キキョウ(桔梗)の苗。お盆が過ぎて8月の下旬になるとホームセンターや園芸店で販売されています。
花が咲く時期は6月から10月までと長いですが、万葉集で秋の七草として歌に詠まれていることから、秋になるころに店頭に並びます。
キキョウ(桔梗)の苗を植え付けて、花を楽しむ様子や冬越し(越冬)、春の芽吹きなど、育てる様子を記録しています。
キキョウ(桔梗)の苗
購入したキキョウ(桔梗)の苗は直径9センチ、3号のビニールポットです。小さな苗ですので価格が安く、小さい鉢植えを作りやすいです。
葉が元気よく、黄色に変色したり、萎れたりしていない苗を選びます。
草丈は15センチぐらい。先端には
つぼみがあります。
つぼみが大きい苗は、すぐに開花します。確実に花を楽しむことができます。
ゆっくり楽しみたいので、まだ小さなつぼみがある苗を選びました。
キキョウ(桔梗)の苗にラベルがありました。品種は
アストラ。矮性の品種です。
小さな鉢植えに適した品種になります。
ラベルで
花の形や色を確認しましょう。
キキョウの花は紫色以外に、白色やピンクがあります。品種改良で八重咲きの
キキョウもありますので、好みの苗を探しましょう。
八重咲きのキキョウも育てています。育て方は、別の記事で詳しく書きましたので、参考にして下さい。
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ラベルの裏には、簡単な説明と育て方のポイントが記載されています。ラベルは保管しますが、よく紛失するので最近は写真に撮って保存することにしています。
キキョウ(桔梗)の植え付け
キキョウ(桔梗)の
植え付けや植え替えの時期は、まだ少し寒い2月から3月です。
ホームセンターや園芸店で販売される時期は8月下旬からですので、8月25日に植え付けました。
植え付けの作業の様子を詳しく記録しました。
キキョウ(桔梗)の鉢
キキョウ(桔梗)を植え付ける鉢は、黒色の四角い鉢にしました。
100均で購入した鉢です。鉢は多くの種類があり、
気に入った鉢を選ぶことも楽しみの一つです。
ホームセンターや園芸店で苗を衝動買いしたときのために、鉢を5個ぐらいストックしています。100均は価格が安いことがメリットです。気軽に苗を購入できます。
ナチュラル植木鉢(スクエア)。中国製ですが問題なく使用できます。キキョウ(桔梗)の紫色の花と黒色の鉢は、よく似合いそうです。
鉢の高さも
9センチ。艶消しブラックですので
汚れが目立ちません。
鉢の底に少し小さいですが、
穴があります。小さな穴が1つだけですので、
排水性(水はけ)がよい鉢ではありません。
キキョウ(桔梗)の苗をビニールポットのまま、鉢に入れて植え付けたときの雰囲気をイメージします。
草丈とのバランスがよく、ビニールポットと大きさがほぼ同じですので、簡単に植え付けができます。
植え付ける鉢の準備
小さな穴ですが、
鉢底ネットを設置します。
鉢底ネットが動かないように針金で固定します。
針金を曲げて固定します。簡単ですので、
鉢底ネットを固定することをおすすめします。
針金は100均で購入したアルミ線を使っています。
鉢底石は赤玉土の小粒を使います。大きな袋で購入した小粒の
赤玉土をフルイにかけて、極小粒と小粒に選別しています。
小さな極小粒は小さな鉢植えに最適なサイズです。ちょっと大きな小粒を鉢底石として使います。
小さな鉢植えは
土入れがあると用土を入れやすいです。
鉢底に1センチぐらい、
鉢底石を敷きました。赤玉土で大丈夫?と疑問に思われかもしれません。
キキョウ(桔梗)は根の成長が旺盛ですので、1~2年で植え替えが必要です。すぐに植え替えるので赤玉土が崩れることがありません。
長期間、植え替えをしない場合は、硬い石などの鉢底石がよいです。
キキョウ(桔梗)の苗を取り出して植え付ける
キキョウ(桔梗)の
植え付けに必要な
道具は、
ハサミ、
スコップ、
竹串です。
土がこぼれて周りが汚れないように、鉢受け皿の中で作業します。
苗をビニールポットから取り出す前に、
鉢底を確認します。
根が出ていると、
引っ掛かって苗を取り出すことができません。
根がたくさん出ている場合は、ハサミで根を切ります。
キキョウ(桔梗)の
苗を
横向きに置いて、ビニールポットから取り出します。
苗を落とす心配がなく、簡単に取り出すことができます。
根はあまり多くないです。
根詰まりしていないので、このままの状態で今シーズンは問題なく育てることができます。
鉢植えやビニールポットの苗は、
底に
根がたくさんある場合が多いです。
底の
根は鉢植えにしたときに、
伸びる場所がないですので、土を崩して取り除きます。
竹串を使って土を崩します。先端が細く尖っているので、作業しやすく、新品を使うことで雑菌の心配もありません。
鉢底石を入れて準備した鉢に植え付けます。ビニールポットと同じサイズですので、ちょうどよいです。
