さくらんぼ(暖地桜桃)を取り木してミニ盆栽を作る。


さくらんぼ(暖地桜桃)の開花は3月の初旬で、まだ寒い日があり花が少ない時期に美しい花を楽しむことができます。


さくらんぼ
ゴールデンウィークには、さくらんぼの実を食べることができます。完熟すると美味しく食べることができます。

さくらんぼ(暖地桜桃)の鉢植えの栽培の記事です。
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暖地桜桃は、1本の樹で実が成るさくらんぼとして暖かい地域でホームセンターや園芸店で苗木が販売されています。

「さくらんぼ」とは種が違い、「食べることができる実が成る桜」です。シナミザクラ(支那実桜)の種で、一般的なさくらんぼはセイヨウミザクラ(西洋実桜)です。

鉢植えのさくらんぼ(暖地桜桃)を毎年、花を楽しみ、実を食べています。少し大きくなり、剪定しなければならなくなったので、先端の枝を取り木して、小さな鉢植え、さくらんぼミニ盆栽を作ります。





さくらんぼ(暖地桜桃)の取り木

さくらんぼ(暖地桜桃)の鉢植えは樹高が高くなり、剪定をする必要があります。剪定をする予定の枝を取り木をして、さくらんぼミニ盆栽を作ります。

剪定する予定の枝で取り木をすると、失敗しても影響がないので、気軽にチャレンジできます。

ミニ盆栽を作るには、取り木が一番簡単な方法です。取り木について詳しく説明した記事です。
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道具
取り木に使う道具は、よく切れるカッターやナイフ、ビニールポットです。ビニールポットを切ったり、固定するために、ハサミ、ホッチキス、針金などを準備します。


幹の太さ
取り木は、幹の太さの1.5~2倍くらいの幅の樹皮を剥ぎ取ります。幹の太さが5ミリなので、10ミリ(1センチ)ぐらいの幅が必要です。幅が狭いと、傷を修復しようとして繋がると発根しません。


カッター
カッターはキレイに洗って、ライターの火で殺菌して使います。雑菌などが繁殖すると発根ができなくなる可能性があります。


幅
樹皮をキレイに剥ぎ取り、木質部に到達するまで削ります。形成層(甘皮)をしっかり取り除きます。幅が10ミリ(1センチ)ぐらいになるように注意します。


ビニールポット
ビニールポットをハサミで切り、取り付けることができるようにします。


ホッチキス
ホッチキスで留めて、用土を入れることができるようにします。


針金
針金を使って、ビニールポットが真っ直ぐになるように固定します。


用土
用土は赤玉土鹿沼土の細粒を使います。支柱などで固定すると風が強く吹いても、用土がこぼれることがありません。

取り木後の管理は、水遣りをするだけです。とても簡単にさくらんぼ(暖地桜桃)ミニ盆栽をつくることができます。


取り木を切り離して鉢に植え付ける。

葉枯れ
5月の上旬に取り木をして、3ヵ月後の8月のお盆前の様子です。取り木をしている枝の葉が枯れています。


黄色
葉が黄色になって落ちて少なくなりました。取り木をしていない部分の葉は異常はありません。

切り離して鉢に植え付ける時期は、少し暑さが弱くなった9月を予定していました。植え付け後の管理が簡単で、失敗する可能性が低いからです。暑い夏は、根の量が十分に増えていないと枯れることがあります。

葉が少なくなって、このままでは切り離して植え付けるときに、すべての葉がなくなる不安が出てきました。

お盆前で、まだ暑い日が続きますが、切り離して鉢に植え付けることにしました。


鉢
3号の素焼きの鉢を用意しました。100均で2個セットで販売しています。ビニールポットより大きいので、水切れの心配が少ないです。


根
発根してビニールポットの用土から根が伸びて出ています。根の量は十分にたくさんある可能性があります。

注意することは、長く伸びた根が2~3本だけあるような状態です。


底
ビニールポットの底からの根が伸びて出ています。ある程度の根の量があることが確認できるので、暑いですが、切り離して鉢に植え付けます。


発根
ビニールポットをハサミで切って取り除きました。根の量は考えていたより少ないです。

ビニールポットが小さいことが原因です。もう少し大きなビニールポットなら、水切れの心配がなく、根がたくさん増えることができます。葉が枯れることもなかった可能性があります。

