ナデシコの苗は、ホームセンターや園芸店でいろいろな色、形の花が販売されています。価格も安く、気軽に購入できるメリットがあります。
ナデシコを1つの株だけで小さな
鉢植えを作り、たくさんの花を楽しむ様子を記録しました。
ナデシコの苗
ナデシコの
苗のサイズは直径9センチ、3号のビニールポットです。小さいですが
花の数が多く、価格が安く楽しめます。
ナデシコの
苗の高さは14センチぐらいです。
価格が安い苗はラベルがないことがよくあります。店頭で確認することは多年草であることです。
ラベルのない苗に店頭POPで品種などの説明がある親切なホームセンターや園芸店で購入しましょう。
ナデシコには寒さに弱く、冬越しすることが難しく、1年草に分類される品種があります。多年草は株が古くなって弱るまで数年間、楽しむことができます。
ナデシコの花がら摘み
ナデシコの
苗は
花が咲いた状態で販売されています。
花の色や形、大きさが確認できるメリットがあります。
店頭にたくさん並んでいる苗の中から、葉の色がよく元気があり、花がキレイに咲いているものを選びます。
開花していますと、どうしても萎れている花があります。萎れている花をそのままにすると、結実して種を作ろうとします。
子孫を残す種を作るためには、大きなエネルギーが必要になりますので、ナデシコの株が弱ります。
株が弱くならないために、萎れた花を取り除く、花がら摘みをします。
購入したナデシコの苗を植え付ける前に花がら摘みをするとよいです。普段の手入れでも必要な作業になります。
萎れた花の花びら、雄しべ、雌しべをキレイに取り除きます。雌しべを残さないように注意します。
ガクは残して大丈夫です。小さい花ですが、
ガクはしっかりしていますので、
無理に取り除く必要はありません。
隣にあるつぼみを傷つける危険があります。少し枯れると、ガクも簡単に取り除くことができます。
ピンセットで取り除くほうが確実です。間違って隣の
花を傷つけることがありません。
小さな花ですが、
ガクはしっかりしています。
雌しべが残っていないことを確認して、
花がら摘みが終了です。
普段も水遣りのときに萎れている花を見つけたら、花がら摘みをします。株が弱らず、元気がよいと、次々と開花します。
ナデシコの葉の手入れ
ナデシコの
葉は品種によって形に違いがありますが、
株の大きさに対して葉の数が多い特徴があります。
小さな株でたくさんの花を咲かせるために、多くの葉で光合成を行い、養分を作る必要があります。
先端が黄色に変色した葉があります。購入するときにナデシコの苗を選びますが、完璧な苗は少ないです。
下のほうの葉が少しぐらい変色していても大丈夫ですので、あまり気にすることはありません。
植え付けたときに正面に見える
葉でなければ、
先端だけを切ります。一番下の
葉なら根元でハサミで切ることが可能です。
苗の植え付けの前に葉の手入れをすることで、花の向きや葉の状態から正面を決めることができます。
ナデシコの苗の植え付け
ナデシコは、寄せ植えや花壇に使うことがよくありますが、1つの株だけを使って小さな鉢植えにすることをおすすめします。
寄せ植えや花壇は、複数の株を使って豪華ですが、すべての株を美しく育てることは難しいです。
ナデシコは加湿を嫌いますので、隣の株と近く密集した状態では病気になったり、元気がなくなったりする可能性が高いです。
1つの株だけの小さな鉢植えは管理が簡単で、コンパクトですので、いろいろな場所に飾ることができます。
ナデシコの植え付け:鉢の準備
直径9センチ、3号の鉢に
ナデシコを植え付けます。
苗のビニールポットと同じ大きさです。
苗のビニールポットより大きな鉢に植え付けることが基本ですが、同じ大きさでも大丈夫です。
コンパクトな小さな鉢植えは、3号の鉢がおすすめです。暑い夏でも朝と夕方の水遣りで水切れすることなく、管理できます。
狭いスペースにも飾ることができ、室内で楽しむことも可能です。鉢は100均で購入しました。
ダイソーのナチュラルポット。中国製ですが、問題なく使用できます。
少し小さいですが、底に
穴があり、植木鉢として使うことができます。
ナデシコの苗を鉢にビニールポットの状態で入れて、
植え付けたときをイメージします。ちょっと鉢の高さが高いですが、雰囲気はよいです。
鉢を選ぶことも楽しみの1つです。鉢の色やデザインは豊富にありますので、好みの鉢を準備しましょう。
鉢の底の穴から鉢底石が流れ出ないように、
鉢底ネットを敷きます。
鉢底ネットは敷くだけでもよいですが、動かないように固定します。10センチぐらいの
針金を用意します。
鉢底の
穴に2つの
針金の先端を通して、
鉢底ネットをセットします。
針金を広げるだけで、
鉢底ネットを固定することができます。
