クフェアの苗木。ホームセンターの特価販売されていました。
どのような樹であるか?知らなかったですが、小さな花がたくさん咲いていましたので、小さな鉢植えやミニ盆栽の素材になりそうです。
クフェア
クフェアは、熱帯から亜熱帯に分布するミソハギ科タバコソウ属(クフェア属)の植物で、約260種類もあります。
花が咲く時期は5月から10月までと長く、熱帯地域の植物ですので耐寒性が弱く、緑を維持するなら冬は室内で管理するなど対策が必要です。
特価販売のため苗木にラベルがなく、品種が不明ですが、ホームセンターで販売されているクフェアは日本の気候に、ある程度対応できる品種です。
ホームセンターや園芸店で販売されている品種は、冬に枯れても春にまた芽吹き復活するものが多いですので、屋外で冬越しができます。
クフェアの苗木
購入した
クフェアの
苗木は直径9センチ、3号のビニールポットです。
樹高は15センチぐらい。先端に花が咲いています。芽吹きがよく、枝がたくさんあるので、剪定して小さくすることができそうです。
根元を
よく観察すると、2~3株ありそうです。
株分けすれば、
小さな鉢植えや
ミニ盆栽にチャレンジできます。
クフェアの植え付け
クフェアの
植え付けや植え替えの時期は4月から6月が適しています。
クフェアの苗木は3号(直径9センチ)のビニールポットですので、1つサイズの大きい4号(直径12センチ)の鉢に植え付けることが基本です。
栽培に最適な駄温鉢。初めて育てる樹は、よい栽培環境で栽培して、枯れるリスクを減らします。
クフェアを
駄温鉢に植え付けたときをイメージ。洋風の
クフェアに
駄温鉢は似合っていないです。
クフェアの苗木は株分けして、小さな鉢植えとミニ盆栽を作ります。
価格の安かったですので、枯れた場合でも精神的ダメージが小さいです。
クフェアの鉢を選ぶ
クフェアを
小さな鉢植えと
ミニ盆栽にするために鉢を準備します。
小さな鉢植えは洋風の白い鉢を使います。
ミニ盆栽は3号の駄温鉢で浅鉢、中深、深鉢の中から選びます。
水切れの心配がなく、管理が簡単な深鉢。浅鉢は盆栽らしくなりますが、用土が少なくなるため水切れしやすくなります。
中深の駄温鉢は水切れの心配が少ないので、お気に入りの鉢です。クフェアのミニ盆栽は中深の駄温鉢で作ります。
白い鉢は100均で購入しました。
クフェアの苗木の3号のビニールポットと同じくらいのサイズです。
白い鉢の直径は9.5センチ。3号より少しだけ大きい鉢です。
クフェアの小さな
鉢植えに似合うデザインです。
クフェアの鉢の準備
クフェアの苗木を
株分けして、
白い鉢と
中深の駄温鉢に植え付けます。
中深の駄温鉢は
ミニ盆栽、白い鉢は
小さな鉢植えになります。
鉢の底に
穴が開いているので、
鉢底ネットを設置します。
鉢底ネットは鉢の穴の上に置くだけでも使用できますが、針金で固定します。
10センチぐらいの針金を半分に曲げて、
鉢底ネットの真ん中に通します。
駄温鉢は大きな
穴ですので、
針金を少し複雑に曲げます。
輪を作って曲げると、大きな穴でも
鉢底ネットがしっかり固定できます。
底に大きな穴が開いた駄温鉢では、鉢底ネットが必要です。100均で大きな鉢底ネットが販売されていますので、必要なサイズにハサミで切って使います。
小さな鉢植えや
ミニ盆栽では、赤玉土などの粒状の用土は小粒や極小粒など
小さな粒を使います。
鉢の底の穴から流れ出やすいため、鉢底ネットを固定して設置することをおすすめします。慣れると簡単にできるようになります。
クフェアの用土
クフェアの
用土は、ホームセンターや園芸店で販売されている
培養土が使用できます。
用土を作る場合は、
赤玉土の小粒と
腐葉土を
7:3の割合で混ぜます。
植物の栽培の基本用土である
赤玉土。いろいろな樹に使用できるので便利です。
大きな袋で購入するほうが安くなります。
赤玉土の小粒ですが、
価格が安いものは粒がそろっていません。
フルイにかけて、小粒と極小粒に分けます。
安い赤玉土のデメリットは、粒の大きさが揃っていないこと、あまり硬くなく崩れやすいことの2点です。
粒の大きさはフルイにかけることで解消できます。
1~2年で植え替える場合は、崩れやすい価格が安い赤玉土でも大丈夫です。3年以上植え替えない場合は、価格の高い硬くて崩れにくい赤玉土をおすすめします。
左が
極小粒、右が
小粒です。小さな鉢植えには
極小粒を使うと
水切れしにくく、細い根がたくさんできます。
赤玉土の小粒は、鉢底石として使います。鉢の底は粒が大きいほうが
排水性(水はけ)がよいです。
鉢底石として
赤玉土の
小粒を
鉢の底に1~2センチくらい敷きます。
クフェアの
ミニ盆栽と
小さな鉢植えの
鉢の準備ができました。
植え付けは根が乾燥しないように、素早くします。鉢の準備がしっかりできているとスムーズに植え付けができます。
クフェアの苗木を株分けする
ミニ盆栽と小さな鉢植えを作るために、
クフェアの苗木を
株分けします。
準備する道具は、スコップ、ハサミ、竹串です。大きな鉢受け皿の中で作業すると周りを汚すことがありません。
苗木は鉢の底を見て、
根が伸びて出ていないか?確認します。
根が鉢の底の穴から伸びて出ていると、
苗木を取り出すときに引っ掛かります。出ている
根はハサミで切ります。