取り付けが簡単にできるように、小さなビニールポットを選んだことが失敗です。このように、実際に経験してみないとわからないことがたくさんあります。


水
根を状態を確認するために用土を水で流しました。幹から根がすべての方向に伸びて、よい根張りが期待できます。

根が上の方向に曲がっていることがよくないですが、取り木よい根張りを作ることができる方法です

ブログの記事の写真のために、用土の水で流して根の状態の写真を撮りました。根が乾くので用土を取り除かないで、すぐに植え付けたほうがよいです。


切り離し
取り木で一番のイベントである切り離しです。樹皮を剥いだ部分をハサミで切ります。


枝分かれ
根元から最初の枝分かれまでが短く、ミニ盆栽の素材として、とてもよい状態です。取り木のメリットは、樹形がある程度できた素材を作ることができることです


鉢
3号の素焼きの鉢に底石を入れて、赤玉土を少し入れて、切り離した苗木を植え付けます。


固定
根の量が少なく、樹を固定できないので深く植え付けました。来春に植え替えるときに根元の位置を調節します。

植え付け後は、日陰で管理して乾かないように水遣りをします。これ以上葉が少なくならないように栽培します。

目標は、来春に花が咲くことです。来春に芽吹く新芽ができています。まだ花芽と葉芽の区別がつきませんが、 花芽分化は夏ごろに行われるので、花芽ができている可能性は高いです。

いろいろな樹木を取り木をしました。
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さくらんぼ(暖地桜桃)を取り木してミニ盆栽を作る。の今後

取り木をして、3ヵ月後に切り離して鉢に植え付けることができました。枯れることがないように注意して栽培を続けます。

冬に落葉して、樹形を作るための剪定、来春に花が咲き、さくらんぼの実がなるまでの様子を記事を更新します。

さくらんぼ(暖地桜桃)ミニ盆栽は、花を楽しむことができ、実がなる姿も鑑賞できます。

苗木がホームセンターや園芸店で安く購入できることもメリットです。鉢植えで栽培して、取り木をするだけで簡単にミニ盆栽を作ることができます。

追記

さくらんぼ(暖地桜桃)の取り木の秋から冬の様子

麻ひも 固定
取り木した直後は根の量が少なく、風で倒れる可能性がありますので、麻ひもで固定しました。麻ひもは100均で3個セットで販売されいます。

少し寒くなり始めた11月の写真です。葉の数が少なくなっていますが、つぼみは枯れることなく順調に成長しています。

落葉
12月のなり、落葉しました。

麻ひも 取り外す
落葉すると風の影響が少なくなりますので、麻ひもを取り外しました

冬の水遣りは神経質になる必要はありませんが、風が強い日は乾燥して鉢が乾きやすくなります。水切れに注意して管理します。

日差しがあり、風が当たらない場所が最適です

さくらんぼ(暖地桜桃)の取り木、春の開花の様子

つぼみ 2月3日
2月3日のつぼみの写真。2020年は暖冬で福岡県は暖かく、つぼみの成長は順調です。

つぼみ 2月19日
2月19日のつぼみの写真。さくらんぼ(暖地桜桃)はソメイヨシノと同じで最初に花が咲き、その後に葉が芽吹きます。

膨らんでいるつぼみはすべて花芽です。緑色をしていますがピンクに変化して花が咲きます。


つぼみ 2月25日
2月25日のつぼみの写真。つぼみが大きく膨らみ、色が変化しています。開花まであともし少しです。

つぼみ 2月26日
2月26日のつぼみの写真。1日後ですが、つぼみの色が大きく変わり、 開花しそうです。

取り木
さくらんぼ(暖地桜桃)の取り木した2つの鉢。樹高が小さいミニ盆栽で美しい花を楽しむことができそうです。

つぼみ 2月28日
2月28日のつぼみの写真さくらんぼ(暖地桜桃)の取り木が開花しました。親木より2日遅い開花です。

満開になるまで、ゆっくり楽しむことができます。日当たりがよく。雨が当たらない軒下などで管理しましょう。

さくらんぼ(暖地桜桃)は花だけでなく、実も楽しめます。小さいミニ盆栽ですので多くの実は難しいですが、今後の目標は結実の成功です

福岡県ではGW(ゴールデンウイーク)に実を食べることができます。暖地桜桃は少し酸っぱく、美味しいとは言えませんが、季節を楽しむことができます。

満開の様子や結実から実が熟すまで様子を記事を更新します。

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