ショートヘアーグラスの育て方:屋外のメダカのビオトープで栽培



ショートヘアーグラス

ショートヘアーグラス

ヘアーグラスの草丈が短い品種であるショートヘアーグラス。ミニヘアーグラスやヘアーグラスショートと呼ばれることもあります。ヘアーグラスの和名はマツバイですが、ショートヘアーグラスチシママツバイです。

ショートヘアーグラスはアクアリウムの水槽でソイルに植えて草原を表現するために使用されます。水中葉の印象が強いですが水上葉ビオトープにレイアウトすることができます

抽水性の水草で草丈は3~10センチであるショートヘアーグラス。寒さに強く、寒さの厳しい地域でなければ屋外で越冬できます。夏の暑さにも耐えることができ、栽培が簡単です。

ショートヘアーグラスをビオトープで栽培

メダカの飼育では品種別や生まれた年によって飼育容器を分けることが多く、NVボックス#13をよく使用します。飼育水が13リットル入り、10匹ぐらいのメダカを飼育することができます。

NVボックス#13は価格が安く、ちょうどよいサイズで人気の飼育容器ですが、水草が大きく成長するとビオトープとしてレイアウトのバランスが悪くなります

大きく成長しない草丈の低い水草を探していました。近所のホームセンターでショートヘアーグラスが販売されていましたので、迷うことなく購入しました。ラベルにTOJAKUの文字があり、水生植物で有名な杜若園芸の商品で安心できます。



ショートヘアーグラスの株分け

ビニールポット 2号
購入したショートヘアーグラスは2号(直径6センチ)のビニールポットです。水草をメダカのビオトープにレイアウトするときは、鉢植えにします。水草の栽培や管理、水換えなどの作業の時に簡単に取り出せるメリットがあります。3号(直径9センチ)の鉢に植え替えて、メダカのビオトープにレイアウトするだけです。

たくさんのビオトープでメダカを飼育していますので、1つの鉢だけで満足できません。たくさん購入する資金がないので、株分けして増やすことにしました。ショートヘアーグラスは春から夏の成長期は短期間で増えるので、簡単に株分けできます。

ショートヘアーグラスの株分け:苗の準備

苗
小さなショートヘアーグラス株分けするためにを準備します。用意する道具は竹串ピンセットです。鉢受け皿など容器の中で作業すると、周りを汚すことなく後片付けが簡単です。

苗 取り出す
草丈が短いですので、ビニールポットを横向きにして底を押すと簡単に取り出せます。

竹串 土
ショートヘアーグラスの根は、とても細いです。竹串根を傷つけないように、を軽く取り除きます

水
根をを入れた容器の中で土を洗い流す方法が簡単です。根が傷つきません。

根 ほぐす
竹串で根をほぐします。無理をすると根が途中で切れます。株分けは葉よりも根が重要ですので、可能な限り根を切らないようにします

ピンセット
ピンセットを使い苗の束を作ります。

苗の束
田植えの束のような感じです。苗の束は大きさは気にせず、分けることができるサイズで作ります

苗 苗の束
苗をすべて分けて、苗の束を作りました。細かい作業で時間が掛かりますので、水を入れて根が乾燥しないように注意します

ショートヘアーグラスの株分け:鉢の準備

プラ鉢
ショートヘアーグラス株分けして植え付けるは、プラスチック製の鉢を準備しました。10個セットで300円ぐらいと安く、黒色ですのでNVボックス#13にレイアウトすると目立たないです。

3号
9センチ角で3号ぐらいの大きさのプラ鉢です。

用土
ショートヘアーグラス用土赤玉土の小粒を使いました。田んぼの土(荒木田土)は成長がよいですがコケが発生しやすいです。ホームセンターや園芸店で安く販売されている赤玉土で栽培できます。

