ガーデンシクラメンの小さな
鉢植えや
ミニ盆栽。
秋になると、ホームセンターや園芸店で苗が販売されるガーデンシクラメン。
開花時期が10月から翌年の4月までと長く、花が少ない寒い冬に貴重な存在です。
ガーデンシクラメンの苗の植え付けと育て方についての記録です。
ガーデンシクラメンの苗
ガーデンシクラメンは、小さなミニシクラメンを
寒い冬でも屋外で育てることができるように改良した品種です。
花や葉が小さく、直径9センチ(3号)のビニールポットの苗でも、たくさんの葉があり、3つの花が咲いています。
草丈は10センチ。とても小さいですが、立派な花が咲いています。コンパクトな鉢植えでも存在感があり、寂しい冬のガーデニングに絶対必要です。
ホームセンターや園芸店で、大量のガーデンシクラメンの苗が販売されています。苗を購入したときは、ちょうど入荷したばかりで店頭の1列すべてがガーデンシクラメンの苗でした。
1週間後に、同じホームセンターに行くと10個ぐらいしか残ってなく、ガーデンシクラメンの人気の高さを実感しました。
苗を選ぶときは、元気で健康な葉がたくさんある苗を選びましょう。葉の数と同じ数の花が咲くガーデンシクラメン。葉の状態が重要です。
ガーデンシクラメンの鉢を選ぶ
ガーデンシクラメンの苗は
3号(直径9センチ)。植え付けは、
一回り大きな鉢に、根鉢を軽く崩して植え付けることが基本です。
苗のビニールポットより一回り大きい
4号(直径12センチ)のプラスチック製の
鉢です。
大きな
鉢は
根詰まりの心配する必要がありません。大きすぎるとよくないですが、
一回り大きな鉢なら枯らすことなく育てることができます。
ガーデンシクラメンの苗を大きな4号(直径12センチ)に植え付けると、コンパクトである特徴がなくなり、残念です。
ガーデンシクラメンを楽しむために、小さな
鉢を用意しました。
鉢の直径は10センチです。一番外側の外径ですので、内径は9センチぐらいで
3号の鉢と同じ大きさです。
4号の鉢と比べると、大きさの違いがよくわかります。
ガーデンシクラメンの苗をビニールポットのまま、3号の鉢に入れると、植え付けたときの雰囲気がイメージできます。
バランスが取れて、とてもよい感じです。葉の先端が鉢の外に少し出ていることがポイントです。
小さな3号の
鉢は、100均で購入しました。商品名はナチュラルポットです。デザインやカラーなど
鉢を選ぶことも楽しみの1つですが、価格も重要です。
小さな鉢は1つの苗だけを植え付けるため、たくさん購入する必要があります。100均の鉢はサイズやデザインの種類が少ないですが、費用面で必要不可欠です。
100均の鉢ですが、底に穴があります。直径1センチと小さな穴ですので、排水性(水はけ)がよい鉢ではありません。
鉢の底に鉢底石を敷いて使うことで、排水性(水はけ)が悪くならないようにします。
ガーデンシクラメンの苗は小さな3号の鉢に植え付けて、コンパクトで、いろいろな場所に飾ることができる鉢植えを楽しみます。
ガーデンシクラメンの植え付け
ガーデンシクラメンの育て方の重要なポイントは、植え付けです。苗を鉢に植え付けてしまえば、後の管理は水遣りの追肥ぐらいです。
小さな3号の鉢に植え付けますので、次の植え替えまで根詰まりしないように注意する必要があります。
水遣りのことを考えた植え付けをすることで、ガーデンシクラメンを健康で元気な状態で育てることができます。
鉢の準備
鉢の底の
穴は小さいですが、
鉢底ネットを敷きます。鉢の直径と同じくらいの長さの
針金を用意して、
鉢底ネットを固定します。
鉢の底面に沿って針金を曲げて、鉢底ネットを固定します。針金が少し長いですので、先を曲げて鉢の外に出ないようにしました。
鉢底ネットがしっかり固定できました。植え付けの作業中は、鉢に入れた用土が落ち着いてないため、
鉢底ネットがずれることがあります。
鉢底ネットがずれると、最初からやり直す必要があるため、固定するほうが安心して作業に集中できます。
排水性(水はけ)をよくするために
鉢底石を敷きます。
鉢底石は、砂利や軽石など、どのようなものでもよいですが、
粒の大きさに注意します。
用土の粒より少し大きな粒が適しています。鉢底石は、大きい粒のほうが排水性(水はけ)がよいですが、用土の粒が小さいと、鉢底石の隙間に用土が入りますので、効果が減少します。
使う用土の粒の大きさに合わせて、鉢底石の粒の大きさを選びます。
