ユウゼンギクの特徴
ユウゼンギク(友禅菊)は、名前から日本原産の
キク科の植物と思っていましたが、調べてみると違いました。
北アメリカ原産で、ヨーロッパで改良された園芸品種です。花つきが優れ、小さな花が株一杯にたくさん咲きます。
開花時期は秋です。一部の早咲きの品種は6月頃から咲きます。
キク科の半常緑多年草、特別な栽培方法はなく、ガーデニング初心者でも簡単に育てられます。
日当たりのよい場所で、適度な湿度の肥沃な土で育てます。水の与え過ぎで過湿にならないように注意します。
耐寒性は普通ですので、寒さが厳しい地域や積雪多い地域以外は屋外で冬越しが可能です。
ユウゼンギク(友禅菊)の苗
購入した
ユウゼンギク(友禅菊)の苗は直径9センチ(3号)のビニールポットです。
ユウゼンギクの草丈は20~100センチと幅広いです。品種によって異なりますが、地植えすると大きくなります。
ユウゼンギクの苗の選び方のポイントは、葉やつぼみの状態を確認することです。葉がしっかりして、つぼみが多い苗がよいです。
開花している花は、すぐに萎れますので参考になりません。水遣りで花に水をかけると状態が悪くなります。ホームセンターや園芸店で株元に水遣りすることは大変です。
ユウゼンギクの植え付け
購入したユウゼンギクの苗を植え付けします。庭や花壇に地植え、大きなプランターに寄せ植え、鉢植えと3つの植え付け方法があります。
育て方が簡単な方法は、鉢植えです。日当たりや水遣りを個別に調節できるメリットがあります。
花に水がかからないように水遣りするには鉢植えが最適です。デメリットは1株だけですので、少し寂しくなります。
鉢の準備
ユウゼンギクの苗を植え付ける
鉢は、直径9センチ(3号)の
駄温鉢にしました。
駄温鉢は栽培に最適な鉢で、使い慣れていますので、乾き具合が分かりやすいです。
初めて育てる植物に、よく使います。見た目がよくないですが、価格が安く、たくさんの植物を育てる場合におすすめです。
鉢の高さは7センチ。右の普通の
鉢より少しだけ高さが低い中深です。
ユウゼンギクの苗をビニールポットのまま、
鉢に入れて、
植え付けたときの雰囲気を確認します。
ビニールポットと同じ大きさですので、あまり変わりません。
鉢の底には直径2センチの大きな
穴があります。
排水性(水はけ)がよい鉢です。
穴が大きいですので、
鉢底ネットを使います。
鉢底ネットを針金で固定して、動かないようにします。
排水性(水はけ)をよくするために、鉢底石を1センチぐらい敷きます。
ユウゼンギクの用土
ユウゼンギクは、
排水性(水はけ)がよい用土が適しています。ホームセンターや園芸店で販売されている草花用の培養土で育てることができます。
用土を作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜます。
鉢の底から3分目ぐらいまで用土を入れます。
ユウゼンギクの肥料
ユウゼンギクは美しい花がたくさん咲きます。花を咲かせるために
肥料が必要です。
リン酸とカリウムが多い緩効性化成肥料が使いやすいです。
100均の有機元肥が余っているので、使います。成分表示を確認するとチッソ、リン、カリウムが
8-8-8である一般的な野菜や草花の
肥料です。
肥料を使う場合は、
必ず使用量を確認してください。5号の鉢で20グラムになっています。
5号鉢の容量は1.2リットル。3号鉢は0.25リットルですので、5分の1ぐらいですので、4グラムになります。
元肥は少なめにして、
状態をみて追肥するほうが簡単です。少ない場合は成長がよくないだけですが、多いと枯れることがあります。
竹串で肥料を用土に混ぜます。
苗の準備
ユウゼンギクの苗をビニールポットから取り出して、植え付けます。
必要な道具はハサミと竹串です。ゴミなどを取り除くためにピンセットがあると便利です。土がこぼれて汚れないように鉢受け皿などの容器の中で作業します。
このままの状態で、苗をビニールポットから取り出そうとすると、
根が引っ掛かりますので、
ハサミで根を切ります。
キレイに
根を切りました。
苗の底は必ず確認するようにしましょう。
ビニールポットは柔らかいですので、底の角を押すと
苗が簡単に取り出すことができます。
根の状態を確認します。底にたくさんの
根があります。
根詰まりまではしていませんが、このまま植え付けると、すぐに
根詰まりしそうです。
植え付ける鉢に入れて、どのくらいう土を崩すか?確認します。
もう少し底の土を崩す必要があります。
土を崩すことで根が切れますので、根が整理されて、しばらくは根詰まりする心配はありません。
苗を植え付ける準備ができました。
苗を植え付ける
ユウゼンギクの苗を鉢に植え付けます。
横から見て、
株元の高さを確認します。鉢のフチより少し低くなるくらいがよいです。
株が動かないように、最後は手で用土の表面を少し強く押さえます。
水遣り
植え付けの仕上げは
水遣りです。
鉢の底から最初は泥水が流れます。透明な水が流れるまで、水を与え続けます。
泥水は微塵が水に溶けたものです。小さな粒である微塵があると排水性が悪くなりますので、水で洗い流します。
ユウゼンギク(友禅菊)の植え付けができました。
駄温鉢は見た目はよくないですが、栽培に適した鉢ですので、初めて育てるときに安心できます。
植え付け後は1週間から10日間ぐらい、直射日光の当たらない明るい日陰で管理します。根がしっかり張っていませんので、水を吸う能力が低下しています。
葉が枯れるなどの異常がなければ、少しずつ日当たりのよい場所に移動させましょう。
ユウゼンギクの手入れ
ユウゼンギク(友禅菊)は次から次と
花が咲き、
美しい姿の楽しむことができます。
萎れた花は、見た目が悪く、
結実して種を作ると株が弱りますので、ハサミで切り取ります。
花柄摘みと呼ばれる作業です。
株元の
葉が多いと、
風通しが悪くなり、
病気や害虫の原因になります。
アブラムシやうどんこ病などの病害虫が発生しやすいです。
葉を取り除くことで、風通しをよくします。病気や害虫を防止でき、
水遣りがしやすくなりますので、おすすめです。
ユウゼンギク(友禅菊)をメダカのビオトープに飾り、楽しみました。
花を長持ちさせるためには、半日陰で管理して、
水遣りのときに花に水がかからないようにします。
ユウゼンギクの草姿
ユウゼンギクは枝が増えやすく、先端に花が咲きますので、1つの株でも楽しむことができます。
枝が広がり過ぎると、バランスが悪くなりますので、注意が必要です。ユウゼンギクの草姿をよくします。
草姿(そうし):樹木は樹形と呼びますが、草花は草姿です。ロゼット型(上へと茎を伸ばさず、地際で放射状に葉を広げる。)、茎を分岐させるタイプ、主茎が伸びて一本立ちになるタイプの3つに大きく分類されます。
ユウゼンギク(友禅菊)は茎を分岐させるタイプですので、手を加えることができ、バランスをよくすることができます。
必要な道具は、園芸用の
ビニールタイです。いろいろな作業に使うことができる道具ですので、
常備することをおすすめします。カッター付きのタイプが使いやすいです。
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