挿し木は難しそうなイメージがありますが、ポイントを確認すれば成功することができます。
挿し穂は、鉢植えのサルスベリの枝を使いました。価格の安い小さな苗木を鉢植えにして挿し木で増やしてミニ盆栽の素材を作ります。
ミニ盆栽の素材の苗木は、販売が少ないです。ネット販売では別途に送料が必要で1つの苗木だけでは高価になります。
サルスベリの育て方の基本が書いてあるサイトがありました。
参考サイト
鉢植えのサルスベリがあれば挿し穂が手に入るので、とても便利です。
サルスベリ(百日紅)の挿し木を成功するためのポイント
挿し木の時期
サルスベリ(百日紅)は、3~4月の休眠枝挿しと7~8月の緑枝挿しの2つの時期に挿し木することができます。休眠枝挿しは、落葉した枝を切り取って挿し穂にします。成長する時期でないので、発根がゆっくりになります。まだ寒い日があるのでビニールで防寒対策をしたり、霜に注意する必要があります。
緑枝挿しは、春に芽吹いて新しく伸びた枝を挿し穂に使います。梅雨時期に新しい枝の成長が止まり、茎(緑色)から枝(茶色)になった頃が挿し木の時期です。暑い日があるので乾かさないように水遣りが大切です。
どちらの時期も、メリット、デメリットがあります。状態を確認しやすい緑枝挿しがお勧めです。
挿し木が成功する条件
日当たりは、発根するまでは乾燥しやすいので、明るい日陰に置きます。土の温度が20~25度が発根しやすい温度です。鉢の大きさによって違いがあるので難しいですが、直射日光が当たっていなければ、気温より高くなることはありません。25度以上になると発根しにくくなり、30度を超えると雑菌や病原菌が活発になり失敗することが増えます。
湿度が高く90%以上あると成功率がよいです。雨が降っている状態です。梅雨時期が最適です。
ビニール袋やペットボトルで密閉挿しすると、湿度を高く保つことができますが、高温になり蒸れて腐れることがあるので、穴を開けて通気できるようにします。
サルスベリ(百日紅)の挿し木のやり方
挿し木の用土と鉢の準備
用土は通気性と保水性、水はけの良い土がよいです。小粒の赤玉土や鹿沼土で清潔な土を用意します。専用の挿し木の用土を使うのが簡単です。100均の「さし芽・種まきの土」は日本製で安心して使うことができます。
駄温鉢が通気性があり、乾きにくいので最適です。素焼きの鉢も通気性がありますが、乾きやすいので注意が必要です。
鹿沼土を鉢に入れて、割り箸などの棒で挿し穂を挿す穴を開けます。
3箇所に穴を開けました。挿し穂の切り口を傷つけないように穴を開けます。
挿し木の土でも挿して、成功率の違いを確かめます。
挿し穂の準備
よく切れるカッターやカミソリで挿し穂の切ります。雑菌を切り口につけないために、新しい刃を使います。よく洗って火であぶって殺菌してもよいです。切り口がくさび形になるように切ります。水分を吸う面積が増えて乾きにくくなります。
挿し穂を2~3時間ぐらい十分に水揚げします。
発根促進剤のルートンを使いました。発根する確率が高くなります。少量でたくさんの挿し木をすることができるので、1つ購入すれば数年間、使うことができます。
小さな鉢受け皿に入れて、挿し穂の切り口にルートンを薄くつけます。
挿し穂を用土に挿す
挿し穂は10~15センチぐらいで根元に近い葉を取り除きます。用土に開けた穴に、挿し穂の高さの1/3~半分くらいを用土に挿します。 葉からの蒸散で水分の減少を防ぐために、葉を半分に切りました。
鹿沼土の細粒は水遣りをすると、用土が流れて動きやすいので表面に赤玉土の小粒を敷きました。
100均の「さし芽・種まきの土」は保水力が高そうなので、葉は切らずにそのままにしました。
挿し木後の管理
鉢の用土は乾かないように水遣りをします。暑い日は、鉢受け皿に水を溜めて腰水にするとよいです。霧吹きやスプレーで葉に直接水分を与えることも効果があります。発根するまでは絶対に挿し穂を動かさないようにします。風が強い日は室内に避難したほうがよいです。
発根できたか?とても心配になりますが、挿し穂を抜くと発根した細い根が切れるので、葉の状態を見て確認します。葉が枯れていなければ状態はよいです。
サルスベリ(百日紅)の挿し木の今後の様子は、この記事を更新します。
追記しました。
挿し木して1ヵ月後の様子
7月10日にサルスベリ(百日紅)を挿し木して、1ヵ月後の8月9日の様子です。用土に鹿沼土の細粒を使った鉢です。3本の挿し穂の状態がよく、発根しているようです。
100均の「さし芽・種まきの土」の鉢は、予想に反して全滅です。
同じように挿し木をしたので、用土によって結果が大きく異なります。専用の用土のほうが、よい結果になると予想していましたが、残念な結果です。
鉢の外側にカビがついています。保水性がよいことがメリットですが、加湿になりカビが発生して挿し穂が枯れた可能性が高いです。
100均の「さし芽・種まきの土」の場合は、水遣りの回数を少し減らしたほうがよさそうです。条件を同じにするために、毎日、朝と夕方に水遣りをしました。1日1回の水遣りぐらいでよかったみたいです。
残った鹿沼土の鉢を大切に栽培を続けます。
挿し木に新芽が芽吹きました。
8月22日撮影 一番太い挿し穂の先端に新芽が芽吹きました。挿し木をしてから1ヵ月半ぐらいです。8月26日撮影 新芽から葉が芽吹き始めました。挿し木が成功しました。残りの2つの挿し穂は、まだ新芽が芽吹きません。
夏が終わりに近づいて、成長しやすい気温の秋になります。この時期にしっかり成長することができれば、冬を越すことができます。
秋の成長の様子は、この記事を更新します。
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