春は美しい白色の小さな
花、夏は濃い緑色の
葉、秋は鮮やか赤色の
紅葉を楽しめる
ドウダンツツジ。
挿し木でミニ盆栽を作ることにチャレンジします。小さなミニ盆栽は栽培スペースが小さく、いろいろな場所に飾ることができます。
ドウダンツツジの鉢植え
ドウダンツツジの鉢植え。春にツボ形の小さな白色の
花がたくさん咲き、夏になると濃い緑色の小さなひし形の
葉が楽しめます。
樹高が45センチと大きく、樹形が悪いです。ホームセンターで在庫処分の苗木を安く購入したため、長期間放置されて、不要な枝がたくさんあります。
元気よく育っていますが、樹形が悪いので飾って楽しむことができません。思い切って短く剪定して枝を作り直すしかありません。
失敗すると枯れることもありますので、先端の不要な枝を挿し穂にして、挿し木でミニ盆栽を作ります。
ドウダンツツジの植え付けの様子を詳しく説明しています。
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枝はたくさんありますので、
ドウダンツツジの
挿し穂が手に入ります。
挿し木をして素材を作り、
ミニ盆栽にチャレンジします。
ホームセンターや園芸店で苗木を購入して鉢植えで育てると、挿し穂が手に入ります。鉢植えがありますので、何回でも挿し木にチャレンジできるので、おすすめです。
取り木をすれば、枝がある株を増やすことができ、ミニ盆栽が早くできます。
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ドウダンツツジの挿し穂を作る
挿し穂に適した枝は。春に芽吹いた新しい枝です。茶色になっていない
緑色の枝になります。
太くて長い枝を選びます。ハサミで根元で切り挿し穂にします。
ハサミで切った枝はすぐに水の中に入れて、
水揚げします。バケツなどに水を入れて準備します。
挿し穂にするために、枝を水の中に入れる水揚げを1~2時間くらいします。新しい枝は短い時間でも大丈夫なことが多いです。
太い枝で
挿し木にチャレンジします。発根のよい樹は、
古い枝でも成功することがあります。
ドウダンツツジが、どのくらい発根がよいか?不明ですが、枝がたくさんあるので気軽にチャレンジできます。
成功すれば、太い幹のミニ盆栽を作ることができるので、2~3年ぐらいの時間を大幅に短縮できます。
鉢植えの
ドウダンツツジの枝を切り、10本ぐらいの
挿し穂を手に入れました。
鉢植えのドウダンツツジは、少し枝が少なくなりましたが、問題ありません。挿し木に成功できなかったら、来シーズンに再度、チャレンジします。
挿し木の鉢を準備する
ドウダンツツジの
挿し木に、用土は
鹿沼土を使います。
小粒や細粒が保水性がよく、適しています。
市販の挿し木用の土や
赤玉土でも
挿し木はできます。
ドウダンツツジの
挿し木に
素焼きの鉢を使います。直径7.5センチ、2.5号くらいの小さな鉢です。
鉢受け皿に水を入れて管理すると、ちょうどよい具合に湿って、乾燥しません。
水をたっぷり与えて、鹿沼土を湿らせます。
挿し穂を水揚げしている間に鉢の準備をするとよいです。小さな挿し穂が10本ぐらいですので鉢を2つ用意しました。
ドウダンツツジの挿し木のポイント
ドウダンツツジの
挿し木に必要な道具は、ハサミ、カッター、割りばしです。
挿し穂の切り口を切るカッターは、よく切れるものがよいです。新品の刃が理想ですが、よく洗って清潔な刃なら、雑菌が付く心配がありません。
枝の太い古い挿し穂もあるので、2時間くらい
水揚げしました。
カッターで切り
挿し穂を作ります。
切り口は
断面積が大きくなるように斜めに切ります。枝が細い
挿し穂は柔らかく難しいですので、手を切らないように注意します。
カッターで切るときは、水の中で切ります。
水切りと呼ばれる手法です。切り花などでも使われる基本の作業です。
植物の水が通る管である道管に空気が入り、気泡ができると水の吸収が悪くなります。道管に空気が入らないために水の中で切る作業は水切りです。
大きな
挿し穂は10センチくらいです。枝の太い
挿し穂が発根して、
挿し木に成功することを願います。
小さい
挿し穂は5センチくらい。発根する可能性は低いですが、不要な枝でしたので、今後の参考にするために
挿し木します。
挿し穂に発根促進剤、
ルートンを塗って
挿し木します。
発根する可能性を高めることができます。
ルートンは白い粉です。小さな鉢受け皿に取り出します。
挿し穂は水に濡れていますので、粉が付きやすく、簡単に作業できます。
鹿沼土を入れて準備した鉢に
挿し穂を挿します。
挿すときに切り口が傷つかないように割りばしで穴をあけます。
そのまま挿すと、苦労してカッターで切ったキレイな切り口が土で押しつぶされて傷つきます。
挿し木で一番注意が必要な作業です。割りばしで作った穴にそっとやさしく入れます。
割りばしで鉢の底まで穴を作ると、途中で止まり切り口は傷つきません。
挿し穂は密集して挿したほうが倒れにくいですので、周りに緑色の新しい枝の小さな
挿し穂を挿しました。
挿し穂の葉の先端を1/3から半分くらい、ハサミで切ります。
葉の量を減らすためです。根がないため、たくさんの葉を維持できる量の水を吸収できないからです。
葉を傷つけることで、植物の成長を促す効果があるという説もあります。
発根して挿し木に成功するために、できることはどのようなことでも試してみます。
葉が少ない小さな
挿し穂は、少しだけ葉を切りました。
直射日光の当たらない明るい日陰で管理します。根がない挿し穂は乾燥に弱いですので、用土が乾かないように管理します。
水を入れた鉢受け皿や容器に挿し木の鉢を入れると、留守中も乾くことがありません。
鉢受け皿や容器から出して、朝と夕方に水遣りをします。上から水で流すことで鉢の中の空気が入れ替わります。
発根や根の成長に水と空気が必要です。水や空気が入れ替わることで雑菌の繁殖を抑え、カビが発生したり、挿し穂が腐れたりすることを防ぎます。
発根するまでの期間は樹種や環境に大きく左右されますので、気長に待つしかありません。
1か月ぐらいで発根が確認できると、栽培に楽しくなります。期間が長くなると水を入れ忘れなど失敗の原因になります。
ドウダンツツジの挿し木のポイント
- 30分から2時間ぐらい水につけて水揚げ
- 水の中で切る水切りで切り口を斜めに切る
- 発根促進剤ルートンを塗る
- 挿し床の用土は鹿沼土の極小粒
- 乾かないように腰水で管理
ドウダンツツジの挿し木のポイントは5つだけです。難しいことはありませんので、気軽にチャレンジできます。
ドウダンツツジの挿し木のこれから
9月1日にドウダンツツジの挿し木をしました。秋ですが福岡県の平野部で栽培していますので、12月ぐらいまで寒くなりません。
10月末ぐらいまでに発根を確認して、少し大きな鉢にする予定です。冬は寒ければ保護する必要があるかもしれません。
今後の栽培の様子はこの記事を更新します。
ドウダンツツジを挿し木で増やして、ミニ盆栽を作ることを目標にチャレンジしています。
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