ギョリュウバイは、細い枝に細長い小さな葉のニュージーランドやオーストラリア原産のフトモモ科、ギョリュウバイ属の常緑低木です。
梅に似た花が咲きます。花の色は、赤やピンク、白などがあり、形は一重と八重咲きがあります。花の数が多い特徴があります。
ギョリュウバイは和名で、ギョリュウのような葉の形で、梅に似た花が咲くことが由来です。レプトスペルマムやスコパリウムと呼ばれることがあります。
ギョリュウバイの育て方
植え付け・植え替えの時期は、5月から6月、涼しくなった秋の9月頃が適しています。
ギョリュウバイの花が咲く時期は、品種によって異なります。
晩秋に咲き始める品種は、寒くなり始めた11月から2月まで、春咲き品種は少し暖かくなる3月から5月まで、花が咲きます。
花が少なくなる冬に小さな花がたくさん咲くので、人気があります。
最近、ホームセンターや園芸店で、ギョリュウバイの鉢植えや苗木を販売していることが多くなりました。
育てる環境
ギョリュウバイは、日当たりがよく、風通しのよい場所で育てます。日差しの強い真夏は、西日が当たらないようにします。
温暖な気候のオーストラリアやニュージーランド原産の常緑低木なので、耐寒性は強くありません。
寒さの厳しい地域や積雪の多い地域は、室内で管理するなどの保護が必要です。関東より西の地域であれば、屋外で冬越しできます。
用土
ギョリュウバイは、ホームセンターや園芸店で販売されている培養土で育てることができます。
用土を作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土、川砂を6:3:1の割合で混ぜて、排水性(水はけ)がよい用土にしましょう。
ギョリュウバイの苗木
ホームセンターで購入した
ギョリュウバイの
苗木です。
つぼみがたくさんあり、花が小さいのでミニ盆栽を作ることができそうでしたので、購入しました。
価格が安く、気軽に購入できます。樹形は伸び放題で、よくないですが、不要な枝を剪定することで対処します。
1辺が7.5センチの四角いポット。幹の太さは根元で1センチないです。
小さい苗木ですが、
つぼみが多く、開花が楽しみです。
ギョリュウバイの植え付け
12月上旬に、
ギョリュウバイの
苗木をホームセンターで購入しました。
植え付け・植え替えの時期ではないですが、ポットのままでは花が咲いたときに、雰囲気がよくなく、楽しむことができません。
鉢を入れ替える程度の植え付けをすることにします。
直径9センチ(3号)の
駄温鉢に植え付けます。通気性がある栽培に適した鉢です。初めて育てる樹種は、
駄温鉢に植え付けます。
使い慣れた鉢ですので、乾き具合など、今までの経験から樹の特徴が分かりやすいです。
苗木のポットより少し大きく、入れ替えて隙間に用土を足します。
ギョリュウバイの
苗木をポットのまま、
駄温鉢に入れると、植え付けたときの雰囲気をイメージすることができます。
鉢の準備
駄温鉢は、底に大きな穴がありますので、
排水性(水はけ)がよい鉢です。
大きいな
穴から
用土が流れ出ますので、
鉢底ネットを敷きます。
鉢底ネットを針金で固定しました。
針金は、どのような曲げ方でも、
鉢底ネットがしっかり固定できればよいです。
ボラ土(日向土)は軽石です。宮崎県が産地ですので、福岡県のホームセンターでは価格が安く、大粒・中粒・小粒・細粒と粒の大きさが豊富で使いやすいです。
鉢底石を敷くと、排水性(水はけ)がよくなります。底が見えなくなるくらい、少しだけ敷きました。
苗木の底を少し崩して植え付けるので、
赤玉土の小粒を
鉢底石の上に少し入れました。
鉢を入れ替えるだけの簡単な植え付けですので、問題ありません。
ギョリュウバイの
苗木を植え付ける鉢の準備ができました。
苗木の準備
苗木の準備に必要な道具は、
ハサミと
竹串、ピンセットです。
小さな苗木ですので、根さばき(根かき)でなく、竹串で大丈夫です。
鉢受け皿などの容器の中で作業すると、
周りを汚す心配がありません。
ギョリュウバイの苗木を横向きに置いて、ポットから苗木を取り出します。
ポットから取り出すと、
根の状態を確認することができます。
ギョリュウバイは細い根がたくさん伸びるので、小さい鉢は1年1回ぐらいのペースで植え替えをするとよいです。
底から3分の1ぐらいを崩して、新しい鉢に植え付けます。
太い根が長く伸びています。
枝が徒長する原因になりますので、
根を剪定します。
ハサミで
根を
剪定します。樹種によって
根の
剪定方法がいろいろありますが、ギョリュウバイは情報がないですので、見える部分で切ることにしました。
根を剪定されることを嫌う樹種がありますので、注意が必要です。価格が安い苗木ですので、思い切って剪定することができます。
太い
根は先端がさらに伸びて、太くなります。早い段階で
剪定することが大切です。
表面の土を崩します。固まると水の通りが悪くなります。
落ち葉やコケで汚れていますので、少し取り除いてキレイにします。
