アジサイ(紫陽花)を苗木から育てる
6月に美しい花を楽しめるアジサイ(紫陽花)を小さな鉢植えやミニ盆栽で育てることにチャレンジします。アジサイ(紫陽花)は落葉低木で樹高は2メートル以下ですが、株立ちになり幅が広く、剪定をしないと大きく成長します。
小さな鉢植えやミニ盆栽にすると置く場所に困ることなく、花が咲く時期に室内で楽しむこともできます。
アジサイ(紫陽花)の苗木
アジサイ(紫陽花)を小さく育てるために苗木を用意します。鉢植えのアジサイは花が咲く前の5月ぐらいからホームセンターや園芸店で販売されています。美しい花がたくさん咲くように大きく成長していますので、購入した直後は最適なサイズですが、その後に栽培することを考えると少し大きいです。
アジサイの苗木は3月の下旬ぐらいに販売されます。小さな苗木ですので鉢植えよりも安く、気軽に購入できるメリットがあります。
ガクアジサイの苗木を使って、植え付けから花が咲くまでの育て方の記録します。苗木のラベルは紛失することがありますので、写真に撮るとよいです。
ガクアジサイは真ん中の小さな花の周りに大きな花が咲くアジサイです。日本原産ですので、栽培に適しています。寒冷地は冬に保護すると安心できます。
アジサイ(紫陽花)の苗木の状態を確認
アジサイ(紫陽花)の苗木は樹高が15センチ。このくらいの樹高で花が咲くことが理想ですが、花が咲くまで3か月ありますので、もう少し大きく成長します。樹高20センチぐらいが目標です。アジサイ(紫陽花)の苗木は直径9センチの3号にビニールポットです。鉢が小さいほうが大きく成長しないメリットがありますが、根が増えると用土が少なくなり水切れの原因になります。
アジサイは株立ちで株から複数の枝が伸びます。太い枝から新芽が芽吹き、新しい枝ができることがありますが、根元近くから新しい枝が伸びている苗木が樹形がよくなる期待が持てます。
購入したアジサイの苗木は、葉が枯れている枝があります。ホームセンターの店頭に並べられ、ビニールポットが小さいので朝の1日1回の水遣りでは、水切れします。
葉が枯れていない元気な苗木を選びましょう。株立ちで多くの枝がありますので、1つぐらい枯れた枝があっても、大きな問題はありません。
アジサイ(紫陽花)の苗木を植え付ける準備
アジサイ(紫陽花)は水を好む樹ですので、水切れしないようにビニールポットから鉢に植え付けをします。植え付けや植え替えは春と秋が適しています。アジサイ(紫陽花)の苗木を植え付ける鉢
アジサイ(紫陽花)の苗木を植え付ける鉢を準備します。プラスチック製の鉢は軽くて、割れる心配がないことがメリットです。通気性が悪いことがデメリットですが、適度に植え替えをして用土の通気性が確保できていれば、栽培に大きな影響はありません。
5号(直径15センチ)の鉢ですが、内側の直径は14センチでした。小さな鉢植えにしますので、最適な大きさです。うまく栽培できたらキレイな鉢に植え替えをします。
鉢の高さは13センチぐらいです。地面に直接鉢を置く場合は、少し高い鉢が風通しがよくなります。
余っていた鉢ですが適したサイズでしたので、この鉢にアジサイ(紫陽花)の苗木を植え付けます。
アジサイ(紫陽花)の苗木を用意した鉢に入れて、植え付けた時のイメージを確認します。黒い鉢に葉の緑が映えます。
早く植え付けをして、左の葉が枯れた枝の被害が大きくならないようにします。
アジサイ(紫陽花)の苗木の植え付けの道具
アジサイ(紫陽花)の苗木の植え付けに必要な道具は、ハサミ・竹串、スコップです。ハサミは不要な根を切るために使います。スコップは用土の準備などに使います。竹串はビニールポットの中の用土が固まっていますので、崩すために使います。
竹串は適度な硬さで、根をあまり傷つける心配がありません。とても硬く用土が固まっている場合に備えて、ステンレス製のフォークを準備しています。強度が高く、錆びにくいですので便利です。
アジサイ(紫陽花)の苗木の植え付けの用土
アジサイ(紫陽花)の苗木の植え付けに適した用土は、赤玉土の小粒と腐葉土を7:3の割合で混ぜたものです。赤玉土の小粒をふるいにかけて、粒を揃えたものを用意しています。5号の鉢ですので、左の小粒を使います。右の極小粒は3号ぐらいの小さな鉢のミニ盆栽に使用します。
腐葉土もふるいにかけて、小さな枝や葉などを取り除いています。
鉢の底に入れる鉢底石です。鉢底石はどのようなものでも大きな違いがありません。排水性と通気性がよくなります。