クフェアの苗木を横向きに置いて、ビニールポットを取り外します。
根がしっかり張っているので、簡単にビニールポットから取り出せました。
クフェアは根張りが旺盛で、根の状態は
根詰まりの一歩手前ぐらいです。
根張りのよい樹は、1~2年に1回の植え替えが必要になります。
株分けするために、竹串で
根を崩すことは難しいです。
底の固まった
根は必要ないので、ハサミで豪快に切り落としました。
固まった
根はスペースがなく、
成長する見込みがありません。切り落としても大きな影響はないです。
クフェアの苗木を
株分けするために
ハサミで縦に切ります。
初めて作業するときは心配になりますが、その後の成長を経験すると、根張りが旺盛な樹は豪快に株分けしても大丈夫であることが学べます。
失敗することもありますが、何事も経験することが大切です。
クフェアの苗木を半分に
株分けしました。外側は根がたくさんありますが、中には根が少ないです。
さらにハサミで縦に切り、
小さな株を作りました。ミニ盆栽の素材に適した株です。
クフェアの苗木は
3つの株があり、大・中・小と大きさが異なります。
大きな株は白い鉢に植え付けて、小さな鉢植えにします。中の株を3号の駄温鉢に植え付けて、ミニ盆栽にします。
小さな株の鉢を用意しなければなりません。
小さな鉢植えとミニ盆栽の2つの鉢を準備していましたが、株が3つでしたので鉢が足りなくなりました。
このようなことは、よくあることですので、鉢の予備があると安心できます。
小さな株は3号の駄温鉢の浅鉢に植え付けます。用土の量が少なく、水切れが心配ですがチャレンジします。
クフェアを植え付ける
小さな鉢植え
大きな株を
白い鉢に植え付けて、
クフェアの
小さな鉢植えを作ります。
根が張っている土が大きすぎて、
白い鉢に入りません。
苗木の状態から土の高さも半分くらいまで、小さくしました。
竹串で土を崩します。
水や空気の通りがよくなり、
根の成長に最適な環境にすることができます。
根は、まだ
たくさんあることが確認できます。白い鉢にちょうどよい高さに収めることができました。
用土が少し少ないので、
赤玉土の
極小粒を入れました。
植え付けの仕上げは
水遣りです。
水をたっぷり与えます。
クフェアの
小さな鉢植えが完成しました。先端に花が咲いていますので、すぐに飾ることができます。
ミニ盆栽
中の株を
3号の
駄温鉢に植え付けますが、
根が大きいです。
用土を崩して、鉢に収まる大きさにします。
ハサミで切ると根の量が少なくなり過ぎると判断しました。
根が見えるようになりました。用土に隠れていると、わかりにくいですが、
細い根がたくさんあります。
ミニ盆栽は
針金で
根を固定します。株がしっかり固定できます。
幹の根元を手で持つと、
鉢が持ち上がるくらい、しっかり固定できます。
クフェアの用土は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜたものが基本です。根の量が多かったので、排水性(水はけ)を優先して赤玉土だけにしました。
根の隙間に用土がしっかり入るように、
竹串で突きます。
植え付けの仕上げは
水遣りです。たっぷり水を与えて、
鉢の底から透明な水が流れるまで水遣りします。
クフェアの植え付け後の管理
植え付け後、1週間から10日ぐらいは
直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
根が落ち着いていないので、水を吸収する力が弱く、強い日差しで水切れすることがあります。
棚に置くと
風通しがよく、
病気や害虫の被害にあう可能性が低くなります。
クフェアで注意する害虫は、アブラムシとカイガラムシです。風通しが悪く、枝が密生した場所に発生しやすいです。
小さな株を3号の浅鉢に植え付けました。樹形が悪いですので、針金をかけたり、剪定したり、いろいろチャレンジしてみます。
3つに株分けすることができたので、枯れることを心配することなく、作業できます。
根元に近い
葉は、ハサミで切り落とします。汚れやすく、病気になりやすいです。
クフェアの病気で注意する必要があるものは、立枯病です。過度な湿気が原因になります。水遣りを適切に行うことが予防になります。
用土が乾くと心配になりますが、乾くことによって土の中の空気を入れけることができます。いつも湿った状態では空気の入れ替えが難しいです。
根を地上に出して、
根張りを作ります。太く成長する
根ができると
樹に力強さが出て、雰囲気がよくなります。
根元が太くなると、
ミニ盆栽らしくなります。剪定をしないで
枝を伸ばすと、幹が太くなりやすいです。ある程度太くなるまでは、このまま成長させます。
クフェアの小さな鉢植えとミニ盆栽の今後
クフェアの苗木を小さな鉢植えとミニ盆栽に8月27日に植え付けました。
秋は花が咲くので、これからしばらくの間、楽しむことができそうです。福岡県の平野部で栽培していますので、11月末までは寒さの心配がないです。
12月から3月は、屋外での冬越し(越冬)にもチャレンジします。
クフェアは根の成長が旺盛で根詰まりしやすいです。暖かくなる前には植え替えが必要です。
秋や冬、春のクフェアの様子をこの記事に更新します。
0 件のコメント :
コメントを投稿