ミニ盆栽の育てるために、水遣りが一番大切な作業です。水遣りをするためにどのような道具が最適で使いやすいか?
ミニ盆栽に水遣りをするための道具
水遣りの道具は、ジョウロ(如雨露)、水差し、霧吹き(スプレー)があります。普通はジョウロ(如雨露)で水遣りをします。種類や大きさがたくさんあり、ミニ盆栽に適したものが販売されています。
水差しは、室内で水遣りをする場合や液体肥料を株元に与える場合に使います。ノズルが細くて長いものが注ぎやすく、プラスチック製が軽くて実用性が高いです。
霧吹き(スプレー)は、葉水をする場合に使います。レバーが軽く動いて、片手で持つことができる大きさが使いやすいです。
ミニ盆栽の根元にたっぷり水遣りがしたい。
小さいミニ盆栽は鉢の乾きが早く、水切れに注意が必要です。たっぷり水遣りをすることが基本ですが、ジョウロ(如雨露)で水遣りをすると、葉が邪魔をして、鉢の用土に十分に水を与えるまで時間がかかり、水を無駄にしているような気がします。ミニ盆栽用の小さなハス口のついたジョウロ(如雨露)を見つけました。
とてもよい商品ですが、気軽に購入できる値段ではありません。
盆栽用のジョウロ(如雨露)は高級品が多く、予算オーバーになるので、ミニ盆栽の根元に水をたっぷり与えるために、水差しを探しました。
先端が細い水差しを探すより、安い水差しの先端を改良することにチャレンジします。筒部を長くして、盆栽専用の水差しを製作することにしました。
実用性を重視して、できるだけ費用を安く製作します。
ミニ盆栽に水遣りするための水差しの製作
100均の水差しです。プラスチック製で小さな鉢植えに水遣りをするための商品です。デザインはシンプルで、100円ですが実用性は高いです。ジョウロ(如雨露)や水差しは、水を溜める「タンク」、水が流れる「筒部」、水量を調整する「ハス口」や「注ぎ口」、「取っ手」の4つのパーツで構成されます。
ラベルを見ると、容量は約1.2リットル、タンクの容量はミニ盆栽には十分です。安心の日本製です。 水差しは屋外に置くので、日本製なら日光による劣化が少なく、耐久性が高いです。
筒部の内径は約7ミリでミニ盆栽に水遣りをするには少し大きく、長さが短いです。 筒部の先端の注ぎ口の太さで水流の強さが決まります。細いほうが水流が弱く、ミニ盆栽に最適です。
筒部の長さは、長いほうがデザインがよく、棚の奥の鉢に届きます。
水差しの筒部をアルミパイプで改良する
盆栽用のジョウロや水差しは筒部が長く、棚の奥の鉢にも水遣りがしやすいようになっています。アルミパイプを使って、筒部を長く伸ばして、細くすることでミニ盆栽の水遣りに最適な水差しに改良します。
使ったアルミパイプは、5×0.5×1mと書いてあります。外径が5ミリ、厚さが0.5ミリ、長さが1メートルです。
ホームセンターで200円ぐらいで販売してあります。外径と厚さから内径が4ミリです。注ぎ口がとても細くなり水流が弱く、ミニ盆栽の根元にやさしく水遣りすることができます。
隙間が少し開きますが、注ぎ口を細くしたいので5ミリのアルミパイプにしました。
筒部の長さは40センチにしました。長いほうがデザイン的によいですが、実用性を考えて40センチに決めました。端から40センチの所に油性のマジックで印を書きます。
アルミパイプは厚さが薄く、柔らかいので、安い金属用の刃で簡単に切りことができます。
少しずつゆっくり切れば、キレイに切ることができます。アルミパイプは曲がりやすいので木の上でまっすぐにして切ります。
水差しの注ぎ口は斜めになっているので、アルミパイプの先端を斜めに加工します。
切り始めに注意すれば、斜めに切ることも簡単にできます。
切り口をキレイにするためにヤスリで磨きます。細目のヤスリで切り口をある程度キレイに磨いて、サンドペーパーの400番、600番、800番と順に磨きます。
800番のサンドペーパーで仕上げると、キレイな切り口になります。
水の流れがよくなるように、内側のバリを磨きます。
40センチのアルミパイプを100均の水差しに取り付けて、完成のイメージを確認します。まっすぐに伸びたアルミパイプが、ちょっと残念な感じです。
筒部の先端付近を少し曲げます。10号(直径30センチ)の植木鉢を使って、アルミパイプを曲げます。
アルミパイプをゆっくり植木鉢に沿って、押し付けると簡単に曲げることができます。
先端付近を曲げるだけで、商品のような水差しになりました。
100均の水差しにアルミパイプを固定する
100均の水差しの筒部の内径は約7ミリあります。細い5ミリのアルミパイプを使うので、隙間ができます。アルミパイプを固定するために、水に強い接着剤が必要です。持っている接着剤に耐水性のものがなく、シール材のバスコークを使いました。
メダカのビオトープを製作するときに使ったバスコークが余っていました。耐水性が強く、シール材ですが、固定することができます。
アルミパイプにバスコークを塗ります。
100均の水差しの筒部の先端から、バスコークを塗ったアルミパイプを挿します。
水差しのタンクまでアルミパイプの先端を少し出します。
木片を使って、タンクの底にアルミパイプの先端が着かないようにしました。 バスコークが硬化するまで1日(24時間)ぐらい待ちます。
完成! 100均の水差しをアルミパイプで改良することができました。筒部が長くなり、ビオトープの奥に並べたミニ盆栽に水遣りがしやすくなりました。
注ぎ口の内径が4ミリと細く、やわらかい水流でミニ盆栽の用土が流れたり、崩すこともなく、根元にたっぷり水遣りをすることができました。
完成すると、アルミパイプで製作した筒部と注ぎ口が考えていたものより完成度が高く、100均の水差しの質素なデザインが、とても残念な雰囲気になりました。もう少しデザインのよい水差しをベースに、改良するとよかったです。
ミニ盆栽に最適な水差しの製作 まとめ
ミニ盆栽にたっぷり水を与えるには、ジョウロ(如雨露)より水差しのほうがよいです。葉に邪魔されることがなく、確実に根元と用土に水を与えることができます。霧吹き(スプレー)で葉水すれば完璧です。ポイントは、水流が弱く、やさしく水を与えるために注ぎ口が細いものが必要になることです。鉢の用土が流れたり、崩れることを防ぎます。
100均の水差しを5ミリのアルミパイプを使って、筒部を長く、注ぎ口を細くすることができました。アルミパイプ(1メートルで200円ぐらい)と接着剤を使いますが、筒部を好きな長さにすることができるメリットがあります。
安い費用で、使いやすい水差しを製作することができました。ミニ盆栽の栽培を楽しむことができます。
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