小さな星型の花が集まって咲くペンタス。花が咲く期間が5月から10月と長いです。
ペンタスの苗
ペンタスの
苗は、ホームセンターや園芸店で、
花が咲き始める4月下旬ぐらいから販売されています。
多くの品種がありますので、咲いている花の形や色を確認して購入することをおすすめします。
苗の
選び方は、
咲いている花より葉やつぼみをよく観察しましょう。
花は、水をかけないようにしての水遣りや日当たりの管理によって、大きな影響を受けます。状態が大きく変化しますので、苗を選ぶ判断になりません。
葉の数が多く、元気がよい苗を選びます。次に咲くつぼみがあると、植え付け後にすぐに新しい花が楽しめます。
葉が萎れてなく元気で、つぼみがもう少しで開花しそうな苗を選びました。
ペンタスの
苗は直径9センチ(3号)のビニールポットに植えてあります。
品種によって草丈に違いがあります。
20~30センチぐらいで大きな鉢植えは豪華で美しいですが、小さい鉢植えのほうが管理が簡単です。
置く場所に困ることがなく、日当たりによって移動させたり、冬越しのため室内で管理することができます。
草丈の小さなペンタスで美しい花を楽しみます。
地植えもできますが、管理が難しくなります。寄せ植えにも利用できますが、同じような育て方の植物を選ぶ必要がありますので、鉢植えが簡単です。
ペンタスの
苗は3号のビニールポットですので、少し大きい3.5号の
鉢に植え付けます。
100均のWhite Garden、スクウェア型植木鉢です。
記載されているように1辺が8.3センチの四角い
鉢です。
鉢の高さは9.4センチ。白い鉢ですので、どのような植物にも似合います。
ペンタスの
苗をビニールポットのまま、
鉢に入れると、植え付けたときの雰囲気をイメージできます。
白い
鉢で寂しく感じるようでしたら、ステッカーやデコパーツで好みに装飾するとよいです。
ペンタスの植え付け
ペンタスの苗を鉢に植え付けます。
植え付けをしっかりすることで、花の咲き方やその後の管理によい影響を与えます。
簡単に育てるためには、植え付けが大切です。
鉢の準備
鉢の底に8個の細長い穴がありますので、
排水性(水はけ)がよい鉢です。
ペンタスは排水性(水はけ)がよい状態を好みます。湿った状態では多湿で根腐れします。
排水性(水はけ)をよくなるように
鉢底石を1~2センチぐらい敷きます。
鉢底石は砂利、軽石など、いろいろな種類がありますが、排水性(水はけ)をよくすることが目的ですので、どのような種類でも大丈夫です。
大切なことは、粒の大きさです。使う用土の粒より少し大きな粒の鉢底石を選びます。
ペンタスは、
赤玉土の小粒、
腐葉土、粒状の
パーライトを
6:3:1の割合で混ぜた
用土が適しています。
パーライトがなかったので、ボラ土(日向土)を代用で使いました。
苗を植え付けるときに、根元の高さを確認して、底に入れる用土の量を調整します。
ペンタスを植え付けるための鉢の準備ができました。
苗の準備
植え付けに必要な道具は、
ハサミと
竹串です。
大きな鉢受け皿などの容器の中で作業すると周りが土で汚れません。
ゴミなどを取り除くためにピンセットを用意しました。
ペンタスの
苗を横向きに置き、底の角を指で押すと簡単に
苗を取り出すことができます。
根はあまり多くなく、土を崩さないと根の状態が確認できません。
ペンタスの苗の土は湿り気が多く、水持ちはよいですが、排水性(水はけ)はあまりよくないです。
土の状態がよくないと判断して、
根が切れない程度に土を取り除きました。
細い根は土を崩すと一緒に切れますので、注意が必要です。長く伸びた根をハサミで切ります。
普通の
植え付けでは、苗の土を軽く崩して鉢に植え付けます。
ペンタスの苗の土が湿り気が多く、排水性(水はけ)がよくないので、多くの土を取り除きました。
用土は、環境や水遣りの時間や回数によって、最適なものが異なります。
毎日、朝にたっぷり水遣りしますので、排水性(水はけ)がよい用土を使います。毎日の水遣りが難しい場合は、水切れしないように少し湿り気の多い用土が適しています。
苗の植え付け
土を崩した
ペンタスの苗を準備した
鉢に入れて、
根元の高さを確認します。
水遣りのときに、水が溜まるウォータースペースが必要ですので、根元が鉢の8分目くらいになるように調整します。
土を多く取り除いたので、鉢に用土を入れて根元が高くなるように調節しました。
表面の土は
赤玉土だけにすると、見栄えがよく、
乾き具合が確認しやすいです。
鉢のフチより
