ゴールデンウィークには、さくらんぼの実を食べることができます。完熟すると美味しく食べることができます。
さくらんぼ(暖地桜桃)の鉢植えの栽培の記事です。
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暖地桜桃は、1本の樹で実が成るさくらんぼとして暖かい地域でホームセンターや園芸店で苗木が販売されています。
「さくらんぼ」とは種が違い、「食べることができる実が成る桜」です。シナミザクラ(支那実桜)の種で、一般的なさくらんぼはセイヨウミザクラ(西洋実桜)です。
鉢植えのさくらんぼ(暖地桜桃)を毎年、花を楽しみ、実を食べています。少し大きくなり、剪定しなければならなくなったので、先端の枝を取り木して、小さな鉢植え、さくらんぼのミニ盆栽を作ります。
さくらんぼ(暖地桜桃)の取り木
さくらんぼ(暖地桜桃)の鉢植えは樹高が高くなり、剪定をする必要があります。剪定をする予定の枝を取り木をして、さくらんぼのミニ盆栽を作ります。剪定する予定の枝で取り木をすると、失敗しても影響がないので、気軽にチャレンジできます。
ミニ盆栽を作るには、取り木が一番簡単な方法です。取り木について詳しく説明した記事です。
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取り木に使う道具は、よく切れるカッターやナイフ、ビニールポットです。ビニールポットを切ったり、固定するために、ハサミ、ホッチキス、針金などを準備します。
取り木は、幹の太さの1.5~2倍くらいの幅の樹皮を剥ぎ取ります。幹の太さが5ミリなので、10ミリ(1センチ)ぐらいの幅が必要です。幅が狭いと、傷を修復しようとして繋がると発根しません。
カッターはキレイに洗って、ライターの火で殺菌して使います。雑菌などが繁殖すると発根ができなくなる可能性があります。
樹皮をキレイに剥ぎ取り、木質部に到達するまで削ります。形成層(甘皮)をしっかり取り除きます。幅が10ミリ(1センチ)ぐらいになるように注意します。
ビニールポットをハサミで切り、取り付けることができるようにします。
ホッチキスで留めて、用土を入れることができるようにします。
針金を使って、ビニールポットが真っ直ぐになるように固定します。
用土は赤玉土や鹿沼土の細粒を使います。支柱などで固定すると風が強く吹いても、用土がこぼれることがありません。
取り木後の管理は、水遣りをするだけです。とても簡単にさくらんぼ(暖地桜桃)のミニ盆栽をつくることができます。
取り木を切り離して鉢に植え付ける。
5月の上旬に取り木をして、3ヵ月後の8月のお盆前の様子です。取り木をしている枝の葉が枯れています。葉が黄色になって落ちて少なくなりました。取り木をしていない部分の葉は異常はありません。
切り離して鉢に植え付ける時期は、少し暑さが弱くなった9月を予定していました。植え付け後の管理が簡単で、失敗する可能性が低いからです。暑い夏は、根の量が十分に増えていないと枯れることがあります。
葉が少なくなって、このままでは切り離して植え付けるときに、すべての葉がなくなる不安が出てきました。
お盆前で、まだ暑い日が続きますが、切り離して鉢に植え付けることにしました。
3号の素焼きの鉢を用意しました。100均で2個セットで販売しています。ビニールポットより大きいので、水切れの心配が少ないです。
発根してビニールポットの用土から根が伸びて出ています。根の量は十分にたくさんある可能性があります。
注意することは、長く伸びた根が2~3本だけあるような状態です。
ビニールポットの底からの根が伸びて出ています。ある程度の根の量があることが確認できるので、暑いですが、切り離して鉢に植え付けます。
ビニールポットをハサミで切って取り除きました。根の量は考えていたより少ないです。
ビニールポットが小さいことが原因です。もう少し大きなビニールポットなら、水切れの心配がなく、根がたくさん増えることができます。葉が枯れることもなかった可能性があります。
取り付けが簡単にできるように、小さなビニールポットを選んだことが失敗です。このように、実際に経験してみないとわからないことがたくさんあります。