小さな3号の鉢ですので、用土は小粒を使います。小粒と同じか少し大きな粒の鉢底石を敷きます。
鉢の底から1センチぐらい、
鉢底石を敷きました。鉢の高さが9センチですので1センチぐらいがよいです。
植物に水が必要ですが、過湿状態になると根によくないです。雑菌が繁殖して根腐れすることがあります。
排水性(水はけ)がよい鉢は、たっぷり水を与えることができます。
水遣りが多すぎて
根腐れすることがないです。
ガーデンシクラメンの用土
ガーデンシクラメンの
用土はホームセンターや園芸店で販売されている鉢花・草花用培養土を使うことが簡単です。
培養土は価格に幅あり、どのようなものを選べばよいか?難しいです。培養土は重量があるため、運搬費の影響でメーカー品が少なく、地元の企業の商品が多い傾向があります。
苗などの植物を多く販売しているホームセンターで、店頭で一番目に付く場所に置いてある培養土で問題なく栽培できます。
ホームセンターは苗を大量に販売していますので、うまく育たないことが頻繁にあると、お客さんの評判が悪くなります。
苗が原因か?培養土の影響か?判断は難しいですので、品質がある程度確保されて価格が手ごろな培養土を販売するようにしています。
単品の用土から作る場合は、赤玉土と腐葉土、軽石を4:4:2の割合で混ぜます。軽石はボラ土(日向土)を使いました。
用土の量によって、株元の高さが変わります。植え付けるときに株元が低ければ用土を足し、高ければ用土を減らします。
植え付けるときに、緩効性化成肥料を
元肥として入れることをおすすめします。
ガーデンシクラメンは、開花時期が10月から翌年の3月までと長く、次々と花がたくさん咲きますので、肥料を多く必要とします。
たくさんの花や葉を維持するために。開花が始まる少し前の9月から5月上旬まで1週間に1回、液体肥料を与える必要があります。
元肥を入れることで液体肥料の量を少なくすることができます。
100均の有機入り
元肥です。成分を確認すると化成肥料で、チッソとリン、カリが
8・8・8の
肥料です。有機成分に大きな期待はしないほうがよさそうです。
使用方法を確認して、適切な量の肥料を与えます。5号鉢で20グラムです。
鉢の大きさと容量は、5号鉢は直径15センチで1リットル。3号鉢は直径9センチで0.3リットルぐらいが目安です。
5号鉢の3分の1ぐらいの量、6~7グラムの肥料を与えるとよいです。
用土に元肥を加えて、混ぜます。鉢の準備ができました。
苗の植え付けは、根が乾かないように素早く作業する必要があります。鉢の準備をしっかりすることで、作業時間を少なくできます。
苗の準備
ガーデンシクラメンの苗をビニールポットから取り出して、
植え付けの準備をします。
必要な道具は、ハサミと竹串、ピンセットです。土で回りを汚さないように鉢受け皿などの容器の中で作業すると、後片付けが簡単です。
ビニールポットの
底の角を指でつまむと、簡単に
苗を取り出すことができます。
根の状態はよいです。底にある
根の量が多くなく、
根詰まりの心配がありません。このままの状態で鉢に植え付けても、花が終わる3月ぐらいまでは問題ないです。
植え付けの基本の「根鉢を少し崩して植え付ける」でうまく育ちます。
小さな3号の鉢に植え付けるので、
底から3分1ぐらいの土を崩します。竹串より下部分になります。
根は葉や花など植物の状態に大きく影響します。長い根や太い根があると、長く伸びた葉や大きな葉ができる可能性が高くなります。
長い
根や太い
根をハサミで切り、取り除きました。細い
根が株元から
四方八方に均一に伸びている状態が理想です。
苗の表面の土を少し取り除きます。
ガーデンシクラメンの育て方で一番重要な作業です。
ガーデンシクラメンを美しい状態で楽しむために、水遣りに注意が必要です。花や葉に水をかけないようにすることが基本です。
株元にも水をかけないようにします。ガーデンシクラメンは球根草花です。球根は湿った状態が続くと腐敗することがあります。
ガーデンシクラメンの水遣りは、表面の土が乾いたら、葉をめくって球根の頂部に水がかからないようにたっぷりと水を与えます。
難しい水遣りです。寄せ植えや花壇などの地植えでは困難です。
水遣りを簡単にするために、表面の土を少し取り除いて、球根を半分くらい地上に出します。
用土にたっぷり水を与えても、球根は湿った状態になりません。葉と土の表面の隙間が広くなり、水を与えやすくなります。