用土を少し少なくして、
ウォータースペースを作ります。
水遣りしやすくなりますので、おすすめです。
根元の葉をハサミで切り取ります。
風通しが悪く、病気や害虫の被害を防止するためです。
日が当たらないので、葉が黄色になりやすく、枯れますので、植え付けたときに取り除きましょう。
ペンタスは、灰色かび病や立枯病の病気に注意しましょう。
灰色かび病は、葉や枝先などにカビが生える病気です。カビですので、風通しが悪く、湿度の高い状態が続くと発生します。
立は枯病は、水切れしてなく用土が湿っている状態ですが、葉がしおれ、株が枯れる病気です。過湿や肥料の与え過ぎが原因です。
ペンタスで注意する害虫は、カイガラムシです。葉が多くなり込みすぎると発生します。葉が多くなったら、古い葉をハサミで切って取り除きましょう。
苗と鉢の大きさのバランスがよく、キレイに植え付けることができました。
植え付け後の管理
植え付け後は、
水遣りをします。たっぷり水を与えます。
花に水をかけると、花もちが悪くなりますので、水差しで用土の表面に水を与えます。
植え付け後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない
明るい日陰で管理します。
根がしっかり張っていませんので、風が当たらない場所がよいです。
毎日、水遣りをして葉の様子を観察します。葉が萎れたり、変色したり、異常がなければ、少しずつ、日の当たる場所に移動させましょう。
ペンタスの育て方
ペンタスは、日当たりがよい場所で育てます。過湿に弱い性質ですので、風通しがよいと最適です。
水遣りは、用土が乾いてから水を与える方法がよいですが、難しいですので、春と秋は1日1回、夏は朝と夕方の1日2回、冬は2~3日に1回ぐらいが基本です。
水を与えすぎると過湿になりますので、注意しましょう。
暑い夏でも
花が咲きます。暑さが厳しいと
花が萎れやすくなりますので、
真夏は西日が当たらない場所に移動させます。
花が咲いている期間は、水切れに注意します。葉は萎れても復活しますが、花は水切れで萎れると復活できません。
ペンタスに与える肥料は、成長する春から秋に、肥料の三要素であるチッ素、リン酸、カリが同量か、花用の肥料でリン酸が多めの肥料を置き肥します。
花が咲いている時期は、多くの肥料が必要ですので、手軽な液体肥料も併用するとよいです。春から秋まで花が咲いている期間が長いですので、肥料切れに注意します。
ペンタスの花柄摘み
ペンタスは、
花柄摘みの必要がありません。
花が萎れて終わると自然に
花が落ちます。たくさんあった
花が少しずつ減っていきます。
ちょうどよいタイミングで、下の新しいつぼみの開花が始まっています。
萎れて終わりかけの
花は、
手で触るだけで簡単に取れます。
10月16日撮影。たくさんの
つぼみがあり、次の
花が楽しみです。
10月下旬ぐらいまでが花の時期ですので、最後の花になるかもしれません。
九州の福岡県の平野部で栽培していますので、寒さは厳しくなく、暖かい日が多いです。
10月19日撮影。3日間で
花が増えました。開花が毎朝の楽しみです。
10月28日撮影。満開に
花が咲きました。次の
つぼみがなく、今シーズンの最後の
花になります。
朝は少し冷えるようになった影響で、葉が少し変色しました。
ペンタスは寒さに弱い性質ですので、軒下などの冷気が当たらない場所で管理するとよいです。
小さな鉢植えですので、冬は室内で育てることができます。暖房の風が当たらない、日当たりのよい場所が適しています。
室内なら冬でも花を楽しむことができます。
ペンタスの増やし方
ペンタスの増やし方で簡単な方法は、挿し芽です。挿し芽に最適な時期は、5月から9月ぐらいです。
挿し芽のために剪定する必要はなく、花のガクを取り除いたものでよいです。
花が終わりガクだけになった部分をハサミで剪定して
挿し芽にします。ちょっと茎が短く、葉が少ないです。
水分が多くなるように1時間ぐらい水に入れて、
水揚げします。
清潔な用土に、割りばしなどの棒で穴を開けて茎を挿します。用土は
鹿沼土の小粒を使いました。
他の植物も挿し芽しています。挿し芽用の鉢を1つ準備しておくと、剪定したときに簡単に挿し芽をすることができますので、おすすめです。
ペンタスの今後
ペンタスの苗を小さな鉢に植え付けて、花を楽しみました。今後は屋外で冬越しにチャレンジします。
冬越しの様子や挿し芽の成長の記録は、この記事を更新します。
0 件のコメント :
コメントを投稿