根を状態を確認するために用土を水で流しました。幹から根がすべての方向に伸びて、よい根張りが期待できます。
根が上の方向に曲がっていることがよくないですが、取り木はよい根張りを作ることができる方法です。
ブログの記事の写真のために、用土の水で流して根の状態の写真を撮りました。根が乾くので用土を取り除かないで、すぐに植え付けたほうがよいです。
取り木で一番のイベントである切り離しです。樹皮を剥いだ部分をハサミで切ります。
根元から最初の枝分かれまでが短く、ミニ盆栽の素材として、とてもよい状態です。取り木のメリットは、樹形がある程度できた素材を作ることができることです。
3号の素焼きの鉢に底石を入れて、赤玉土を少し入れて、切り離した苗木を植え付けます。
根の量が少なく、樹を固定できないので深く植え付けました。来春に植え替えるときに根元の位置を調節します。
植え付け後は、日陰で管理して乾かないように水遣りをします。これ以上葉が少なくならないように栽培します。
目標は、来春に花が咲くことです。来春に芽吹く新芽ができています。まだ花芽と葉芽の区別がつきませんが、 花芽分化は夏ごろに行われるので、花芽ができている可能性は高いです。
いろいろな樹木を取り木をしました。
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さくらんぼ(暖地桜桃)を取り木してミニ盆栽を作る。の今後
取り木をして、3ヵ月後に切り離して鉢に植え付けることができました。枯れることがないように注意して栽培を続けます。冬に落葉して、樹形を作るための剪定、来春に花が咲き、さくらんぼの実がなるまでの様子を記事を更新します。
さくらんぼ(暖地桜桃)のミニ盆栽は、花を楽しむことができ、実がなる姿も鑑賞できます。
苗木がホームセンターや園芸店で安く購入できることもメリットです。鉢植えで栽培して、取り木をするだけで簡単にミニ盆栽を作ることができます。
追記
さくらんぼ(暖地桜桃)の取り木の秋から冬の様子
取り木した直後は根の量が少なく、風で倒れる可能性がありますので、麻ひもで固定しました。麻ひもは100均で3個セットで販売されいます。少し寒くなり始めた11月の写真です。葉の数が少なくなっていますが、つぼみは枯れることなく順調に成長しています。
12月のなり、落葉しました。
落葉すると風の影響が少なくなりますので、麻ひもを取り外しました。
冬の水遣りは神経質になる必要はありませんが、風が強い日は乾燥して鉢が乾きやすくなります。水切れに注意して管理します。
日差しがあり、風が当たらない場所が最適です。
さくらんぼ(暖地桜桃)の取り木、春の開花の様子
2月3日のつぼみの写真。2020年は暖冬で福岡県は暖かく、つぼみの成長は順調です。2月19日のつぼみの写真。さくらんぼ(暖地桜桃)はソメイヨシノと同じで最初に花が咲き、その後に葉が芽吹きます。
膨らんでいるつぼみはすべて花芽です。緑色をしていますがピンクに変化して花が咲きます。
2月25日のつぼみの写真。つぼみが大きく膨らみ、色が変化しています。開花まであともし少しです。
2月26日のつぼみの写真。1日後ですが、つぼみの色が大きく変わり、 開花しそうです。
さくらんぼ(暖地桜桃)の取り木した2つの鉢。樹高が小さいミニ盆栽で美しい花を楽しむことができそうです。
2月28日のつぼみの写真。さくらんぼ(暖地桜桃)の取り木が開花しました。親木より2日遅い開花です。
満開になるまで、ゆっくり楽しむことができます。日当たりがよく。雨が当たらない軒下などで管理しましょう。
さくらんぼ(暖地桜桃)は花だけでなく、実も楽しめます。小さいミニ盆栽ですので多くの実は難しいですが、今後の目標は結実の成功です。
福岡県ではGW(ゴールデンウイーク)に実を食べることができます。暖地桜桃は少し酸っぱく、美味しいとは言えませんが、季節を楽しむことができます。
満開の様子や結実から実が熟すまで様子を記事を更新します。
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