軽く土を崩して、植え付ける予定でしたが、集中して作業していると、普通の植え付けぐらいに土を取り除きました。
つぼみがあり、開花直前ですので、おすすめできませんが、根詰まりの心配がなくなりました。
ギョリュウバイの苗木を鉢に植え付ける準備ができました。
ギョリュウバイの苗木を植え付け
準備した鉢に
ギョリュウバイの苗木を植え付けます。
注意することは、根元の高さです。鉢のフチより少し低いぐらいがよいです。
黒のポットから駄温鉢に変えたことで鉢が重いですので、風で倒れる心配がなくなります。
土を崩して、太い根を取り除いたので、排水性(水はけ)がよくなり、根腐れすることがありません。
安心して花を楽しむことができるようになりました。
ギョリュウバイの植え付け後の管理
植え付け後は、
水遣りをします。
鉢の底から流れる水が、初めは泥水ですが、透明な水が流れるまで、たっぷり水遣りします。
泥水は土の小さな粒の微塵が水に溶けることで発生します。微塵は一度固まると、取り除くことが難しいですので、植え付け後の最初の水遣りで、しっかり取り除きます。
1週間ぐらいは、
風が強く当たらない、明るい日陰で管理します。
根が少なくなり、しっかり張れていないので、影が強く当たると樹が動きます。根から水を吸収する力が弱くなっていますので、直射日光が当たると葉が送る水が不足します。
毎日、水遣りをして、葉の様子を観察しましょう。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
ギョリュウバイの花
12月9日に
ギョリュウバイを植え付けました。
つぼみがあることから、晩秋に花が咲き始める品種です。
温暖な福岡県の平野部で栽培していますので、開花時期が遅れています。もう少し寒くなると開花するようです。
12月17日撮影。1つだけですが
つぼみが膨らみ、花びらが開き始めました。
12月23日撮影。
ギョリュウバイが開花しました。花は赤色で八重咲きです。
小さな花ですが、八重咲きですので大きく見えます。
12月28日撮影。たくさんの
つぼみが膨らみ始めました。
ギョリュウバイの美しい花を楽しむことができました。
ギョリュウバイは枝の先端の花より、根元に近い花から咲くことが分かりました。細い枝の先端でも
つぼみがあります。
ギョリュウバイの育て方のポイント
- 日当たり、風通しのよい場所で育てる。
- 用土は市販の培養土。作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3。
- 水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は、春と秋に緩効性化成肥料を置き肥。
- 植え付け・植え替えは、春の4月~5月。
- 剪定は、花後に長く伸びた枝を切り詰める。
ギョリュウバイは特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
鉢植えは根詰りしないように、1~2年に1回、植え替えをします。
耐寒性が弱いですので、寒い冬は室内で管理すると安心できます。
ギョリュウバイの今後
ギョリュウバイの今後の栽培の様子は、
この記事を更新します。
花が終わるころに枝を剪定する予定です。小さな樹でもたくさん花が咲きますので、ミニ盆栽を作ります。
更新しました。
ギョリュウバイの剪定
1月5日、撮影。
ギョリュウバイは、花が咲いていない枝がありますので、少し剪定をします。
2本の下の枝を剪定しただけですが、スッキリしました。
ギョリュウバイの花がら摘み
4月23日、撮影。
ギョリュウバイは、花が散りにくいですので、萎れてた花が枝に残った状態です。
つぼみがありますので、これから
花が咲く可能性があります。
ギョリュウバイは、
花がら摘みをして、キレイな状態になりました。
ギョリュウバイをミニ盆栽風にする
ギョリュウバイをミニ盆栽風にするために、すべての枝を短く
剪定しました。
樹高は10センチぐらいになりました。小さな
ミニ盆栽ができそうです。
剪定した枝を挿し穂に使い、ギョリュウバイの挿し木にチャレンジしました。成功すれば、株を増やすことができます。
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ギョリュウバイに肥料を与える
ギョリュウバイの
肥料は、
花が咲き終わった春に、
置き肥で与えます。
ギョリュウバイの鉢は3号ですので、4粒以下です。
ギョリュウバイに、3粒の
肥料を与えました。様子をみて、足りないようでしたら追肥します。
新芽が芽吹き、樹勢がよさそうであれ、針金をかけて、樹形を作る予定です。
次の更新は、針金をかける様子になります。
同じフトモモ科でオーストラリアやニュージーランド原産の樹をいろいろ育てています。
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