ハギ(萩)の挿し木で小さな鉢植えやミニ盆栽を作り、秋に美しい花を楽しむ


ハギ 萩 挿し木
秋の七草の1つであるハギ(萩)。庭植えや鉢植えは、枝が大きく徒長しますが、挿し木することで小さな鉢植えミニ盆栽で楽しむことができます。 

写真のが開花したハギ(萩)は、6月23日挿し木して、4か月後の10月16日の様子です。鉢は2.5号(直径7.5センチ)、樹高は15センチぐらいです。

ハギ(萩)の挿し穂の準備

ハギ 鉢植え
ハギ(萩)を鉢植えで栽培しています。春に芽吹いて伸びた枝が大きくなりました。

挿し穂を手に入れるためにハギ(萩)が必要です。ホームセンターや園芸店で販売されている小さな苗を鉢植えで栽培するとよいです。

ハギ(萩)の鉢植えで栽培する様子をまとめた記事です。参考にして下さい。

挿し穂の採取

ハギ 切り戻し
ハギは花芽ができる前の6月ぐらいに、切り戻しをして樹高が高くならないようにします。そのまま長く伸ばして、枝垂れた姿を楽しむこともできます。

ハサミで切る
ハサミで枝を切ります。枝張りを小さくしたい場合はできるだけ短くします。

切り戻し後
切り戻し後の鉢植えのハギ。とてもコンパクトになりました。

ハギ 挿し穂 水揚げ
切り戻しで切った枝を挿し穂にします。乾かないように切ってすぐに水の中に入れます

挿し穂は乾燥すると枯れますので、できるだけ多くの水を含むように、水の中に入れて水揚げします。

伸びたばかりの新しい枝で、ハギ(萩)は発根がよいですので1~2時間ぐらいで水揚げすれば大丈夫です


挿し穂を作る

道具
ハギ挿し木に必要な道具は、ハサミ、カッター(カミソリ)、発根促進剤のルートン、割りばしです。

カッター
カッターはよく切るるものを用意します。新品の刃や刃をキレイに洗いましょう。殺菌するためにライターの火であぶりました。

挿し穂 葉
挿し穂の長さは10センチぐらいにして、下の葉をハサミで切って取り除きます。

挿し穂 葉 切る
葉を切り取った挿し穂

挿し穂 切り口
挿し穂は切り戻しでハサミで切ったため、切り口がキレイではありません。カッターでキレイな切り口を作り、水を吸収しやすくします

カッターで切り口を作るときは水の中で切ります水切りと呼ばれる作業です。植物の根から吸収された水が通る管である道管に気泡ができることを防ぎます。

花屋さんでも、花を長持ちさせるための基本の作業です。

キレイな切り口
よく切れるカッターと水切りでキレイな切り口ができました。挿し穂を乾燥させることなく発根させるために必要な作業です。

ハギ(萩)の挿し床の準備

素焼き鉢
ハギ(萩)の挿し木をするために、挿し穂を挿す挿し床を準備します。用土を入れることができれば、どのような容器でも挿し床になります

素焼き鉢を2つ準備しました。小さな鉢植えミニ盆栽になりように2.5号(直径7.5センチ)の小さな鉢です。

挿し木 用土
挿し床用土は、鹿沼土の小粒を使います。赤玉土でも大丈夫です。

粒が小さいほうが乾きにくく、枝と接する面積が増えるので挿し穂が枯れる心配がありません。

土入れ
土入れを使って、素焼き鉢用土を入れます。

8分目
素焼き鉢8分目ぐらいまで用土を入れました。

水
水をたっぷり与えて、用土を湿らせます挿し床の準備ができました。

ハギ(萩)の挿し穂を挿す

発根促進剤 ルートン
挿し木は発根促進剤のルートンを使うことで成功率を高くすることができます

挿し木を大量にしない限り、20グラム入りの小さなもので十分な量があります。価格も安いですので、挿し木をする場合は準備することをおすすめします。

容器
鉢受け皿などの容器にルートンを出します。

粉末
ルートンは白色の粉末です。水に溶かして使う方法がありますが、粉末のまま挿し穂につけます

挿し穂 水
挿し穂は水で濡れていますので、簡単にルートンが付きます。

適量
どのくらいが適量か?不明ですが、ある程度、付けば効果があります。

挿し床 割りばし
準備した挿し床に割りばしなどの棒で、挿し穂を挿すを作ります

穴
穴を作ることで挿し穂を挿すときに、切り口を傷つけることを防ぎます

穴 挿し穂
作った挿し穂を入れます。

挿し穂 挿す
挿し穂を挿すことができました。

挿し穂 動かない
挿し穂が動かないように、穴との隙間を用土で埋めます。

4つの挿し穂 挿す
1つの素焼き鉢に4つの挿し穂を挿しました。すべての挿し穂が花が咲くことできるか?心配ですので、4つ挿せば1つぐらいは花が咲く可能性があります。

葉 半分
挿し穂にたくさん葉がついている場合は、多くの水が必要になるため半分くらいに切ります。

小さい葉
大きな葉を半分に切り、小さい葉はそのままにしました。

ハギ 挿し木 完成
ハギ(萩)の挿し木が完成しました。新芽が芽吹いたら成功です。新芽の先に花が咲くように管理します。

梅雨時期の6月23日ハギ挿し木をしました。

ハギ(萩)の挿し木後の管理

明るい日陰
挿し木後は直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。風が当たると挿し穂が動いて、発根した細い根が切れる心配があるので、風があまり当たらない場所が最適です。

霧吹き
挿し床が乾かないように水を入れた鉢受け皿やトレーの中に入れます。葉に霧吹きで水を与えます。

発根するまでは乾かさないように、毎日の管理が大切です。

ハギ(萩)の挿し木:開花までの記録

8月11日 新芽
8月11日撮影。ハギ挿し木をして1ヶ月半が経過しました。すべての挿し穂が枯れることなく、発根しました。ハギの発根率はよいです

新芽が芽吹き、伸びていますので、花が咲く可能性があります。ハギは秋に花が来ますので、あと1か月ぐらいで花芽ができることを期待します。

9月11日 葉焼け
9月11日撮影。花芽ができるように、日当たりのよい場所で管理していました。西日に注意していましたが、少し葉枯れしています。

福岡県は残暑が厳しく、9月になりましたが季節は夏です。1つの鉢に4つの挿し穂を挿して、合計8つありますので、1つぐらいはが咲いてほしいです。

根
挿し穂の根元を観察すると、発根したがありました。とても細い根です。

9月28日
9月28日撮影。新しく伸びた枝の先端につぼみらしきものができています。少し涼しくなり、秋らしくなってきましたので、開花が近いかもしれません。

親株
親木の鉢植えのハギ9月28日に開花しました。

10月14日
10月14日撮影。ハギ挿し木が咲きました。とても美しい紫色です。親木よりも半月ぐらい遅れましたが、挿し木で花が咲くことができ大成功です。

10月16日
2日後の10月16日に、すべてのつぼみが開花して満開になりました

6月23日ハギ挿し木をして10月16日に満開に花が咲くことができました。

挿し木をすることで、小さな鉢植えミニ盆栽ハギの花を楽しむことができます。8つの挿し穂を挿して、1つだけしか花が咲きませんでした。

来シーズンも挿し木して成功率を高くできるように工夫してみます。秋に美しいハギの花を楽しみましょう。

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