秋の山野草で、9月の下旬から開花します。ホームセンターや園芸店で9月の中旬ぐらいから苗が販売されています。
リンドウの植え付けや植え替えの時期は、3月下旬から4月ですが、9月にリンドンの苗が販売され始めます。
9月に植え付けをして、美しい花を楽しむ様子や冬越し、植え替えなどリンドウの育て方を紹介します。
リンドウの苗
購入した
リンドウの苗は直径9センチ(3号)のビニールポットです。
価格が安く、気軽に栽培にチャレンジできます。
リンドウは小さい苗でも、
つぼみの数が多く、たくさんの
花を楽しめるメリットがあります。
リンドウは
品種によって草丈が異なります。30~50センチぐらいが多いですが、小さな苗は10センチとコンパクトです。
ラベルには「但馬の花だより」と記載されています。兵庫県産でしょうか?
ホームセンターや園芸店で販売されているリンドウは、その地域で栽培できる品種です。
店頭に並べている間に元気がなくなり、枯れると困ります。購入して、すぐに枯れるとお店の評判が悪くなります。
ラベルの裏に
開花期と
育て方のポイントが記載されています。
ラベルは保管しますが、小さいのでよく紛失します。写真に撮ると実物がなくなっても大丈夫ですので、おすすめです。
ラベル用のフォルダーやアルバムを作ると、たくさんの写真の中から簡単に見つけることができます。
リンドウは地植え、鉢植え、寄せ植え
リンドウの苗をどのように植え付けるか、決めなければなりません。地植え、鉢植え、寄せ植えの3つの中から選びます。
それぞれにメリットとデメリットがあります。
地植え
庭や花壇など、土に直接植え付けます。
メリットは、水遣りの頻度が少なくなることです。真夏でなければ、水遣りを忘れたり、できなくても枯れる心配がありません。
デメリットは庭や花壇が必要になりますので一戸建てに限定されます。日当たりなど場所選びに注意が必要です。
草丈が大きなリンドウが適しています。
鉢植え
リンドウの苗を鉢に植え付けます。鉢を選ぶ楽しみがあります。
メリットは、コンパクトですので、いろいろな場所に飾れます。1日ぐらいなら室内に飾って秋の花を楽しめます。スペースが限られている場合に有効です。
デメリットは、水遣りが毎日必要なことです。花が咲いている期間は水が不足すると、花が萎れます。
寄せ植え
プランターや大きな鉢に、植え付けます。他の植物との組み合わせによるアレンジを楽しめます。
メリットは、季節の植物で豪華な雰囲気が楽しめることです。
デメリットは、寄せ植えにしているすべての植物をうまく育てることが難しいことです。対策として小さな鉢植えまま、プランターや大きな鉢に並べます。元気がない鉢は取り除いて、キレイに育っている鉢だけを並べるとよいです。
地植え、鉢植え、寄せ植え、一番よい方法は?
おすすめは、鉢植えです。
リンドウは宿根草ですので、1年中栽培が必要です。観賞する時期は、花が咲いている9月から11月の秋に限定されます。
簡単に移動できるほうが、花が咲いていない期間の管理が楽です。移動することで日当たりの調節もできますので、鉢植えをおすすめします。
花が咲いている期間の水遣りは、花に水がかからないように、株元に水差しで水を与えるほうがよいです。
地植えや寄せ植えは株元に水差しで水を与えることが難しく、花が傷みやすくなります。
リンドウの植え付け
購入した
リンドウの苗はすぐに
植え付けをします。花が咲いていますので、小さなビニールポットでは
水切れしやすい状態です。
鉢の準備
リンドウを植え付ける鉢は黒い四角い鉢にします。1辺が9センチです。
植え付けや植え替えは、ひとまわり大きな鉢にすることが基本ですが、植え付けたときに鉢の大きさとリンドウとのバランスが悪くなります。
水切れや根詰まりの対策として、大きな鉢なら安心できますが、飾ったときの美しさも重要です。
根の処理をしっかりすれば、根詰まりすることなく育てることができます。水切れは水遣りの頻度と時間、置く場所によって対策できます。
鉢の高さは8.5センチ。外寸ですので、3号のビニールポットと同じくらいのサイズになります。
100均のナチュラル植木鉢(スクエア)。価格が安く、お気に入りの
鉢の1つです。
植木鉢ですので、
底に水が流れる穴があります。小さな
穴ですので、
排水性(水はけ)がよい
鉢ではありません。
リンドウの苗をビニールポットの状態で鉢に入れて、
植え付けたときをイメージします。艶消しの黒色の
鉢に、
リンドウの濃い緑色の
葉と青紫色の
花がよく似合います。
鉢の大きさは3号のビニールポットがちょうどよく入ります。艶消しの黒色は汚れが目立たないですので、おすすめです。
鉢の底の穴が小さいですので、
鉢底石を敷き
排水性(水はけ)をよくします。
鉢底石は軽石や砂利など、どのようなものでも問題ありません。粒の大きさが用土より少し大きい鉢底石を選びます。
鉢底石は
排水口ネットに入れて使います。
植え替えのときに
鉢底石を再利用できるので便利です。
リンドウは用土に含まれる微量要素の多く吸収しますので、植え替えをしないと栄養が不足しやすいです。用土の酸性度が変わると葉が黄色に変色します。
植え替えをして新しい用土に交換する必要があります。鉢が小さいですので、毎年、暖かくなる前の3月下旬ころに植え替えをします。
鉢底石は価格が高くないですが、植え替えのときに準備する手間が省けます。使い終わった用土の処理も自治体によって違いがあり、少量ならゴミとして処分できる自治体なら鉢底石を含まないほうがよいです。
鉢底石の量を確認するために、鉢に排水口ネットをセットして
鉢底石を入れます。
鉢の底に1~2センチぐらい
