ハツユキカズラ(初雪カズラ)は、新葉に白色の斑が入り、濃い緑色の葉とコントラストが美しい植物です。
ツル植物で、寄せ植えやグランドカバーに使うことが多いですが、小さな鉢植えやミニ盆栽で楽しむことができます。
ハツユキカズラの苗を育てて、美しいミニ盆栽を作ります。
ハツユキカズラの苗
ハツユキカズラの
苗は、秋からホームセンターや園芸店で販売されます。寄せ植えの使う人が多いため、
小さな苗で価格が安いことがメリットです。
新芽の白い葉に美しい苗がよいですが、根元も確認してください。根元が太く、節の間隔が短い苗が小さな鉢植えやミニ盆栽に適しています。
白い葉は分かりにくいですが、緑色の葉を観察して、元気がよくツヤのある葉の苗を選びましょう。
ハツユキカズラの苗は小さく、1辺が7.5センチのビニールポットです。
寄せ植えの場合は少ないですが、小さな鉢植えやミニ盆栽を作る場合は、十分な数です。
ハツユキカズラの植え付け
ハツユキカズラの苗を鉢に植え付けます。
ハツユキカズラの植え付けや植え替えは、暖かくなった4月から暑くなる前の6月まで、涼しくなった秋の9月中旬から寒くなる前の10月までが適しています。
丈夫な植物ですので、寒い冬と暑い夏を避ければ、大きな問題はありません。
ハツユキカズラを植え付ける鉢
1つの株を小さい
鉢に植え付けます。まだ幹が細く、枝も少ないですが
ミニ盆栽を作ってみます。
鉢の外側までの直径は6.5センチありますが、内側は4.5センチぐらいの小さな鉢です。
ミニ盆栽を作る方法は、苗を大きな鉢で育て、幹を太くして、枝を増やしてから小さい鉢に植え付けます。
最初から小さい鉢に植え付けると、成長するまでに時間が掛かることが多いです。
白い葉が美しく、これから赤色に紅葉するので、飾ることができる小さい鉢に1つの株を植え付けます。
大きな鉢との成長の違いが、どのくらいあるか?興味がありチャレンジします。
残りの3つの株は、直径12センチ(4号)の
駄温鉢で育てます。
通気性があり栽培に適した鉢ですので、枯らす心配が小さいです。
浅鉢の
駄温鉢ですが、
高さは6センチありますので、
用土がたくさん入り、成長によい環境になります。
駄温鉢にビニールポットのまま入れて確認すると、植え付けた状態をイメージできます。
駄温鉢は底に大きな穴があり、
排水性(水はけ)がよいです。穴が大きいですので、
用土が流れ出ないように
鉢底ネットを敷きます。
鉢底ネットを
針金で固定します。長さが15センチぐらいの直径2ミリのアルミ線を曲げます。
1センチぐらい
鉢底石を敷き、
排水性(水はけ)をよくします。
枯らす原因は、水切れと根腐れの2つです。
水切れは適時に水遣りをすることで防ぐことができます。根腐れは鉢の中の排水性(水はけ)をよくすることで防ぎます。
鉢底石を敷くことで、排水性(水はけ)がよい環境を作ることができます。
ハツユキカズラの苗の準備
ハツユキカズラを植え付けるために、
苗の準備をします。必要な道具は
ハサミと
竹串です。大きな
鉢受け皿の中で作業すると、周りが汚れることを防げます。
苗を横向きに置くと、簡単に
ビニールポットから取り出すことができます。
根の状態はよいです。
用土もキレイですので、再利用できそうです。
苗の用土は状態がよければ、植え付ける用土に使うと、土の処分の手間がありません。粒が崩れてなく、腐ったようなにおいがしなければ再利用しましょう。
ハツユキカズラの用土は、赤玉土6、腐葉土3、バーミキュライト1が基本です。バーミキュライトがなければ、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土でも栽培できます。
鉢植えは底に
根が多くあります。
根は成長して長く伸びますが、行き場を失って底で固まります。
4つの株がありますので、
竹串で用土を崩して株分けします。
大きなは鉢植えは、専用の道具の根かき(根さばき)があると便利ですが、小さな鉢植えやミニ盆栽は竹串が使いやすいです。
用土をキレイに取り除きました。太い根はなく、長い根を
ハサミで切りました。
ハツユキカズラの苗の準備ができました。
ハツユキカズラの植え付け:ミニ盆栽(小さい鉢)
ハツユキカズラを小さい鉢に植え付けて、
ミニ盆栽を作ります。
小さい鉢は用土が少なく、根がしっかり張ることが難しいです。根が張れていないと株が固定できません。針金で根を固定します。
使う針金は直径2ミリの太いアルミ線を2センチぐらい、直径1ミリの細いアルミ線を20センチぐらいです。
細い針金を半分に曲げて、
太い針金に巻き固定します。
鉢の底から
細い針金の2本の先端を鉢の穴に通します。
小さい鉢のミニ盆栽では、根を固定しますので必要な作業です。慣れると簡単にできるようになります。
