープで取り付けました。
両面テープで簡単に、コンデジにステップアップリングを取り付けることができました。
ステップアップリングは、とても軽いですので問題なく動作します。
PLフィルターをコンデジに取り付ける
コンデジに取り付ける
PLフィルターは、HAKUBA製にしました。
100均のPLフィルターより性能がよく、キレイな写真が撮れるようになることを期待して、購入しました。
リンク
PLフィルターの使い方が詳しく記載されています。
国産のレンズメーカーであるHAKUBA(ハクバ写真産業)の商品ですので、安心できます。
サーキュラーPL(CPL)は、デジタルカメラ用の
PLフィルターです。
購入する際は注意してください。
PLフィルターは、透明のプラスチック製のケースに入っています。
使わないときにケースがあると便利です。保管するときにも役に立ちます。
ステップアップリングに取り付けます。ネジ式ですので右に回して取り付けます。
ギザギザのあるリングが取付用です。ここを回すと取り付けることができます。
文字が書いてある部分は、反射光を調整するときに回します。
古いコンデジに
PLフィルターを取り付けると、高級感が出ました。
電源を入れてない状態で、ステップアップリングとPLフィルターで厚さが増えました。
デジカメケースに入らなくなることがデメリットです。
コンデジでビオトープを撮影
コンデジに
PLフィルターを取り付けることができたので、
メダカの
ビオトープを撮影します。
冬でメダカは休眠していますので、姿が見えません。ビオトープだけの写真ですが、背面のすだれが水面にハッキリと写っています。
PLフィルターなしの場合は、このような写真になりますので、水面に対しての角度を変えたり、フラッシュをつけたりして撮影していました。
PLフィルターを取り付けて、レンズを回して調整すると
水面の反射を抑えることができ、水の中がキレイに見える写真になります。
37ミリのPLフィルターですが、調整のためレンズを回す動作も難しくなく、快適です。
ステップアップリングを使って、コンデジにPLフィルターを取り付けて、美しいメダカのビオトープの写真撮影は成功です。
ステップアップリングとPLフィルターは、メーカー品ですが、2つでアマゾンで2,000円ぐらいで購入できました。
コンデジ用のPLフィルターは、アマゾンで5,000円ぐらいでしたので、自作することでコストを半分くらいにすることができました。
メダカのビオトープの写真撮影のまとめ
メダカのビオトープの写真撮影は、水面の反射を抑えることが重要です。
一眼レフのカメラの場合は、簡単にPLフィルターを使用できますので問題ありません。
スマホやコンデジで撮影する場合も、PLフィルターを使用することをおすすめします。
スマホは100均の商品がありますので、試してみる価値があります。高性能なレンズメーカーの商品もありますので、美しい写真を撮影することも可能です。
コンデジは、機種によってレンズのサイズが異なり、PLフィルターの取り付けに苦労します。
ステップアップリングを使うことで取り付けることが可能ですので、チャレンジする価値があります。
美しい写真を撮影するためには、ある程度の機材が必要になります。メダカのビオトープの写真撮影は、水面の反射を抑えるPLフィルターを使うことが一番重要です。
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