鉢底石が敷ける量を入れます。
排水口ネットを取り出して、
ビニールタイで口を閉じます。
鉢底石を排水口ネットに入れて敷きました。
鉢の準備が終わりです。
リンドウの用土
リンドウは、ホームセンターや園芸店で販売されている
山野草用の培養土で育てることができます。
用土を作る場合は、赤玉土(小粒)と鹿沼土(小粒)を6:4の割合で混ぜたものが適しています。腐葉土を少し追加すると完璧です。
赤玉土(小粒)と
鹿沼土(小粒)、
腐葉土を
4:4:2の割合の用土にしました。
鉢が小さいですので、
腐葉土を多く配合しました。
栽培環境や管理によって、最適な用土の配合は異なります。いろいろな配合を試してみることも楽しみの一つです。
鉢底石の上に
リンドウの
用土を入れます。
鉢の
3~4分目ぐらいまで入れて苗を植え付けたときに調整します。
リンドウは肥料を多く必要とします。肥料が不足すると葉が黄色に変色しますので、注意します。元肥として用土に少量の緩効性化成肥料を混ぜます。
100均の「有機入り元肥」です。いろいろな植物を栽培すると用品や資材がたくさん必要になります。
あまり使用頻度の高くないものは、価格が安い100均で購入しています。
肥料は使用方法を確認して、適切な量を与えます。
基準の量よりも少ない量が安心できます。少量を
用土に混ぜます。
リンドウの苗を植え付ける鉢に用土を入れて準備しました。植え付けは根を乾かさないように素早く作業する必要があります。
この状態まで鉢の準備ができていると、苗を鉢に入れて、隙間に用土を足して完成できます。
植え付けは鉢の準備が大切です。
苗の植え付け
リンドウの苗の
植え付けに
必要な道具は、ハサミと竹串です。土で回りが汚れないように鉢受け皿などの容器の中で作業します。
苗を横向きに置いて、
ビニールポットの底の角をつまむと、簡単り取り出すことができます。
たくさんの根が全体に広がって、根の状態はよいです。
小さなビニールポットですので、
根が行き場を失って底で根巻きしています。
サークリングと呼ばれる現象で、
根詰まりの原因になります。
根巻きを取り除いて、植え付けることが重要です。
根巻きしている底の部分を
竹串で崩します。
竹串は先端が尖っていますが、素材が竹ですので根を傷つける心配が少ないです。
底の部分の根と土を崩しました。
底から三分の一ぐらいを崩します。
根の
剪定は、根の量が少なくなるので枯れることが心配になります。
太い根は長く伸びて、先端で根を増やすので、
根詰まりの原因になりやすいです。
底の三分の一の
根がなくなりました。小さな鉢に植え付けても
根詰まりする心配はありません。
苗の土の表面はコケで一杯です。
株元は湿気が溜まりやすく、病気や害虫の原因になりやすいです。不要な葉を取り除くことで風通しをよくします。
リンドウの苗の土の表面がキレイになりました。
リンドウの苗を鉢に植え付ける準備が終わりました。
リンドウの苗を
鉢に入れます。
根元の高さを確認します。
鉢のフチより高い場合は、一度苗を取り出して、用土を減らします。低い場合は、用土を足します。
鉢のフチより1センチぐらい低い位置がよいです。
リンドウの苗の土を鉢の中で
竹串で崩します。崩さずに隙間に用土を入れるだけでもよいですが、崩すことで
排水性(水はけ)がよくなります。
崩すことで根が少し切れますが、排水性(水はけ)がよいと根の成長がよくなりますので大丈夫です。
用土が少なくなったので、
赤玉土を足します。
鉢植えの土の表面は
赤玉土だけにすると見栄えがよく、
乾き具合が確認しやすいです。
植え付けの仕上げは
水遣りです。たっぷり水を与えます。
植え付け後は1週間から10日ぐらいは
日陰で管理することが基本ですが、花が咲き始めていますので、
よしずで
日よけしている棚で管理します。
やさしい日差しですので、枯れる心配はありません。棚で高い場所ですので風通しがよく、快適です。
1メートルぐらいの高さに鉢を飾ると、水遣りや花の観賞が快適にできます。病害虫を発見しやすいメリットもあります。
リンドウの花を楽しむ
リンドウの開花が始まりました。青紫色の筒状の花が美しいです。大きく膨らんでいる
つぼみが増えています。満開になることが楽しみです。
つぼみが大きく膨らんだ影響でしょうか?キレイにまっすぐに伸びていた茎がバラバラになっています。
苗の状態では周りの他の苗があり、
上に伸びるしかなかった茎が
鉢植えになって自由に向きを変えています。自然の状態に近くなりましたが、少し残念です。
美しい
鉢植えの
リンドウを楽しみたいですので、
茎の向きを修正します。必要な道具は
竹串と
針金です。
鉢植えの正面を決めて、
後ろ側の2ヶ所に竹串を挿します。鉢の底に届くまで深く挿しました。
針金で茎をまとめます。下の方なら目立つことがありません。ガーデニング用の緑色の針金がよいです。
茎の向きを修正して、美しい
リンドウの
鉢植えの完成です。
花が並んで上を向いているので、とても美しい状態になりました。
近づいてみると
針金が見えます。鉢植えの土の表面がよく見えるようになったので、
水遣りがしやすくなりました。
リンドウの鉢植えの今後
リンドウの苗を9月21日に鉢に植え付けました。花が満開になることがとても楽しみです。
今後も栽培の様子を記録して、この記事を更新します。
花が終わった後の管理や冬越し、春の植え替えなどリンドウの育て方の年間の作業の様子を紹介します。
次回の更新は、花後の管理の予定です。
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