ハクチョウゲ(白鳥花・白丁花)の苗がホームセンターで販売されていたので、購入しました。ガーデニングの人気が高くなり、
いろいろな種類の植物が店頭に並ぶようになりました。
盆栽は小さなものが人気があります。狭いスペースでも、たくさんの種類を育てることができ、大きくないので管理が楽そうだからです。ハクチョウゲの苗を新しい鉢に植え付けて、ミニ盆栽に仕立てます。
ハクチョウゲ(白鳥花・白丁花)の苗
購入した
ハクチョウゲの
苗は樹高が10センチもなく、とても小さいです。枝の数もあり、素材としての雰囲気は悪くないです。
徒長枝が少しありますが、
剪定すれば樹形がよくなります。
根元は太くなく、
根張りができていない状態で、これから成長させて
ミニ盆栽に仕立てます。
ハクチョウゲの苗のラベルには
小品盆栽と記載されていますが、素材の苗レベルです。価格が安く、購入しやすいですので盆栽初心者の方におすすめです。
購入したハクチョウゲは斑入りで、花だけでなく美しい葉も楽しむことができます。ハクチョウゲは花の色や形が異なる品種があります。
ラベルの裏には、簡単な
育て方が記載されています。
ラベルは紛失しやすいですので、写真で保存することをおすすめします。
茶色の
ビニールポットに植えられ、
プラスチック製の鉢に入れた状態で販売されていました。
ビニールポットで栽培して、出荷するときに
プラスチック製の鉢に入れるとキレイな状態で販売できるからだろうか?
鉢の大きさは直径7.5センチで、2.5号ぐらいの大きさですので、植え付ける鉢は3号が適しています。
ハクチョウゲの植え付け
購入した状態のプラスチック製の鉢でも育てることができますが、直径7.5センチ(2.5号)と小さな鉢ですので水切れが心配です。少し大きな鉢に植え付けて、ハクチョウゲを育てることにしました。
植え付ける鉢を選ぶ
ハクチョウゲの苗を植え付ける鉢は、
駄温鉢にします。
保水性がよく栽培に最適な鉢だからです。価格が安く、ホームセンターや園芸店で販売されているので購入しやすいです。
3号の
駄温鉢にしました。直径9センチぐらいです。鉢のサイズは号数で記載されることが多く、
1号
ハクチョウゲの苗は直径7.5センチ(2.5号)のビニールポットですので、一回り大きな鉢です。用土が少し増えることで水切れの心配が少なくなります。
3号の
駄温鉢の
高さは
6.5センチぐらいです。あまり見ない中深の
駄温鉢、九州地方に店舗のあるホームセンター、ハンズマンで見つけました。
左から浅鉢、
中深、普通サイズの鉢です。
浅鉢では用土が少なく、。普通サイズの鉢より価格が安かったので、
中深の
駄温鉢にしました。
ハクチョウゲの苗と植え付ける中深の駄温鉢を並べて比較すると、高さは同じで直径が少し大きいです。プラスチック製の鉢より栽培環境がよくなります。
ハクチョウゲの植え付け:鉢の準備
ハクチョウゲを植え付ける鉢の準備をします。必要なものは
鉢底ネットと
針金、針金を切ったり、曲げたりする道具は
ラジオペンチです。ラジオペンチは100均のもので使用できます。
鉢底ネットは
鉢の穴から用土が流れ出ないようにするために敷きます。普通は敷くだけですが、盆栽では
針金を使って固定します。
針金の曲げ方は、いろいろありますが
鉢底ネットが固定できれば、どのような曲げ方でもよいです。
針金を鉢の底に沿って曲げて固定しています。
鉢底ネットがずれることがありません。
鉢底ネットを固定する理由は、ずれることを防ぐためと
根。長い針金を使って
ハクチョウゲの苗が動かないように
根を固定します。
鉢の底から出た2本の針金を使って植え付けたハクチョウゲの根を固定します。浅い鉢や小さな鉢では用土の量が少なく、植え付けた樹が動きやすいです。針金を使って鉢としっかり固定することで、樹が動くことを防ぎます。
ハクチョウゲの植え付け:用土
ハクチョウゲの基本の用土は、
赤玉土と
桐生砂を
8:2の割合で混ぜます。
樹の大きさに合わせて、用土の粒の大きさを選びます。小さな
ハクチョウゲですので、
小粒が適しています。
赤玉土などの用土は価格に幅があり、どのようなものを選べばよいか?初心者の方には難しいです。価格が高い用土は、粒が崩れにくく、粒の大きさが揃っています。
ミニ盆栽は小さな鉢です。根詰まりしやすく植え替えので、粒が崩れにくい高級な用土は必要なく、価格の安いものでも大丈夫です。
粒の大きさは手間をかけることで克服できます。大きな袋の
赤玉土の小粒を粗目と細目の
フルイにかけて
小粒と
極小粒に分けます。
左が小さな
極小粒、右が
小粒です。価格の安い
赤玉土では、このように粒の大きさが揃っていません。100均の
フタ付き容器に入れて保管すると、
重ねて積むことができますので、袋のままより狭いスペースにキレイに収納できます。
少し大きな
小粒は
鉢底石として使います。
水はけ(排水性)がよくなります。
