樹を増やす方法に
挿し木があります。挿し木でミニ盆栽の素材をつくることができれば、無料でミニ盆栽を作ることができます。
成長するまで時間が必要ですが、種から育てる実生より時間は短くなります。挿し木することができる樹種はたくさんありますが、難易度に違いがあります。
樹種ごとの挿し木する時期や難易度について、詳しくまとめたサイトがあります。
参考サイト 挿し木のコツ
挿し穂をどのように手に入れるか?
挿し木をするためには、
挿し穂が必要です。ミニ盆栽の素材なので、5~10センチぐらいで、太さが2~5ミリぐらいの若い枝が発根しやすいです。
鉢植えを栽培して、挿し穂を手に入れる。
ホームセンターや園芸店で苗木を購入して、鉢植えで育てます。春にたくさんの新芽が伸びるので、不要な枝を挿し穂として利用します。
小さな苗木は価格が安いので、気軽にチャレンジできます。普通の苗木は樹種や品種が豊富で、購入しやすいことがメリットです。デメリットは、鉢植えが増えるので置く場所の確保が必要です。
できるだけ小さな鉢植えにして、挿し木が成功したら、鉢植えは樹高を低くなるように強剪定して、ミニ盆栽にすることが一番よい方法です。
友人や近所の人の庭木から挿し穂を分けてもらう。
庭木の伸びた枝を挿し穂にする方法です。友人や近所の人など親しい人にお願いをして、枝を分けてもらいます。
樹は生長して枝が伸びるので、剪定が必要になります。庭木の伸びた枝を4~5本ぐらい切っても大きな支障はありません。
分けてもらうときには、水を入れた容器に切った枝を入れると水揚げになり、乾燥させないように注意しましょう。
遠くの人でも、水で湿らせたキッチンペーパーなどで挿し穂を包み、ビニール袋で水が漏れないようにすれば、封筒で送ることができます。
Twitterのフォロワーさんから発根した挿し木を送っていただいたことがあります。送料が必要ですが、購入するより安くなります。
挿し木の方法
発根するためには、温度と湿度が重要です。気温は20~25度ぐらいが最適です。30度以上になると雑菌などが繁殖しやすくなります。梅雨時期から夏が、一般的に挿し木に適した時期で、春から伸びた枝を挿し穂にします。
挿し穂は、よく切れるカッターやカミソリなどで斜めに切ります。
水を吸う面積を広くするためです。
水の中で切る
水切りをすると道管に空気が入ることがなくなります。
水が通る道管に空気が入ると水をうまく吸い上げることができなくなります。
発根促進剤の
ルートンを使うと成功する確率が上がります。
ルートンは価格が安く、20グラムで200~400本の挿し木に使うことができます。
ルートンは、α-ナフチルアセトアミドの成分が入った
発根促進剤で、
挿し木に使うと植物の根の成長がとてもよくなります。
切り口につけるだけで簡単な作業です。
赤玉土や鹿沼土の細粒や挿し木用の土を水で湿らせて、割り箸などの棒で
挿し穂を挿す穴を開けます。
挿し穂の半分以上を土の中になるようにします。風などで挿し穂が動くと発根できなくなります。
直射日光が当たらない明るい日陰で管理して、乾かないように注意します。葉からの蒸散を減らすために、葉を半分に切りました。
葉を半分に切ることで、生命の危機を感じて発根ホルモン(オーキシン)の分泌が促進される効果があります。
3ヵ月後ぐらいに根の量が増え、普通の鉢植えと同じように管理することができるようになります。
挿し木の成功するためには、水遣りを忘れないことが一番大切です。水遣りの間隔が長くなる場合は、深くて大きな鉢にすると水切れの心配が減ります。
いろいろな樹をミニ盆栽の素材を作るために挿し木しました。
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挿し木でミニ盆栽の素材を作る方法 まとめ
挿し木は、樹種によっては簡単に増やすことのできる方法です。ミニ盆栽の素材の苗木は販売が少ないので、挿し穂を手に入れることができれば、一番有効な方法です。
挿し穂のために鉢植えで栽培することは、樹の栽培の勉強になり、小さなミニ盆栽を作ることに、とても役に立ちます。
挿し木からミニ盆栽を作るまで最低でも2~3年は必要ですが、植え替えや剪定などの経験が増えます。
小さくて、いろいろな場所に飾ることのできるミニ盆栽を楽しみましょう。
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