和風のビオトープに最適な水草であるトクサ(砥草)。
豪華さや華やかさはないですが、真っ直ぐに伸びた濃い緑に節の黒色がアクセントになり、純和風からモダンな和風まで幅広くレイアウトしやすいです。
とても丈夫な植物ですので、育て方は簡単です。湿地性植物ですので乾燥に気を付けるだけです。
日当たりのよい場所では元気よく大きく成長します。夏は日差しが強すぎるので半日陰でよく、日陰でも栽培可能です。
苗を購入して鉢に植え替えて、栽培する様子を詳しく記録しました。参考にしてください。
トクサの植え替え
ホームセンターで購入したトクサの苗は、草丈が30センチぐらいで2号(直径6センチ)のビニールポットに植えてあります。たくさんの茎があり元気のよい苗です。
苗を選ぶ時のポイントは枯れた茎が少なく、虫などの害虫がいないかチェックすることです。
病気や害虫が少なく、育てやすいトクサですが、密集した状態で栽培しているとアブラムシなどの害虫が付くことがあります。
トクサの植え替え:鉢
トクサの苗を鉢に植え替えをして栽培します。
乾燥に弱いですので、ビニールポット2号は用土が少なく乾燥しやすいです。
3号(直径9センチ)か4号(直径12センチ)の鉢に植え替えると安心して管理できます。
メダカのビオトープにレイアウトする予定ですので、汚れの目立たない黒色の四角い鉢を用意しました。
黒色の鉢の大きさは、8.5センチぐらいですので3号の鉢になります。
鉢の深さは9センチです。ビオトープにレイアウトする場合は鉢の深さをチェックすることが大切です。
トクサは湿地性植物ですので、用土が乾かないように栽培します。水の中に深く沈めると成長が悪くなる可能性があります。
ビオトープの水の深さから鉢の深さが決まります。湿地性植物ですので、根元をあまり深く水に沈めないように注意しましょう。トクサは5センチくらいまでが最適です。
黒色の鉢は100均で購入しました。100均は陶器の鉢の種類が少ないですが価格が安いので、たくさんの植物を栽培する場合は便利です。
小さな鉢も用意しました。
茎が細くて草丈が低いトクサを植え付けます。小さな
トクサはいろいろな場所に飾ることができます。100均の陶器の食器に穴をあけて鉢にしました。
陶器の食器を鉢にするために穴をあける方法を詳しく書いた記事です。
小さい鉢の縦の長さは5.5センチ。長方形の鉢です。
小さい鉢の深さは3センチ。とても浅いので用土が少なく、乾燥に注意して栽培する必要があります。管理が大変ですが、チェレンジします。
トクサの苗を植え替えるために2つの鉢を用意しました。
トクサの植え替え:用土
トクサには、
乾燥しにくい性質の用土が適しています。価格が安い
赤玉土が最適です。一般的な培養土でも問題なく栽培できます。
赤玉土の小粒をフルイにかけて粒を揃えた用土を使います。
トクサの植え替え:鉢の準備
黒色の鉢は底に穴があります。
赤玉土の小粒は小さいので穴を通り抜けそうです。
赤玉土にの小粒を
土入れを使って入れます。
土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。プラスチック製ですが小さな鉢に用土を入れるときに便利ですので、おすすめです。
赤玉土を
底から1/3ぐらいまで入れて植え替えの準備が完了です。
小さい鉢は底の穴が小さく、赤玉土が通り抜ける心配はないですが、根を固定する
針金を取り付けるために
鉢底網を固定します。
針金をU字に曲げて、
鉢底網に通します。
鉢の穴に通します。
トクサを浅い鉢に植えると、
草丈に対して根が浅いので倒れてしまいます。倒れないようにと草の根を
針金で固定します。
鉢の穴から出ている2本の針金で、トクサの根を固定します。
トクサの植え替え:苗の準備
トクサの
苗をビニールポットから取り出して、植え替える準備をします。大きな鉢受け皿の中で作業すると、周りを汚すことなく、後片付けが簡単にできます。用意する道具は
竹串、
ハサミ、
ピンセットなどです。
苗は必ず底の穴をチェックします。根がたくさん出ていると、ビニールポットから取り出すことができないからです。
苗を
横向きに置き、ビニールポットの底を押すと簡単に取り出すことができます。
トクサは湿地性植物ですので、土が湿った状態で栽培します。
湿った土は取り除きにくいので水の中に入れて
竹串で土を崩します。
トクサの根はとても細く、土を完全に取り除くと根が切れることがあります。ある程度土を取り除くだけにします。
2つの鉢に植え替えるので、株分けします。手で引きちぎります。1つの鉢に植え替えるときも株を分けることで、その後の成長がよくなり、短期間で鉢一杯になりやすいです。
長く伸びた根を切って、
苗の準備が完了です。根が乾かないように注意します。
トクサの植え替え:鉢に植える
株分けした
トクサを準備した鉢に植えます。
3号(直径9センチ)ぐらいの小さな鉢に用土を入れるときは、
土入れがあると便利です。大と小の2個セットで100均で販売されていますので、おすすめの園芸用品です。
トクサが真っ直ぐになるように植えます。
倒れそうなら深く植えて、倒れないようにします。根が伸びて張ると倒れなくなります。その後、用土を少し減らします。
風で倒れないように
割りばしなどで添え木すると安心できます。
鉢に植えた後は1週間から10日ぐらい、風通しの良い明るい日陰で管理します。変色して枯れる茎があれば、根元で切り取り除きます。
トクサの植え替え:小さい鉢に植える
茎が細い小さな株を100均の陶器の食器で作った
小さい鉢に植えます。
鉢の深さが3センチと浅く、
用土で根を固定することができません。セットした
針金を使って、倒れないように根を固定します。
赤玉土を鉢一杯になるまで入れます。
茎が細くて、草丈が低い
トクサのミニ盆栽が完成しました。用土が少ないので乾燥に弱いですが、小さい鉢はいろいろな場所に飾ることができます。
水を入れた鉢受け皿に入れて、日陰で管理します。枯れることなく、新芽が芽吹くことを願います。
植え替え後のトクサの様子
5月28日に植え替えをしたトクサ。その後の様子を記録しました。
6月8日撮影:
トクサの苗を
株分けして植えて10日が経過しました。
根元から2つ芽吹いています。植え替えが成功しました。
トクサは丈夫な植物ですので失敗することは少ないですが、新芽が芽吹いていますので状態がよいことが分かります。
6月11日撮影:新芽の成長は早く、3日後で3倍くらいの長さに成長しています。右の株からも芽吹いています。株分けして植えることで、短期間で鉢一杯になる予定です。
小さい鉢も6月8日に新芽が芽吹きました。
鉢の底を確認すると根が伸びています。根が成長すれば新芽がたくさん芽吹きます。
小さい鉢ですので、細い茎が芽吹くと予想していましたが、普通の太さです。ちょっと残念ですが、株が大きくなることが大切です。
新芽が増えれば、細い茎が芽吹く可能性があります。太い茎は根元で切ることができるので、このまま成長させます。
福岡県は、これから梅雨時期になります。湿度が高く、トクサの成長に最適な気候です。今後の成長の記録は、この記事を更新します。
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