鉢の底に1~2センチぐらい。ハクチョウゲを植え付ける鉢の準備ができました。
植え付けは樹に負担がないように素早くします。特に注意しなければならないことは。鉢の準備をしっかりすることで、スムーズな植え付けができます。
ハクチョウゲの植え付け:苗の準備
ハクチョウゲを新しい鉢に植え付けるために、ビニールポットから取り出します。必要な道具は
ハサミと
竹串です。
ハサミは100均のもので切れなくなったら、新しい。ハサミを研ぐことは難しいので、安いものを交換して使っています。
竹串は先端が細く尖っているので、土を崩したりする細かい作業に最適です。素材が竹で適度な硬さが根を傷つけにくいです。
ビニールポットの
鉢底を確認します。
根。無理に引っ張ると
根が途中で切れます。
ハクチョウゲの苗は根をできるだけ剪定しないほうがよいです。
挿し木で作られた苗ですので、
根の量が少ない可能性があります。
ビニールポットが出た根を伸ばして、穴から抜けるようにしました。
ビニールポットから
ハクチョウゲの苗を取り出すために、
土とビニールポットに間に竹串を刺して、隙間を作ります。
小さな苗ですので、
横向きにして枝を引っ張ると
ビニールポットから取り出すことができます。
ハクチョウゲの苗の
土は赤玉土に黒い砂(富士砂?)を混ぜたものです。砂を混ぜることで
水はけ(排水性)がよくなり、硬い砂は
根の枝分かれを促進します。
ハクチョウゲの苗の根の状態は、あまりよくないです。底に根が固まっています。
状態がよければ、軽く土を崩して、新しい鉢に植え付けるだけです。
根の状態が気になるので、土をすべて取り除いて確認します。
表面の硬く固まった土を竹串で突いて崩します。
ハクチョウゲの根は、とても細いですので傷つけないように注意して土を崩しました。これ以上崩すと
根が切れます。
根を水洗いすることで、傷つけることなく土をすべて取り除くことができます。
根に負担が大きくなりますので、植え付け後の
水切れに注意が必要です。
ハクチョウゲの
根の状態を確認できるようになりました。底に固まって見えた
根ですが、
幹から四方八方に伸びていますので問題ありません。
幹の真下は根腐れしやすい部分です。水の流れが悪く、古い根が腐敗することがあります。植え付けや植え替えのときに幹の真下の用土を新しくすることで根腐れを防ぐことができます。
ハクチョウゲを植え付ける
鉢底石を入れた鉢に
赤玉土の
極小粒を入れます。
土の中の幹の長さや根の量が確認できたので、鉢の半分くらいまで
赤玉土の
極小粒を入れました。
根元の幹を土からどのくらい出すかによって用土の量を調整します。
ハクチョウゲの苗を鉢に入れ、
真横から見て根元がどのくらい出るか?確認します。元の位置より少し長く出すことにしました。
竹串を使って根が四方八方に広がるようにします。根が乾燥しないように素早く作業しましょう。
鉢にセットした針金で根を固定します。
ハクチョウゲの
根はとても細く、針金で縛ると傷つけそうでしたので、軽く固定するだけにしました。植え付け後に強風などで樹が動くことがなく、早く
根が安定します。
赤玉土の極小粒を足します。
ハクチョウゲの用土は
赤玉土に
桐生砂を
8:2の割合で混ぜますが、
桐生砂がなくなったことを忘れていました。
赤玉土だけでも問題なく育ちます。
桐生砂を混ぜることで水はけ(排水性)がよくなり、通気性が向上します。赤玉土だけでも粒が崩れなければ、大丈夫です。
3年ぐらいと植え替えの期間が長い場合は、赤玉土だけでは粒が崩れて水はけ(排水性)が悪くなります。
ハクチョウゲの植え付けができました。栽培を重視して幹を真っ直ぐ植え付けています。少し斜めに植え付けると雰囲気がよくなります。
ハクチョウゲの植え付け後の管理
植え付け後はすぐに水遣りをします。鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
植え付け後は根から水を吸収する力が弱く、
水切れする心配があります。
明るい日陰で1週間ぐらい管理します。
水遣りの回数を増やすことが難しい場合は、鉢受け皿や容器に水を入れて乾燥しないようにしましょう。
ハクチョウゲのミニ盆栽の今後
2020年7月19日にハクチョウゲを駄温鉢に植え付けました。福岡県は、まだ梅雨明けしてません。
梅雨明け後は猛暑が予想されます。ハクチョウゲは日当たりのよい場所で育てることが基本ですが、猛暑の夏は水切れします。
午前中だけ日が当たる半日陰が理想です。午後に西日に注意します。ハクチョウゲの花の時期は5~7月ですので、来シーズンまで花は咲きません。
育てやすいハクチョウゲですが、寿命が10年くらいと短いことが欠点です。秋に挿し木で増やすことにチャレンジする予定です。
今後のハクチョウゲの栽培の様子は、この記事を更新します。
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