鉢の底に
用土を少し入れます。苗の
用土を再利用しています。
ハツユキカズラの株を入れて、
細い針金を巻きつけて固定します。鉢からはみ出る
根はハサミで切ります。
表面は新しい
赤玉土の小粒を敷きます。見栄えがキレイで、
鉢の乾きが確認しやすいです。
幹が細く、曲げもありませんが、白い葉が美しいです。しばらく育て、落ち着いてから針金で曲げを作ります。
植え付けの仕上げは
水遣りです。
たっぷり水を与えます。
植え付け後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない
明るい日陰で管理します。
根が張っていませんので、風で株が動くことがありますので、
風が当たらない場所がよいです。
根からの水を吸収する力が弱くなっていますので、葉の状態をよく観察します。水遣りは午前中に1日1回が基本です。
夕方は用土が乾いているなら水遣りをします。霧吹きで葉に水を与える葉水をするとよいです。
ハツユキカズラの植え付け:駄温鉢
駄温鉢に残りの3つの株を植え付けます。
幹が細い株があり、栽培に適した
駄温鉢で
幹を太く成長させます。
竹串で
用土に隙間がないようにします。株はバランスよく植え付けるとよいです。
ハツユキカズラの3つの株を
駄温鉢に植え付けました。
10月20日に、ハツユキカズラの植え付けをしました。福岡県の平野部で栽培していますので、冬の寒さは厳しくありません。鉢に植え付けましたが、暖かくなる春までは成長しません。
ハツユキカズラの育て方のポイント
- 植え付け時期は4月から6月、9月から10月が適しています。
- 用土は、赤玉土と腐葉土、バーミキュライトを6:3:1で混ぜます。
- 肥料は、春と秋の成長期に、緩効性肥料を置き肥します。
- 日当たりは、夏の西日に気を付けて、葉が傷むことを防ぎます。半日陰でも大丈夫です。
- 害虫は、アブラムシやカイガラムシに気を付けます。薬剤で駆除するか、歯ブラシなどで取り除きます。
丈夫な植物ですので、育て方に難しいことはありません。
ハツユキカズラの紅葉
12月4日撮影。寒くなると
ハツユキカズラは
紅葉します。斑の白い部分がピンク色から赤色に変化する様子を楽しめます。
葉の緑色も赤色と混ざり、濃くなります。特徴的な
紅葉が美しく、
ハツユキカズラは人気が高い植物です。
ハツユキカズラの今後
ハツユキカズラの苗を鉢に植え付けて、小さな鉢植えやミニ盆栽を作ります。
ハツユキカズラはツル植物ですが、先端を剪定することで普通の樹のような樹形が可能です。
幹が太くなるまで時間が掛かりますが、大きくなりにくいですので、小さく維持しやすいメリットがあります。
今後の栽培の様子は、この記事を更新します。
紅葉が終わったら剪定をして、針金で曲げて樹形を作ります。
更新しました。
ハツユキカズラの剪定
4月2日、撮影。
寒い冬が終わり、暖かくなると、ハツユキカズラは新芽を伸ばします。
小さな鉢の
ハツユキカズラは、樹高が14センチぐらい。
ハツユキカズラはツル植物ですので、先端が伸びます。
小さな鉢植えやミニ盆栽にするために、伸びた先端をハサミで切り、剪定をします。
先端を
剪定したことで、葉の付け根から
脇芽が芽吹き、枝が増えると、樹形がよくなります。
ハツユキカズラの幹を曲げる
ハツユキカズラの幹を針金を使って曲げます。
幹を曲げることで、樹形を作ります。
ハツユキカズラの幹は細いですので、簡単に曲げることができます。
幹に針金を巻きつけ、適当に曲げるだけで、大丈夫です。
ハツユキカズラは、剪定後に葉が芽吹き、枝ができました。
強い日差しで葉焼けしています。
左右に枝が長く伸びてしますので、短くなるように
剪定をします。
大きな鉢の
ハツユキカズラは、枝が長く伸びています。
ハツユキカズラは、先端が伸びますので、剪定を繰り返すことで、樹形がよくなります。
ハツユキカズラの幹は、少し太くなりましたので、剪定をした効果があったようです。
たくさんの枝を剪定しましたので、捨てることは、もったいないですので、挿し穂にして、ハツユキカズラの挿し木にチャレンジしました。
ハツユキカズラは、発芽率がよく、挿し木は簡単ですので、株を増やすとよいです。
ハツユキカズラの挿し木の様子は、別の記事で詳しく書きましたので、参考にして下さい。
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次の更新は、幹が太くなり、樹形がよくなった様子を予定しています。
ハツユキカズラは、テイカカズラの園芸品種になります。他の品種も育てていますので、参考にして下さい。
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