ミニ盆栽は人気がありますが、あまり普及しない原因は、枯らさないように水遣りすることが難しいからです。
暑い夏でも水切れしないように、いろいろな対策をする必要があります。栽培する環境などによって、できる対策が違います。たくさんの方法の中から、できる対策をして、ミニ盆栽を元気に育てましょう。
水切れ対策の基本、水遣りについて考える。
盆栽の水遣りの基本は、「鉢の用土が乾いたら、たっぷりと水遣りしましょう。」とありますが、1日中、盆栽を観察していることは無理なので、現実的な水遣りの方法ではありません。仕事などの生活のリズムがあるので、水遣りをすることができる時刻や回数は、決まります。最初にすることは、水遣りをすることができる時刻を確認して、水遣りの間隔がどのくらいの時間になるか?把握することです。
仕事をしていると、朝に出勤して、夕方に帰宅するまで、通勤時間によって違いがありますが、水遣りの間隔は最低でも9~10時間ぐらいになります。毎日、同じ時刻に帰宅できない人も多いです。
ミニ盆栽に水遣りすることができる時刻と回数は大きく分けると
- 朝と夕方の1日2回
- 朝だけの1日1回
朝と夕方の1日2回、水遣りができる場合
朝の出勤前に水遣りをして、夕方帰宅して水遣りをすることができる人は、ちょっと工夫するだけで、ミニ盆栽の水切れを防ぐことができます。ミニ盆栽の日当たりを調節するだけで大丈夫です。午前中だけに日が当たるようにして、気温が上がり、日差しが強くなる午後は、日が当たらないようにします。
- 午後は日陰になる場所にミニ盆栽を置く。
- 日よけを使って、西日が当たらないようする。
日よけは遮光ネットやよしずを使うと、簡単に日陰を作ることができます。葉焼けしやすい樹種は、梅雨明けから2ヶ月間は、日陰で管理するとよいです。
日陰で風通しがよい場所が理想です。日よけを設置して風通しが悪くならないように注意が必要です。
少し高い場所に置くと風通しがよく、地面からの照り返しの影響が少なくなります。地面がコンクリートなどの場合はベランダタイルなどを敷くとよいです。
遮光ネットは、100均で買うことができます。
棚に遮光ネットを取り付けるため、曲げることができるグラスファイバー製の棒を設置します。
サイズが3種類ぐらいあるので太い手すりなどでも取り付けることができます。プラスチック製の洗濯ばさみは日光で劣化するので、ステンレス製のものがよいです。
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ミニ盆栽を栽培する場所の環境によって、いろいろな工夫をして日よけを設置しましょう。
朝だけ1日1回、水遣りをする場合
帰宅が遅くなり、夕方に水遣りをすることができない人は少なくありません。朝は早起きすることでミニ盆栽に水遣りをする時間をつくることができますが、夕方は遅くなり夜になると、暗い中で水遣りすることが難しいです。暑い夏を1日1回だけの水遣りで、小さなミニ盆栽の水切れを防ぐ方法は、二重鉢や腰水しかありません。
2号の素焼きの鉢のケヤキ。鉢が小さく、素焼きなので乾きやすいです。二重鉢にするために3号の鉢を用意します。
3号の鉢に入れて、赤玉土や山砂などの用土をまわりに入れます。日陰で風通しのよい涼しい場所なら、暑い夏でも1日1回の水遣りで、水切れを防ぎ、枯らすことがありません。
腰水は、朝の水遣りで鉢に水を与えます。鉢の底から流れた水が鉢受け皿に溜まります。鉢受け皿に直接、水を入れません。
水遣りは、鉢の用土に水分を与えるだけでなく、新鮮な空気を流し根に酸素を供給します。 上から水を流すことで水と同時に空気が流れます。
鉢受け皿に溜める水の量は、夕方になくなるぐらいが理想です。根が完全に水に浸かっている状態が続くと根腐れの原因になります。
日陰で管理します。直射日光が当たると鉢受け皿の水が温められてお湯になり、根を傷めます。
浅いコンテナなどを利用すると、 まとめて腰水することができるので便利です。
朝の1日1回の水遣りでも、ミニ盆栽を栽培することができます。梅雨明けから2ヶ月間ぐらいは水切れ対策をして、暑い夏を乗り切りましょう。
ミニ盆栽の水切れ対策 まとめ
水遣りの時刻や回数によって、ミニ盆栽の水切れ対策に違いがあります。日よけや二重鉢、腰水で水切れを防ぎます。夏の強い日差しを遮る日よけを設置することが一番大切です。日向と日陰では環境が大きく違い、鉢に直射日光が当たると、乾きが早くなります。
暑い夏からミニ盆栽の水切れを防ぎ、枯らすことがないように、がんばりましょう。
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