「苗を植え付けるときは、一回り大きな鉢に植え付けましょう。」と植え付けの基本ですが、根詰まりを防ぐためですので、あまり気にすることはありません。
竹串で突き、土を崩します。固まった土を崩すことで
排水性(水はけ)がよくなり、根が成長しやすい環境を作ります。
手で軽く押さえて、苗が動かないように固定します。風で苗が動くと細い
根が切れますので、注意が必要です。
植え付けの仕上げは水遣りです。たっぷり水を与えます。
排水性(水はけ)を確認して、水が引くまでの時間が長いようでしたら、竹串を使って土に穴をあけましょう。
キキョウ(桔梗)の植え付け後の管理
キキョウ(桔梗)の苗を鉢に植え付けて、
花が咲くことが楽しみです。
植え付け後は問題が起こりやすいですので、しっかり管理して美しい花が咲くようにします。
キキョウ(桔梗)の苗は栽培場所や鉢が変わり、大きく環境が変化しました。急な環境の変化に対応できず、元気がなくなることがあります。
つぼみがあり、花が咲く前の大切な時期ですので、毎日、水遣りをしながら観察することをおすすめします。
キキョウ(桔梗)の
草丈は15センチですが、
鉢に植え付けると
鉢の高さの分が高くなります。鉢の底から先端までが
25センチぐらいです。
コンパクトな小さな鉢植えにできたので、いろいろな場所にレイアウトすることができます。
キキョウ(桔梗)の注意する
病気は、
立枯病と
茎腐病です。
立枯病は茎と根のつけ根あたりが腐ります。茎腐病は根元の茎が腐る病気です。夏に発生しやすい同じような種類の病気です。
排水性(水はけ)や風通しが悪いことが原因です。土に近い根元が過湿状態になり、病気が発生します。
植え付けのときに土を竹串で崩して排水性(水はけ)をよくしたので、風通しをよくするために根元の葉を取り除きます。
根元がすっきりしました。
風通しがよくなり病気の発生を防ぐことができます。
まだ、葉がたくさんありますが、一度に多く取り除かずに、様子を見ながら内向きに伸びている葉を減らすとよいです。
植え付け後は、
直射日光を当たらない明るい日陰で管理します。棚の高い位置は
風通しがよく最適です。
鉢は地面に直接置くと、夏の暑い日は鉢が熱くなり、根が焼けますので注意しましょう。小さな鉢植えは管理しやすいメリットがあります。
キキョウの育て方のポイント
- 日当たり、風通しがよい場所で育てる。夏は半日陰。
- 用土は普通の市販の培養土。
- 水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は元肥、開花期に液体肥料で追肥。
- 植え付け・植え替えは、3月と10月が適しています。
- 花後に切り戻しをすると、再び花が咲きます。
キキョウは特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
鉢植えは根詰りしないように、2~3年に1回、植え替えをします。
株が大きく成長したら、植え替えのときに株分けをするとよいです。
キキョウ(桔梗)の花が咲く
キキョウ(桔梗)の苗を植え付けた
8月25日の
つぼみの様子。
小さなつぼみが2つあります。大きく膨らみ開花するまでの栽培が一番楽しいです。
8月28日撮影。植え付け後、3日が経過しました。葉の状態に異常はなく、
つぼみが少し大きくなりました。
8月30日の朝、
キキョウ(桔梗)を見ると開花しています。開花する様子を観賞したかったです。
日が昇り、花弁が大きく開き、キレイに
開花しました。
小さな鉢植えは
いろいろな場所に飾れることがメリットです。メダカのビオトープにレイアウトしました。紫色の美しい
花が和風のビオトープによく似合います。
9月1日撮影。右の
つぼみが大きく膨らみ、
開花しそうです。2つ目の
花が咲く様子を観賞するために早起きします。
まっすぐ伸びていた
つぼみのすぐ下の茎が少し曲がっています。
開花する直前です。
2つ目の
花は開花する様子を観賞することができました。
開花が始まり、新しいつぼみが増えました。写真で確認できるだけで5個の小さなつぼみがあります。
大きな苗ではありませんが、たくさんの
花を楽しむことができます。
キキョウ(桔梗)の今後の栽培
キキョウ(桔梗)の苗の植え付けから美しい紫色の花が開花するまでの育て方を記録しました。
今後は、
花後の管理や
冬越し(越冬)の様子を記録します。
この記事を更新します。
キキョウを増やすために、挿し芽にチャレンジしました。キキョウの挿し芽について、別の記事で詳しく書きましたので、参考にして下さい。
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秋の七草は、女郎花(オミナエシ)、尾花(ススキ)、桔梗(キキョウ)、撫子(ナデシコ)、藤袴(フジバカマ)、葛花(クズ)、萩(ハギ)です。
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