鉢底石を入れると
排水性がよくなります。鉢の大きさが小さいですので
鉢底石も粒の小さなものがよいです。
鉢の高さが8.5センチですので、
鉢底石を1センチぐらい入れました。
ナデシコの植え付け:用土の準備
ナデシコは、市販されている
花と野菜の培養土で育てることができます。
用土を作る場合は赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜた基本の用土が簡単です。
赤玉土と
腐葉土、
鹿沼土を
6:2:2の割合で混ぜた用土。
鹿沼土を入れることで通気性や排水性が向上します。
鹿沼土の影響で用土が酸性になりますが、ナデシコに問題なく使用できます。
赤玉土と鹿沼土は小粒、腐葉土はフルイにかけました。鉢が小さいですので、用土も粒の小さなものを使います。
鉢の3分目ぐらいまで
用土を入れて植え付けの準備をします。
ナデシコの植え付け:苗
ナデシコの苗をビニールポットから取り出し、
鉢に植え付けます。必要な道具は
ハサミと
竹串です。
ビニールポットの底に
根が出ていないか?確認します。たくさん
根が出ていると、引っ掛かってビニールポットから取り出すことができません。
長く伸びた根がある場合は、ハサミで切ります。
ナデシコの
苗をビニールポットから取り出します。
鉢受け皿などの容器の中で作業すると土で汚れないです。
横向きに置いて、ビニールポットから取り出しました。
根の状態は普通です。小さなビニールポットは、底で
根が行き場を失って固まります。
底の
根の塊を取り除きます。
竹串で突き、崩します。
竹串は先端が尖っていますが、素材が竹ですので、ちょうどよい硬さで
根が傷つきにくいです。
ナデシコの苗の土の部分の
3分の1ぐらいを崩します。
根の塊を取り除きました。
苗の土の表面を
竹串で崩します。表面の土が固まると、
水遣りのときに水の吸込みが悪くなります。
用土が少し少ないですので、
赤玉土を入れます。表面は
赤玉土だけにすると見た目がよくなります。
ナデシコは加湿が苦手ですので、土は鉢の9分目ぐらいまで入れます。根元の風通しがよくなり、土に近い葉が病気になりにくいです。
植え付けの仕上げは
水遣りです。
土の表面に水をかけます。土を多く入れると
水遣りがしやすいです。
土が少ないと、土の表面に水をかけることが難しく、葉に水をかけているだけになり、水切れの原因になります。
ナデシコの小さな
鉢植えの完成です。1つの株だけですが、たくさん
花があり、
葉の数も多く、立派な鉢植えです。
ナデシコの鉢植えの育て方
ナデシコの花の開花時期は春や秋になりますが、日差しの強い日がありますので、午前中は日が当たり、午後からの
西日が当たらない半日陰がよいです。
よしずなどで
日よけして工夫します。
半日陰なら
花が長持ちします。長持ちすることによって、次の
花が咲き、
花の数が増えます。
ナデシコの鉢植えは
風通しのよい場所に置きます。棚などの
少し高い場所が最適です。
風通しがよいと、病気や害虫を防ぐ効果があります。
ナデシコの病気は、灰色かび病やさび病などが発生しやすいですので、花がら摘みや切り戻しをすることで株が蒸れないようします。害虫はアブラムシが多いです。
ナデシコの鉢植えに毎日、
水遣りをします。花に水をかけないようにするためには、ジョウロより
水差しで土の表面に
水遣りします。
鉢の底から水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
土に近い、
株元は葉が重なりやすいです。
葉が重なると日が当たらないため、光合成できません。
光合成できない葉は必要がなく、病気の原因にもなりやすいので取り除きます。
葉を取り除くことで
風通しがよくなります。土の表面が見えるので、乾き具合が確認できます。
ナデシコが次々と開花して、新芽が伸び、葉が増えると
株の向きが悪くなることがあります。
日の方向に向きやすいですので、鉢を回転させるなどして対策をしますが
バランスをよくすることは難しいです。
竹串を使って、向きがよく、バランスのよい
鉢植えにする方法があります。
竹串を2本ぐらい挿して、
株の向きを修正します。
竹串は鉢の底に当たるまで深く挿します。
ちょっと離れて見たり、真横から見たりにして調整するとよいです。
ナデシコの美しい
鉢植えの完成です。
ナデシコの鉢植えの今後
開花時期が終わったナデシコは、切り戻しをして新芽を芽吹かせると、その後の花つきがよくなります。
さし芽で増やすことにチャレンジする予定です。冬越しの様子など、
ナデシコの鉢植えの今後の様子は、
この記事を更新します。
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