低い位置に広がる葉の風通しがよくなり、病害虫の予防になります。
鉢に植え付ける
準備した
ガーデンシクラメンの苗を小さな3号の鉢に植え付けます。
ガーデンシクラメンの水遣りを簡単にするために、ウォータースペースを作らず、鉢のフチの高さと株元の高さを同じにします。
鉢一杯に用土を入れることで、ガーデンシクラメンの葉に水がかからないように、めくることなく水遣りすることが可能になります。
植え付ける前に、表面の土に
竹串を深く挿して、水の通りをよくします。
少し
用土が少ないですので、鉢一杯になるまで
用土を足します。
ガーデンシクラメンの植え付けができました。
ガーデンシクラメンの水遣り
ウォータースペースがなく、
用土が鉢一杯に入っています。横から見ると
球根の上半分が見えます。
メリットは葉の位置です。鉢のフチより高い位置に茎が伸び、先端に葉があることです。
ガーデンシクラメンの
水遣りは、先端が細い
水差しを使います。
葉をめくることなく、水遣りが簡単にできます。表面の土が見えるので、乾き具合が簡単に確認できます。
鉢の外側の方を1周、水を与えると
水遣りが簡単に終わります。
用土はしっかり水を含んでいますが、
球根は湿った状態になりません。
ガーデンシクラメンにとって理想の
水遣りをすることができます。
植え付け方によって、水遣りが簡単になり、ガーデンシクラメンが健康で、次々と花が咲くようになります。
鉢の
用土が乾くと、
ガーデンシクラメンは
花茎が曲がります。花びらが萎れてなければ、
水遣りをすることで復活します。
水を入れたバケツなどの容器に鉢を漬けて、底からたっぷり水を与えます。
葉が萎れるまで乾くと、復活が難しくなりますので注意しましょう。
ガーデンシクラメンは開花が始まる10月頃は、
日差しが強くないですので
日当たりのよい場所に置きます。
雨に濡れると花が傷みますので、軒下や雨除けのある場所が適しています。よしずで日差しを和らげ、雨に直接寝れないようにしています。
1メートルぐらい高さのある棚の上などで管理すると
風通しがよく、
病害虫の発生を予防できます。
ガーデンシクラメンの葉組み
10月7日撮影。
ガーデンシクラメンの苗を植え付けて10日が経過。
葉や
花が次々と芽吹き、立派な鉢植えになりました。
つぼみがたくさんあり、葉が増えたので、葉組みをする必要があります。
つぼみ(花芽)が葉で隠れている状態になっていますので、葉組みをする時期になっています。
シクラメンは中心に花が集まって咲いている姿が一般的ですが、何もしないとキレイになりません。
葉組みをすることで花の周りを葉が囲み、茂っている状態を作ります。
- 葉を動かして、つぼみ(花芽)を探す。
- つぼみ(花芽)を中心に移動させ、葉は外側に移動。
- 中央の葉は、茎が絡まないように外側に移動させる。
- 大きな葉は、鉢のフチぐらいまで下に引っ張る。
言葉にすると簡単そうですが、たくさんの
葉と
つぼみ(花芽)がありますので、地道な作業になります。
葉組みの目的は、バランスがよく美しい鉢植えにすることです。鉢を少し離れた場所から見て、確認するとバランスよく葉組みできます。
葉組みによって、風通しがよくなり、病気やカビの発生を防ぐことができます。
葉を外側に移動させることで、球根に日が当たるようになると、つぼみ(花芽)が元気よく成長します。
葉組みをして、つぼみ(花芽)が見えるようになりました。
葉に隠れて日が当たってなかったつぼみ(花芽)が、急に直射日光に当たると傷むことがあります。
葉組み後は、直射日光が当たらない場所に移動させ、少しずつ日が当たる場所に移動させましょう。
ガーデンシクラメンの今後
ガーデンシクラメンを小さな3号の鉢植えで育てます。
温暖な九州の福岡県の平野部で9月28日に植え付けました。これから次々と花が咲き、小さな鉢が満開になります。
今後の栽培の様子はこの記事を更新します。
花がら摘みや枯れ葉取り、葉組みなどを紹介します。病害虫の被害がないように管理することも大切です。寒い冬の管理方法を記録します。
花が終わった後、春から夏は来シーズンも美しい花が咲くように管理します。
1か月1回ぐらいの更新を予定しています。
ガーデンシクラメンで寒い冬でも、美しい花を楽しみましょう。
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