盆栽として樹形が完成した年数の経過した古い樹は、徒長枝が芽吹いたり、成長がよくなることが樹形を乱すことになるので、腐葉土を使いません。
腐葉土はやわらかく、保水性がよく、根が成長するので、太い根や走り根などが増えます。細い根だけを増やしたい場合は赤玉土と桐生砂だけがよいです。
ミニ盆栽に腐葉土を使う理由
ミニ盆栽は、気軽に楽しむことができる盆栽です。気に入った小さな鉢に植えて、いろいろな場所に飾ることができるので人気があります。ミニ盆栽の素材は、種から発芽させた実生や挿し木、取り木などです。樹がまだ若く、これから成長するので、腐葉土を配合して根の成長をよくする必要があります。
鉢が小さく、乾きやすいので腐葉土の保水性で、水切れを防ぎます。水遣りの間隔は人によって違います。朝と夕方にできる人や朝だけの人、腐葉土の配合で保水性を調節することができます。
ミニ盆栽で人気がある花物類や実物類は、花が咲いているときや実がついているときは、用土の保水性を高くすることで、美しい状態を保つことができます。
- 腐葉土を配合することで成長がよくなる。
- 水切れの心配がなく、花や実を美しくできる。
盆栽の水遣りについて詳しい記事を書きました。
関連記事 盆栽の水遣りの基本 初心者でも簡単に潅水できます。
水遣りをマスターすれば、水切れで枯らすことがなくなります。
腐葉土の使い方
ホームセンターや園芸店で販売している価格の安い腐葉土です。ガーデニングや園芸をする人は大きな袋で購入するとお買い得になります。ミニ盆栽など小さな鉢植えだけを栽培する人には、使い切ることができないので、割高になりますが小さな袋の腐葉土がよいです。
ミニ盆栽に適した腐葉土
腐葉土は価格が安いものは、形の残った葉や枝が含まれるので、そのままではミニ盆栽に使うことができません。フルイを使って、葉や枝を取り除き、粒の大きさが均一な腐葉土にします。写真のフルイは100均で購入したものです。粗目と細目の2種類を用意しました。
鉢受け皿の10号(直径30センチ)も100均で購入し、フルイにかけるときに受け皿として使いやすいです。
一番価格が安い腐葉土なので、大きな枝や塊がたくさんあります。
フルイに軽くかけるだけで、キレイな腐葉土になりました。
腐葉土として、使うことができない枝などがたくさんあります。価格が安いですが、実際に使うことができる量は少なくなるので、もう少し品質がよいものを買うほうがよいでしょう。
粒が均一になると、用土らしくなりました。鉢植えなどに使う場合も、フルイにかけることをお勧めします。
ミニ盆栽に使うので、細目のフルイにかけます。
とても粒が小さく、均一になりました。量もとても少なくなりました。
粗目のフルイで十分キレイになったと感じましたが、細目のフルイにかけると小さな枝や塊が、たくさん残っていました。
ミニ盆栽に適した細粒の腐葉土になりました。
土壌菌や小さな虫がいるので、直射日光で殺菌します。天気のよい晴れた日に薄く広げて日当たりのよい場所に置きます。
価格の安い腐葉土でも、ミニ盆栽に適した細粒の腐葉土にすることができます。量がとても少なくなるので価格が安いメリットがなくなります。
価格が高くなりますが、品質のよい腐葉土を購入したほうがよいです。
ミニ盆栽の用土に腐葉土を配合する
赤玉土と山砂(桐生砂)と腐葉土を配合して。ミニ盆栽の用土を作ります。ミニ盆栽の用土について詳しい記事を書いています。
関連記事 ミニ盆栽の用土の選び方 基本を理解しよう。
一般的な培養土は、赤玉土と腐葉土が7:3の割合で配合されています。ミニ盆栽では腐葉土の割合を1~3ぐらいにして減らした分を山砂(桐生砂)にするとよいです。
栽培する環境や鉢の形状や大きさによって、乾き具合が違うので腐葉土で調節します。
若くて小さな樹は、腐葉土の割合を増やして、成長を重視した栽培をすることができます。
同じ樹がいくつかあれば、少し配合を変えて栽培することで、用土によっての違いを確認することができます。
腐葉土の使い方 まとめ
ミニ盆栽の用土に腐葉土を配合することで、樹の成長をよくすることができ、水切れで枯らす心配が減ります。鉢が小さいので、細粒の腐葉土を使うことが重要です。購入することができますが、普通の腐葉土をフルイにかけて自作することができます。
用土の配合をいろいろ試すことは、ミニ盆栽の楽しみの一つです。腐葉土を使って、ミニ盆栽を元気で美しく栽培しましょう。
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