100均のフタ付きケースに用土を入れて保管すると、使いやすくて便利です。
赤玉土の小粒と腐葉土を混ぜてアジサイ(紫陽花)の苗木の植え付けの用土を作ります。用土を混ぜるための容器は、洗面器やバケツなどを用意します。
用土の分量は土入れを使います。100均の土入れが安くて便利です。赤玉土の小粒を1杯。
赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜるので、腐葉土は少なくなります。計量カップなどで水を入れて計測すると、どのくらいの量か?目安になります。
用意した洗面器に赤玉土と腐葉土を入れます。
青色のアジサイ(紫陽花)は酸性の用土にすると色が鮮やかになります。酸性の鹿沼土を入れて花の色が美しくなるようにします。
赤色のアジサイ(紫陽花)は弱アルカリ性がよいですので、苦土石灰などで用土を弱アルカリ性になるように調整します。
100均の小さなスコップは少量の用土を混ぜるときに使いやすく便利です。
赤玉土と腐葉土、鹿沼土が均一に混ざるようにします。
アジサイ(紫陽花)の苗木を植え付ける鉢の準備
底から1~2センチぐらいまで鉢底石を入れます。作った用土を鉢底石の上に2~3センチ入れます。
アジサイ(紫陽花)の苗木を植え付ける鉢の準備ができました。根が乾かないように、素早く植え付けることに注意します。
アジサイ(紫陽花)の苗木を植え付ける
アジサイ(紫陽花)の苗木をビニールポットから取り出して、準備した鉢に植え付けます。ハサミと竹串を使用します。大きな10号(直径30センチ)の鉢受け皿の中で取り出すことで汚すことなく作業できます。植え替えをするときは、鉢の底から根が出ていないか?確認します。根が出ていると苗木を取り出すときに根が切れます。
途中で切れて根が短くなると、水を吸収する能力が低くなります。鉢の底から出ている根をハサミで切ります。この苗木は根が出ていませんでした。
小さなビニールポットの苗木は簡単に取り出すことができます。
根の状態を確認します。全体に細い根がありますので、根の状態はよいです。太い根が見えます。太い根が長く伸びると、徒長枝ができる可能性が高くなりますで、短く切ります。
底は根が鉢に沿って回りながら伸びるので固まることが多く、植え付けるときに必ず長く伸びた根を切ります。
底と側面の角をハサミで切ります。4か所切ると簡単に根が崩れます。
底の根を崩すことで植え付け後に根の成長がよくなり、樹が元気になります。
表面の土が固まっていると水通りが悪くなります。水が流れるときに空気が流れることで通気性があり、根の成長に良い影響を与えます。
表面の土を竹串を指して、水が流れるように崩します。根腐れ防止になります。
根を切り、表面の土を崩した苗木を準備した鉢に入れます。高さが鉢の上部より1~2センチ低いぐらいにします。高い場合は少し用土を減らします。低い場合は用土を足しましょう。
隙間に用土を入れます。小さな土入れが使いやすいです。
表面は赤玉土だけにすると見栄えが良いです。乾き具合を確認しやすいですので、初心者におすすめです。
植え付けの仕上げは水遣りです。鉢の底から流れる水が最初は泥水ですが透明な水が流れまで、たっぷり水遣りをします。
アジサイ(紫陽花)の苗木の植え付け後の管理
植え付け後は、1週間から10日ぐらいは明るい日陰で管理します。直射日光が当たると乾きが早くなり、まだ状態のよくない根では必要な水を吸収することができません。朝と夕方の1日2回の水遣りをして、葉にもたっぷり水を与えましょう。
福岡県で3月9日に植え付けをしました。これから成長して花が咲くまでの栽培の記録をこの記事を更新します。
アジサイの育て方のポイント
- 日当たりのよい場所で育てる。西日に注意する。
- 用土は市販の培養土。作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3。
- 水遣りは鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は3月頃に緩効性化成肥料を置き肥。
- 植え付け・植え替えは落葉期の12月~3月。
- 剪定は花後の7月~9月。花が咲いた枝を切る
アジサイ(紫陽花)の植え付け後
アジサイ(紫陽花)の鉢植え:つぼみから開花
4月28日撮影:小さなつぼみが少し大きく成長しました。
|
|
0 件のコメント :
コメントを投稿