赤玉土の小粒を大きな袋で購入して、100均のフルイにかけて小粒と極小粒に分けて保管しています。小粒を底石として使い、極小粒を用土として使います。

スリット
プラ鉢は底に排水性をよくするスリットがあり、赤玉土の極小粒は通り抜けます。スリットが見えなくなるまで小粒を入れます。

極小粒
赤玉土の極小粒を用土として入れます。小さな鉢に用土を入れるときは、土入れがあると便利です。100均で大と小の2個セットで販売されています。

8分目
プラ鉢の8分目ぐらいまで用土を入れます。ちょうど段差があり、分かりやすいです。

微塵
フルイにかけた赤玉土ですが、表面に付着した微塵を水で洗い流します。赤玉土は粒状で通気性と排水性がよいことがメリットですが、とても細かな微塵が粒と粒の間に目詰まりしないように注意します。

透明な水
鉢底から透明な水が流れると微塵を洗い流せたことを確認できます

水の中
赤玉土を入れたプラ鉢を水の中に入れます。微塵を洗い流しているので水が濁ることがありません。田植えのように水の中の土に準備した苗の束を植え付けます。

ショートヘアーグラスの株分け:苗の植え付け

苗の束 ピンセット
ショートヘアーグラスの苗の植え付けはピンセットを使います。100均に、いろいろなサイズのピンセットがあるので使いやすいサイズを持っていると作業が楽にできます。

苗の束
苗の束の根元をピンセットでつまみます

赤玉土
根を赤玉土の中に埋めます。水の中は赤玉土が粒が崩れることなく動くので根を埋めることが簡単にできます。

深く
苗の束が浮かばないように、少し深く植え付けることがポイントです。ショートヘアーグラスの葉が水の中で真っ直ぐになるので植え付けしやすいです。

等間隔
同じくらいの大きさの苗の束を等間隔で植え付けます。

3つのプラ鉢
プラ鉢を2つ準備しましたが、苗の束が少し余ったので3つのプラ鉢に植え付けることになりました。水草の株分けは、予備の鉢や用土を準備するほうがよいです。

ショートヘアーグラスの株分け後の栽培

6月1日
ショートヘアーグラス株分けは5月22日に作業をしました。福岡県は暑い日も多く、植え付け後は直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

1週間から10日ぐらいして異常がなければ、少しずつ日が当たる場所に移動させます。6月1日のショートヘアーグラスの様子です。

根が伸びて張ると株が安定しますので水の深さ根元までにして、葉を水の中から出します。水草の成長に必要なものは日光と水、二酸化炭素です。葉を空気中に出すことで二酸化炭素を吸収できるようになります。

ショートヘアーグラス水中葉、水上葉のどちらでも栽培できますが、水中葉の場合は二酸化炭素の吸収が少なく、成長が遅くなることが多いです。アクアリウムでは二酸化炭素を添加して成長させます。

ショートヘアーグラスの成長

6月10日 枯れた葉
植え付け後、約20日経過した6月10日のショートヘアーグラス。右前のプラ鉢に枯れた葉が目立つようになりました

新芽
葉が枯れているので不安になりますが問題ありません。株分けは根が重要です。ショートヘアーグラスは地下茎の伸ばして新芽が芽吹きます。

根が伸びて成長することで株が増えて、美しい葉で鉢一杯になります。今ある葉が枯れても根があれば新芽が増えます。

根
土の中にある根の状態を確認することは難しいですが、プラ鉢はたくさん設置されたスリットから根が出るので、簡単にショートヘアーグラスの根の状態を確認できます

根があり、地下茎が伸びで鉢の外に新芽が芽吹いています。鉢の中にも根と新芽があたくさんあると予想できます。栽培は順調です。

福岡県は梅雨入りして雨の日と晴れの日が交互に続きます。水草の成長に最適な時期ですので、安心して栽培できます。

梅雨明けぐらいまでに株分けしたショートヘアーグラスの葉が鉢一杯になることが目標です

今後のショートヘアーグラス成長の様子はこの記事を更新します。

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