盆栽の肥料の与え方について、わかりやすくまとめました。
盆栽の肥料は置き肥
盆栽は用土の量が少ないので、用土に混ぜる肥料の元肥では、長い期間、効果を持続することができません。置き肥は、水遣りをすると肥料の表面が水に溶けて、少しずつ用土に浸透します。緩やかに効果が持続する緩効性で、肥料の溶け具合を見ることができるので、追肥の時期が判断しやすいです。
肥料を与えるときに注意すること
注意することは、樹勢が弱っている樹に肥料を与えると逆効果になるということです。葉の色が悪く、元気がないと肥料を与えたくなりますが、最初にするべきことは、用土の状態や水遣りの仕方、日当たりなどを改善して、樹を回復させることです。
肥料の種類
ホームセンターや園芸店に行くと、たくさんの種類の肥料が棚に並べて販売されています。どの肥料を選べばよいか?悩むことになります。肥料は大きく分けると2つに分類することができます。「有機質肥料」と「無機質肥料」です。
肥料の価格は品質や効果の継続性によって、大きく違います。比較的安くて、品質がよいものを紹介します。
有機質肥料(玉肥など)
油かす・骨粉・魚かす・鳥ふんなどを原料にしたものです。1~3ヶ月間ぐらいの期間で緩やかに効果が継続するので、肥料あたりの心配がありません。肥料を与えてから長い期間に平均的な効果があることがメリットです。
マルタの玉肥(小粒)です。丸棒を切ったような形状ですが、切り口がキレイではありません。高価な玉肥はキレイな丸い形のものが多いです。
ミニ盆栽の鉢の用土の上に置くには、小粒でも少し大きいので半分に切りました。
盆栽用の玉肥は樹種専用のものや高価なものがたくさんあります。
一般的な安い玉肥を使って肥料の与え方をマスターしてから、樹種専用や高価なものを使うと違いがわかりやすいです。
無機質肥料(化成肥料)
鉱物や石油などを化学的に合成した肥料です。大量生産ができるので品質が一定で、価格が安いことがメリットです。無臭で虫がつきにくいこともよいところです。肥料を与えると、すぐに効果があります。デメリットは効果が長期間、一定ではないことです。
花や実を充実させたいときに、無機質肥料の化成肥料を使って、必要な養分を補う使い方が一般的です。
肥料を与えると、速効性のある3大栄養素が効き始め、その後IB態のチッ素がじわじわ効果を及ぼしますので、油かすに無機化学肥料を混ぜたような効果があります。
無機質肥料の化成肥料は種類が豊富です。
盆栽の肥料について詳しいサイトがあります。
参考記事 「キミの盆栽びより」盆栽の施肥
ホームセンターの100円ぐらいの安い化成肥料を使ってみましたが、問題なく栽培できます。粒が崩れるまでの期間が少し短いです。
安い肥料だから樹の状態が悪くなることはなく、効果や使用できる期間に違いがあるだけです。
肥料を与えない時期
肥料の基本は少なめに与えることです。特に、肥料を与えることで樹に影響がある時期があります。梅雨
梅雨の時期は雨が長い期間、降り続くので、肥料を与えても雨水によって鉢の底から流れ出ます。湿度が高く枝が徒長するので肥料は与えません。暑い真夏と寒い冬
真夏は気温が高すぎて、あまり成長することがありません。心配なら液肥を薄めにして与えます。寒い冬も成長はほどんどなく、休眠している状態ですので、肥料の必要はありません。
植え替え後
植え替えをすると根を剪定したり、用土を崩すと細い根が切れます。樹勢も弱くなるので肥料を与えません。新しい根が発根できたら肥料を与えることができます。植え替えをして1ヶ月後ぐらいが基本です。
盆栽の肥料の与え方のまとめ
盆栽は樹形を作る段階で、芽摘みや葉刈り、剪定など生長を抑制して新しく芽吹くことを繰り返して、枝を充実させます。肥料の効果で樹の生長を助けることで、樹形を作る期間を短縮することができます。
肥料は万能な薬ではなく、樹の生長を助けるものです。日々の盆栽の管理をしっかりして、樹が元気がよい状態で肥料を与えます。弱ったり、病気になった樹に肥料を与えてはいけません。
盆栽の肥料の与え方を理解して、美しい盆栽の栽培を楽しみましょう。
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